2013年 08月 06日
英文を丁寧に解析するということ
そこで昨日に続いて2)の文を考えてみます。
2) What should the state of the system be before controlling the tool?
この文もそんな感じがするかもしれません。be before のところ、ここに be ではなく明らかな動詞があったら安心するのにという感じ。何だかこれでは尻切れトンボじゃないの?という感じ。こういう文が出てきたら、やはりどういう構造なのかということを把握する必要があるでしょう。
メインの文は What should the state of the system be? であって before controlling the tool は付けたしだとわかれば be と before には何の関係もないとわかります。だから、いったんここでぶつ切りにしてみよう。
What should the state of the system be?
この文を肯定文で書くとどうなるのかを考えてみるといい。
The state of the system should be ( A )
となり、補語である( A )を問う質問だからこうなっているとわかります。
意味は「システムの状態は何であるべきか?」とダイレクトにきいた質問と言えるでしょう。こういう質問をするということは、システムの状態には明確なランク(グレード)分けがなされているのではと推測します。good や bad という形容詞を問う質問であれば、How を使うと思います。
では
What should be the state of the system?
としても、文としては成立するでしょうにとなるけど、この文から導かれる肯定文は
( A ) should be the state of the system.
ですから、問うている( A )が今度は補語でなく主語であるという差が出てきますね。
このように見てくると、助動詞を使った疑問詞の疑問文は、助動詞の位置とbe動詞の位置の違いによって、主語をきいているのか補語をきいているのか一目瞭然ですね。
ついでながら
What is the state of the system?
だったら、普通はWhatは補語をきいているのだろうと思いますが、主語をきいていると考えることもできますよね。なぜなら、どちらをきいても is の場所はここしかないですから。
そう考えるとまたしても英語っておもしろいなと思いました。
さて、この2)の文で私が目をつけたのは、実は before controlling the tool の使い方です。これには構造上の誤りがありますね。
次回はここに注目したいと思います。