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近況

◆毎日フル回転

今年もよく働いています。このところ1か月に及ぶ日英の新規プロジェクトにかかりっきりでした。その納品が先日終わり、束の間の休日を少しばかり楽しんでいます。

以前も書きましたが、現在、フリーランスの翻訳者として3社と取引をしています。1社は、私の元の勤務先だった制作会社で、2社は翻訳会社です。フリーになってからは、取り扱う内容が多岐にわたるようになりました。主に海外展開している企業のお客様の取説や技術資料、企業哲学、CSRや行動規範、ホームページの記載文など、様々な仕事をお引き受けしています。

◆長期の仕事

このところの傾向として、ロボット関連の仕事が増えています。今、製造業のみならず食品業界などでもロボットの活用が急激に進んでいて、高精度のロボットが次々に開発されています。それに伴って、翻訳の需要も右肩上がりのようです。また医療機器関連も多いです。医療技術のめざましい進歩は翻訳の仕事をしていても感じます。先だっての1か月のプロジェクトは、X線関連の装置とソフトウエアが対象でした。

これまで2週間とか3週間の仕事はあったのですが、1か月に及ぶものは初めてでした。今回の仕事は今までやったことのない分野だったので、前準備が大変でした。当然ですが私は医療に関する知識はほぼないので、いきなり翻訳に入るなどという大胆なことはできません。

特殊な装置に関する文献は、専門職の方々が読むものなので、専門用語や機器のしくみなどのリサーチをしっかりしてから取り組みます。一体何をする装置なのか、それを使うメリットは何なのか、前機種との違いは何なのか、など出来る限りの調査をおこなった上で、翻訳を開始するようにしています。もちろんこの時点でもその装置に精通しているわけではありませんが、これだけ理解出来たら翻訳に取りかかって問題ないと思える瞬間があります。そのときが翻訳開始どきです(私の経験値)。

自分が取り扱ったことのない分野は、最初の頃は日本語の解釈を間違うことが多々あります。今回もどう解釈すればよいのか迷う箇所がいくつかありました。しかし、そこで悩みすぎると先に進めなくなってしまうので、一旦、仮翻訳を入れておきます。長年この仕事をやっていると、翻訳を進めていくうちに、大体の問題が解決していきます。問題がクリアになった時点で、あの解釈は正しかったとわかればそのままにしておきます。間違えていたら修正して対応します。

今回のように、自分が関わったことのない内容について翻訳するのは難易度が上がりますが、やりがいは大きいです。翻訳という仕事をしていなかったなら、知りえなかったことがたくさんあります。それに遭遇することへの不安は少しあるものの、わくわく感の方が大きいです。そして、その仕事が終わったときの達成感は何にも変えられません。これが翻訳の醍醐味かもしれません。

◆チェックの仕事いろいろ

日英翻訳のほかには、他の翻訳者の納品物をチェックする仕事もしています。誤訳、訳抜け、スペルミス、文法ミス、語法ミスなどのチェックです。私がチェックする場合、なぜこの表現では間違いなのかを詳しく指摘するので、報酬に対しての所要時間がかかりすぎになりがちです。翻訳コーディネーターからは「ここまで詳しく書いてくれる人は今までいませんでした」と驚かれるのですが、具体的に書いてあげないと、その翻訳者はまた同じ間違いをしてしまうことになります。フィードバックをもらった翻訳者はプライドが傷つくかもしれませんが、間違った翻訳で被害を受けるのはお客様なので、あえて率直に書かせてもらっています。

その一方で、修正すべき点が数か所しかなく、実に優秀な翻訳者に遭遇することがあります。そういう人の英語に接すると私自身が勉強になります。自分には思いつかないような表現がされているときなどは、目から鱗が落ちることもあります。そんなときは翻訳コーディネーターにも「この方は優秀です」とお伝えするようにしています。優秀な人にはもっと仕事を回すべきだと思います。

逆に、「この人は本当にプロの翻訳者なのだろうか」と思える人もいます。英語力が足らないというケースもありますが、全く見直しをしておらず、下翻訳の段階で納品しているのだろうと思えるものが納品されている場合もあります。誤訳や訳抜けが多いのが特徴です。プロとしての資質に疑問を感じます。

チェックの対象は日本人翻訳者だけでなく、ネィティブも対象です。日英翻訳では、日本語が読めるネィティブが翻訳する場合もあります。自然な英語という点では、やはりネィティブにはかなわない部分があります。そのネィティブの何をチェックするのかというと、主に誤訳です。ネィティブの翻訳者の場合は、日本語の解釈が間違っていることが多いのです。先日の例ですが、「賛同を取り付ける」に attaching agreement という訳をあてていました。おそらく意味がわからず直訳してしまったのでしょう。日本人ならこのような意味の取り違いはしませんが、ネィティブならよくおこるミスです。この場合の「取り付ける」は「得る obtain」の意味だよって指摘してあげました。

あともう一つ新たに加わった仕事があります。翻訳トライアルに応募してきた方のチェックと評価です。私一人で合格・不合格を決めるわけではないのですが、人の人生に関わることなので、あまり乗り気ではありませんでした。翻訳コーディネーターから「いつものように厳しく指摘してくれたらいいです。あとはこちらで判断します。」という言葉をいただいて、引き受けることにしました。

トライアルを受ける人の中には、TOEIC のスコアが900超えている人が結構いますが、プロの翻訳者として使えるレベルの人はなかなかいないのが実情です。英文は何とか読めても、英文を書くという練習が圧倒的に足りていないように思います。このあたりまた別の機会に書ければと思います。

◆評価と継続が励みに

私自身、翻訳者としてうれしいのは、お客様から高い評価をいただいていることを知るときです。翻訳コーディネーターから「XX社からご指名が来ているのでお願いできませんか」という打診があると、喜んでいただけているのだなと安心します。元の勤務先からは、よりダイレクトに評価がきます。先日は、「前回の質がよかったので、お客様から今後の日英翻訳の仕事は御社にすべてまかせたいと言われました」という言葉をいただきました。「どんな仕事の依頼でも全力を尽くし、質の高い翻訳を納品する」ことを念頭に日々仕事をしているので、評価をいただくことでそれが報われます。

ただ、こういった評価は毎回あるわけではありません。どんな仕事でもそうですが、プロとして仕事をしている以上、出来て当たり前の世界です。直接的な言葉による評価は、たまのご褒美くらいに考えておこうと思っています。一番の評価の指標は、「継続して依頼があるかどうか」になりますから、常に仕事が絶えないように自己研鑽に努めることが大切だと思います。

こんな感じで日々、忙しく過ごしています。もうちょっとペースダウンしたいのですが、まだまだフル回転の状態が続きそうです。

ブログを長くお休みしていたので、近況を書いてみました。
ではまた♪

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by ladysatin | 2019-09-29 00:27 | 英語と私といろいろ | Comments(13)

日本人の9割に…

連休中の仕事がひと段落したので、今年の MUST と決めていた本の断捨離を実行することに。
昨日から取りかかっていますが、捨ててもいいかなと思う本が30冊ほど出てきました。

そんな中、本棚の奥からこんなの発見。

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何か笑える。
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これ2011年に出版された「日本人の9割に英語はいらない」という本なのですが、その副題は「英語が出来てもバカはバカ」だったと思います。英語学習者に喧嘩を売るようなタイトルだったので、かなり話題になりました。著者の成毛眞さんは、かつてマイクロソフト日本法人の取締役だった方です。

脅迫的なタイトルにつられて私もすぐ買って読みました。読んでいくうちに腹立たしくなった記憶があります。(笑)
とりあえず通して読み、これは御美箱行き~にしていたのに、何故か捨てていなかったようです。

今回の断捨離でおさらばするつもりでしたが、昨日もう一度読んでみたのです。
表紙を見ていると「読め」と言われている気がして…。

そしたらですね。8年前とは印象が違ったのですよ。
この人の言っていることは概ね間違っていないって。

当時は、人を小馬鹿にしたようなタイトルに嫌悪感があり、この本は真面目な英語学習者を傷つける悪本だと、読む前から結論ありきで読んでいました。

が、今、改めて読み返してみると、一部を除きかなりの部分で共感できました。おそらく私自身の考え方が変わったことが大きいです。例えばタイトルの「日本人の9割に英語はいらない」に対し、当時は「何てことをこの人は言うのだろう」と反感をもっていましたが、今は逆に、なかなか的をえているのでは?と思えています。

話は飛びますが、YouTube には「芸能人の英語」で検索すると、タレントや俳優が英語を話している動画が大量に出てきます。一方、ピアノが弾ける芸能人とか、そろばんが上手い芸能人なんて探しても出てきません。しかし、英語が話せる芸能人についてはたくさんあるのです。

これは何故でしょうか?

私は日本人のコンプレックスだと思います。英語が話せることはとにかくすごいことだと考える人が多いのだと思います。宇多田ヒカルの英語を聞いて「すごい。上手い。」と思う人は多いわけですが、彼女は英語ネィティブですから上手くて当たり前です。しかし姿は日本人なので、こんなに英語を流暢に話す日本人がいることに驚き、尊敬や憧れの気持を抱く人が多いのだろうと思います。

しかしながら、宇多田さんと同じレベルで英語を話せる芸能人はほとんどいません。たどたどしい英語を話している動画をアップされて、あーだこーだと評価されている芸能人はかわいそうだと思います。

先日、芸能人ではありませんが、ZOZO の前澤さんの I choose to go to the moon! のプレゼンテーションをアメリカ人が酷評している動画を見ました。それを見た日本人のコメントも「本当に酷い英語だ」という感想がほとんどでした。

私はとても悲しい気持ちになりました。前澤さんのことは好きでもないし、確かに英語は上手くはありませんでした。しかし、だからどうしたって話です。「あーちすとって言っても通じません。字幕があるからわかる」とその動画のアメリカ人は言っていたのですが、前澤さんは自分の英語は上手くないとわかっているので、字幕をつけたんでしょう。そこに何の問題があるんでしょうか。

何でこんなことを書いたのかというと、人によるけれど、高度な英語力をつけることの優先順位が高い人がいる一方で、英語力の有無などどうでもよい人もいるからです。後者の方が圧倒的に多いと思う。前澤さんもその一人でしょう。(彼は通訳者を付けないで、下手な英語であっても通じる工夫をして、堂々とプレゼンをおこなったのであり、そのことを寧ろ評価すべきです。)

そういう人達に発音が悪いだの、文法がなってないだの批判して、英語を学ぶ重要性を力説したからといって、「もっと頑張って英語を勉強しよう」と思う人がいるのかどうか疑問です。「国際化の流れの中で私って英語もできない」と卑屈になるか、「エーゴエーゴって大きなお世話だよ」と開き直るかどちらかが大半だと思います。

私は、大いに開き直っていただいてよいのでは思っています。

ここから「日本人の9割に英語はいらない」の本に戻るのですが、今回読み直して上の YouTube と関連し、とても共感できたところを抜粋します。

P27~30より抜粋
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英語を勉強しなければいけないと思っている人に対して、断言しておこう。
日本人で英語を本当に必要とする人は、たったの1割しかいない。残りの9割は勉強するだけムダである。
こう書くと、
「これだけグローバル化が進んでいるのに、英語ができなければ、途上国にビジネスで負けてしまう」
「そんなことを言う人がいるから、日本人はいつまでたっても英語ができるようにならないんだ」
など、反発する人は多いと思う。
それでは、あなたが今まで学んできた英語は、今までの人生において役立つ場面はあったのだろうか。海外旅行に行くときでさえ、ツアーガイドに頼って、ほとんど英語を使わないだろう。たまに外国人から道を尋ねられて、しどろもどろに答えて、「あー、もっとちゃんと英語を勉強しておけばよかった」と後悔するぐらいではないかと思う。
いや、それ以前に、外国人と目を合わせずに足早に立ち去ってしまう人が大半かもしれない。
ビジネスでも、海外支店へ転勤になったか、取引先が海外の企業でない限り、英語を使う場面はないだろう。国内しか支店のない企業や、国内向けのサービスしか提供していない企業では、間違いなく英語は必要ない。

(9割の根拠について記載されていますが省略します)

だから1割は英語が必要、9割は必要ない、という計算になる。
ただ困ったことに、この1割で自分には英語が必要だと自覚している人は、以外と少ない。必要ではない9割が勘違いしてせっせと勉強しているのである。
今、日本に必要なのは、国民全員が英語ペラペラになることではない。本当に必要としている1割の英語力を向上させることが、大事なのである。
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(ここまで)

私の場合は、間違いなく1割の中に入ります。英語で収入を得ているので、永遠に英語力を向上していかねばなりません。日本語で書かれた文献をいかに正確に、英語圏の人にわかりやすく伝達するかが使命なので、もっと質の高い英文を書くために、せっせと英語を勉強します。

ところで、9割の中には、英語は必要ではないけれども、英語が好きだから勉強している人も入っています。ここはこの本の著者と私の見解の違いになりますが、著者は英語が必要でない人は、英語以外の他の有意義なことに時間を使えと言っているような印象を受けました。

私はこれには反対で、英語がただ好きだから勉強している人は、大いにすべきだと思っています。実際に、そういう人はかなりいると思います。英語を勉強するのが趣味だという人を何人も知っています。

ただ、英語が必要でないにもかかわらず、「英語が出来ないとまずいんじゃないか」とか思う必要など全くないし、英語が出来ることは日本人のプライオリティではないと思います。だから私は、国を挙げての早期英語教育推進には反対です。

以上、「日本人の9割に英語はいらない」を久々に読んで、思うところがあったので書きました。
また考えは変わるかもしれません。

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ここからはおまけです。

YouTube で芸能人の英語を色々聞いてみました。印象として、「英語を話しているオレ」っていう自意識がありありと見える人が多いです。芸能人といえど、英語を話すのは緊張するでしょうし、カッコよく見えたいと思うのかもしれませんが、薄っぺらいなと思います。インタビュアーも相手のボキャブラリーを心配しているようで、あまり難しい話は聞かないですね。

そんな中で素晴らしいと思ったのは、YOSHIKI さんの英語です。彼の英語のインタビューをいくつか聞いてみましたが、どれを聞いても深いです。発音やイントネーションはネィティブには遠いですが、実に自然体で思っていることを的確に表現できることが素晴らしいのです。おそらくこの人は、日本語と英語で全く同じ質問をされたとしても、全く同じ中身の日本語と英語で答えるはずです。音楽家としての誇りを感じます。



ほめまくってしまいましたが、X Japan の曲は2曲しか知りません。
あしからず...。

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by ladysatin | 2019-05-06 23:32 | 英語と私といろいろ | Comments(2)

Enough

久しぶりに書きます。

ずっと忙しくしていましたが、今日は丸一日お休みでした。

日々のニュースは、テレビとネットで見ています。

昨日、ネットで胸が熱くなった書き込みを見つけました。
どなたが書かれたのかわからないのですが、こういう感覚をもっている人がほとんどだと信じたいです。

英訳は私です。(あまり上手ではありませんが)
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彼らの歌もダンスも素晴らしいのに
反日教育のおかげで若い人達が苦労する

Anti-Japanese education puts young people to trouble, despite their acclaimed songs and dance performances.

小さい頃から、人様に迷惑かけてはダメ
人が嫌がることはやめようねと
育てられた教育の差かな
人を恨んで生きなさいとは教えない日本

We have grown up while having been told, “Do not trouble others. Do not do things that offend others.” Is this what makes difference between them and us? In our country we have never been taught to live holding a grudge against others.

ただのキノコ雲の写真で
大袈裟だと言うのかもしれない

Some may say we are overreacting to just one picture of the mushroom cloud.

あの雲は生命でできてます
生まれたばかりの赤ちゃんから
お年寄り命まで何もかもを奪って
できた雲です
広島で生まれ育ち
原爆とは何なのか 戦争とはどんなものか
小さな頃から学んできました

That cloud was made of precious lives. That cloud was brought down in exchange for the lives from new-born babies to elderly people. I was born and raised in Hiroshima. Since childhood I have learned what an atomic bomb is and what a war is.

日本は嫌いでも、かまいません
原爆がどんなものか なぜここまで言われるのか
被爆者の声を聞いてみてください
キノコ雲の写真は命の尊厳と平和への願いをこめて大切に扱われるべきです
ただの写真ではありません。
多くの尊い命が途絶えた瞬間の写真です。

You may have hatred against Japan. Just think what an atomic bomb is and why this has become an issue to this extent. Just listen to the voices of hibakusha. The picture of the mushroom cloud should be treated very carefully with respect for life and wishes for peace. It is not just a picture. It is the picture of the very moment so many precious lives were lost.
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当時の人口: 広島 35万人 長崎 27万人
投下の年の死者数: 広島 14万人 長崎 9万人
この中には、朝鮮の方が5万人含まれているそうです。

ちょっと暗いお話でした。
終わりです。
by ladysatin | 2018-11-11 23:24 | 英語と私といろいろ | Comments(2)

I Live Here

年齢を重ねると涙もろくなるというのは本当のことのようです。
若いときはテンションが上がっていた(笑)ので、涙とはあまりお付き合いがありませんでした。

ここ数年は、自分に直接関係のないことなのに、ほんのちょっとしたことで心が揺さぶられます。何故だろうと思いました。もしかしたら、人生の折り返し地点を通過し、死に向っていることを無意識のうちに日々感じとっているからかもしれません。

残りの人生をどう生きるのか。自分の生きた証を何かの形で残したい。そう思いながらも何もできていない自分に愕然とします。8月になるとその想いが強くなります。時代に翻弄され、無念な死をとげた人々に思いを馳せるとき、平和な日々のありがたさをかみしめると同時に、今の自分から一歩を踏み出さなくてはと思います。

被爆者である母は、よく原爆の話を聞かせてくれました。しかし、その話は断片的にしか覚えていません。今になって思います。もっともっと聞いておくべきだったと。今、「あの時の空はどうだったの?」と聞いても、「どうだったかねえ」と言うだけで、母は思い出すことができません。「お父さん今日はまだ帰ってこないね」と死んだ父のことをいつまでも待っているくらいですから。

戦争のこと、原爆のこと、遅いくらいだけれども、私はこのことに何らかの形で関わっていくことになると思います。
自分のできる範囲で。

さて、このところ毎週楽しみにしているドラマがあります。

「この世界の片隅に」

連続ドラマを見ることはめったにありませんが、このドラマは戦時中の広島が舞台ということで、最初から興味を惹かれました。実際に見て、大変丁寧に作られた良質のドラマだと思いました。毎週、涙なくしては見ることができません。

演じる俳優さんがすべてよく、安心して見ていられます。主人公のすず役の松本穂香さんを初めて知りましたが、素敵な女優さんでこの役にぴったりです。先日の第5話では、松坂桃李さん演ずる夫の周作と電車の中で喧嘩する場面があったのですが、そのシーンの微笑ましさに和みました。

個人的には仙道敦子さんの女優復帰がとてもうれしかったです。20数年ぶりということですが、ブランクを感じさせず、抜群の安定感です。第5話での号泣シーンは圧巻で、私も涙があふれました。

第6話では大変なことが起きるようなので、ますます目が離せません。

今回の記事は、このドラマについて書きたかったのです。というのも、こんなにいいドラマなのに、視聴率が10%ないみたいなんです(広島地区では20%いってるようですが)。なので、私のブログの読者の皆様には宣伝しておこうかなと思いました。TBS の回し者ではありませんよ (^^)

戦時中も普通の人々には慎ましやかな生活があったということ。
このドラマはそれを教えてくれます。

今日の記事のタイトル I Live Here は、「この世界の片隅に」に英語のタイトルをつけるとしたら…と考えたものです。




by ladysatin | 2018-08-14 22:17 | 英語と私といろいろ | Comments(11)

近況

今年に入り、次から次に仕事が舞い込んできて、収拾がつかない状況になりました。久しぶりに土日休めることになり、今ぼーっとしている状況です。

なんでこんなに忙しくなったのかは、取引先を増やしたのが理由なのですが、こんな状況になるとは思いもせず…。仕事をいただくのはありがたいことですし、自分を評価していただいていることも身にしみて感じているので、期待に沿うべく引き受けてきましたが、さすがに物理的に不可能なレベルになりました。

大体もっとセーブして、断るという選択をすればよいのですが、つい「次がなかったらどうしよう」という不安が頭をよぎってしまうのと、断るということ自体に罪悪感があって、つい引き受けてしまうのです。でも無理なものは無理。次がなかったら私なんてその程度だと割り切ってやっていこうと思っています。そうしないとストレスと疲労で押しつぶされてしまいそうですから。

このところこんな感じだったので、ブログの更新も難しい状況でした。

ストレスと言えば、このブログでもストレスが溜まっていることがあります。私が過去に書いたある記事に、色んなサイトに誘導する書き込みが頻繁に送られてくるようになったのです。コメントは全てロシア語で、サイトもロシア語のサイトです。それはいかがわしいものもあれば、単なるネットショップみたいなものもあります。IPアドレスの逆探知をすると、やはりロシアからのものです。

困ったことに、そのIPアドレスを拒否設定しても、別のIPアドレスから異なる誘導サイトの紹介コメントが来て、また拒否しても拒否しても同じことの繰り返しなのです。全てロシア、全て私のある特定の記事だけです。何なんだろうこれ?思い切ってその記事を削除してアップしなおそうかと考え中です。機械的に送られてきているような気もします。

さて、ばたばたしていたので、オリンピックもほとんどスルーしましたが、フィギュアスケートだけは見ました。もう遠い昔の話になってしまい、旬を逃してしまいましたが、ひとつだけ書きたいことがあったんです。金メダルをとったアリーナ・ザギトワ選手のエキシビションなんですけど、あの美少女がトラのつなぎで出てきたとき、私、とっさにある映画を思い出したんです。1980年代に当時の美人女優がでていた映画です。さて、その映画とは何でしょうか?

この話、エキシビジョンのあとブログに書きたかったんですが、今頃になってしまいました。つまんない話ですみませんが、わかった方、是非、コメントをお寄せくださるとうれしいです。(コメントが付かなかったらヒント出します~ 112.png

今日は、英語の話はなしで失礼します。Sorry…
次回は訳詞の世界でお会いしましょう。


音楽もあの映画の雰囲気...。

あっ、YouTubeでないと見れないみたい。
またまた Sorry...

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では正解を... 107.png

アリーナ・ザギトワ選手のエキシビションを見て、私が連想した映画は、1983年の Cat People という映画でした。たぶん誰も当ててくれないかなあと思っていましたが、Southern Man さんが当ててくださいました。テーマソングは David Bowie の Putting Out Fire です。YouTube で見つけたので貼りますね。


これ見ていただいたら、ザギトワ選手と何故リンクしたかわかっていただけるかも。



主演のナスターシャ・キンスキーが、3:40頃から黒豹に変身します。

このシーンは怖かった~。


上の動画ではナスターシャ・キンスキーがどんだけ綺麗だったかわかりにくいと思うので写真も貼り付けておきます。


このかたが、ナスターシャ・キンスキー。ドイツ人の女優さんです。

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絶世の美女です。


余談ですが、その頃私は Duran Duran の John Taylor に熱を上げていたんですが、John が、ナスターシャ・キンスキーが好みだと言っていたのを音楽雑誌で読んで 撃沈 でした。103.png


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この方が John Taylor

カッコよかったときの写真 104.png


by ladysatin | 2018-03-23 16:58 | 英語と私といろいろ | Comments(8)

Trial

間が空きましたが、前回の続きになります。

昨年、翻訳会社のトライアルを受けました。今、私はフリーランスとして3社と契約しているのですが、その中の2社は、このトライアルを受けて採用していただいたところです。初めて翻訳のトライアルというものを受けて、思ったことを書きたいと思います。これから翻訳会社のトライアルを受けてみようかなと思っている方に参考になるとよいですが。

実は私、プロの翻訳者の知り合いは皆無です。翻訳者の集まりとか研修会も行ったことがありません。以前は関西に住んでいたので、色んなイベントに行こうと思えば行けたのでしょうが、ああいうの好きじゃないんです。それと、元来色んな人と知り合ってネットワークを広げたいと思わないタイプでもあります。だからいつも手探り。何かあったら自分で調べて、自分で解決が基本です。

そこで翻訳トライアル。さてどこから始めようかなと思いました。まあ、とりあえず「在宅翻訳」で検索してみました。色々ヒットしましたが、最近CM でよく流れているサイトをのぞいてみて、在宅翻訳者を募集している企業がかなりあったので登録してみることに。

今思えばですが、得体のしれない会社が結構ありました。ホームページを載せている翻訳会社であっても、なんとなく胡散臭さを感じる会社もありました。しかし、初めての経験でもあり、油断していたのでしょう。私は胡散臭い会社3社に応募したのです。履歴書と職務経歴書を送ってくださいとあるので、それらの会社のホームページからオンラインでそれぞれ送りました。

私は何らかの返事がくるものと思っていました。当然ですよね。しかし、その中の2社からは、1週間たっても何の返事もありませんでした。私の翻訳経験も詳細に記載していたので、まず書類選考で落ちることは考えにくいと思っています。だから「失礼だね~」と思いました。

残りの1社はトライアルの材料をホームページからダウンロードして、それを付けて履歴書と職務経歴書を送ってくださいと書いてあったので、その通りにしました。すると翌日にメールで返事がきて、今100人を超える応募があるとのことでした。ゆえに、トライアルの採点が滞っており申し訳ありませんと。返事があっただけましな会社だと思いました。それにしても100人以上の応募って何なんですかね。

面白いことに、その3社はずーっと募集しているんですよ。どうも私が応募する随分前から掲載してあったようで、私が応募したあとも1か月以上は掲載されていたはずです。よく調べてみたら、そのサイトには求人募集は無料で載せられることがわかりました。だから、どんな企業でも経費の負担なく気軽に掲載できるんです。とりあえず載せておこうっていうノリなのかもしれません。

応募する側について言えば、英検1級とかTOEIC900以上など、少しばかり英語ができれば私も翻訳者にと考える人が多く、そういう人が色んな翻訳会社に簡単に応募できる。あのようなサイトはそういうところです。だから100人とか応募者が殺到することもありえるんでしょう。

私はこのサイトを使うことをやめました。どうもまともな会社が募集していないような印象をもったからです。返事をよこさなかった2社については問題外です。

今思うとあとの祭りですが、履歴書と職務経歴書をこれらの3社に送ったことを後悔しています。個人情報を安易に送ることはやめた方がいいです。悪用されないとも限りませんし。皆さんもこういう無料のサイトの求人に応募するときは、用心してくださいね。

さて、次に私がとった方法は、ある程度名の知れた翻訳会社を調べるというやり方です。2社に応募しました。その2社(B社とC社)と今、契約しています。

まずB社は、以前の勤務先で英語から多言語展開の際に使っていた会社です。多言語翻訳のレートが高かったので、途中から取引をやめた会社でしたが、レスポンスはよく大手でもありましたので、メールでコンタクトをとってみました。

すると、翌日には丁寧な返信メールをいただきました。やっぱりきちっとしているなと思いました。メールには、英日より日英の翻訳者が足りていない状況と書かれてあり、早速、履歴書と職務経歴書を送り、書類選考に合格しました。次にトライアルの課題を送ってもらいました。A4で1枚でした。特別難しい課題ではありませんでしたが、これで決まってしまうので、何度も読み直し、推敲に推敲を重ね提出しました。結果は無事合格。正式な契約を交わし、今順調に仕事をいただいています。

次にC社は、業界のトップ数社の中のひとつです。ここは敷居が高かったです。何と、今どきオンラインでの応募が不可なんです。かなり驚きました。トライアルを受けたい人は、郵便で履歴書と職務経歴書を送らないといけないのです。そして書類選考で受かった人だけ連絡しますとのことでした。

何でオンラインじゃないのかなと思ったのですが、おそらく本気度を試しているのかもしれません。オンラインだったら手あたり次第にどこでも送れますが、郵便だったらプリントアウトして、切手貼ってという手間がかかります。そこまでして応募するのは面倒だと思う人って結構いるだろうと思います。また応募する人からみたら、この会社は手ごわいぞという印象をもちます。私がそうでした。

C社に郵便で応募したところ、2日後にメールで返信があり、書類選考に合格しましたとのことでした。さすがにレスポンスが早いと感心しました。しかし、そのあとが長かったのです。

まず、トライアルを受けるにあたり、誓約書を書かせられました。トライアルの内容を決して外部に漏らしませんという約束が必要だったのです。その後トライアルを受けるわけですが、その内容もすごかったんです。

英日と日英の両方で、10分野ずつくらいあり、その中から3つだったか最低でも選ばないといけなかったんです。最低でもということはもっと選んでもよいわけで、暗にそれ以上選べと言われているような気がして…。結局、英日5個、日英5個を選んで受験しました。

トライアルの内容は、難しかった~。何でもいけますよとアピールしようと思い、今までやったことのない分野も、えいやっと選んでしまったのでした。それでも期限までに何度も読み直して、やっと提出できました。

結果を待つ間は、正直怖かったです。不合格なら、私のこれまでの経験すべてが否定されるわけですから。結果の通知まで2週間もあったんですよ。

やっと結果が来ました。「合格おめでとうございます」と書いてありました。何だか難関大学に合格したような気分でした。しかし、これで終わりではなかったんです。

役員との最終面接がありますって…。え~っと、合格したんですよね~。

何で面接までするんだと聞くわけにもいきません。が、おそらく人となりを見たかったんじゃないかなと思っています。つまり信頼できる人間かどうか。遠隔地で働くわけですから、きちんと納期を守ってくれる人じゃないと困りますもんね。

で、また数週間後に面接に行きました。そこは大手なのであちこちに支社があるんです。私の居住地から最も近い場所で、最終面接はありました。にこやかな役員の方と、ほぼ雑談みたいな感じ。この会話で人物評価をしてるんだな~と思いつつ、40分程度で面談終了。

久しぶりにスーツを着てパンプスをはいたら、えらいことになってました。疲れ果ててやっとのことで契約を交わしましたが、履歴書を送ってから契約締結まで2か月半かかりました。

今、A社、B社、C社の3社と仕事をしていますが、とても充実しています。仕事の引き受け方としては、依頼の早いものから順番に埋めていっています。同時期の依頼が重なると、遅い方を断らなければならず、それが申し訳ないという感じです。丸一日仕事をしない日は、今のところ月に2日あるかないかという感じなので、体力的にはきついです。でも頼まれると断れない性分です。やっぱり、お客様が私の翻訳を喜んでくださったというフィードバックをいただけると、調子にのってしまいます。

翻訳の仕事というのは、経験がものをいうので、年齢が高くても全く関係ないところがいいと思います。それが普通の会社員と違うところですね。私の年で企業が喜んで採用するなんてありえませんので。

この3社と気持ちよく仕事をしていけるのは、プロフェッショナルな会社だからだと思っています。翻訳会社は翻訳者を使う立場なので、上から目線の会社もあるでしょう。返事をしてこなかった最初の2社はそれです。とりあえず応募してきたから、こいつの履歴書をストックしておこうというスタンスです。そういう会社はこちらからお断りです。

質の高い会社は、翻訳者に対等な立場で接します。そのことが今回よくわかりました。応募してきた人に思いやりの気持ちがあれば、レスポンスも早い。返事を待っているだろうという気持ちがあるからですよね。

これは翻訳者の立場からも同じことが言えます。翻訳会社は、「こういう案件がありますが引き受けることは可能ですか?」と打診してきます。それに対してどう対応するか。私は打診があったら、30分以内に返事をします。これはA社のみと仕事をしていたときからの習慣です。

このレスポンスの速さが信頼関係の第一歩だと考えています。引き受けられない場合は、特に速さが重要です。翻訳会社は、とにかく翻訳者をおさえて先に進めなければなりません。第一候補がだめだったら、すぐに第二候補の翻訳者にアクションをおこさねばなりません。

翻訳会社も翻訳者もお互いを不安にさせないこと。遠隔地で仕事をする際に重要なことは、あたかも隣の机で座っているかのごとく、コミュニケーションが取れるか否かだと思います。これからもご縁のあった会社に満足していただけるような仕事をしていきたいです。

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次回は、また英語の話を書きたいと思います。
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by ladysatin | 2018-01-28 20:33 | 英語と私といろいろ | Comments(6)

社内翻訳者としての年月を経て、フリーランスになったのが約2年前のことでした。以前も書きましたが、退職後は元勤務先と在宅ワークの契約を交わし、以来ずっとお仕事をいただいています。この会社をA社としてお話したいのですが、A社との契約はちょっと面白いんです。

一般にフリーランスの翻訳者は、翻訳会社から出来高で報酬が支払われます。原文の日本語あるいは英語に対し、1文字あるいは1ワード何円で計算されます。客観的事実に基づく計算なので、文句の出ないやり方です。一方、私が契約しているA社の報酬は時間給なんです。

いただいた仕事に対して、何時間かかったかを自主申告して、私が請求書を発行して報酬をいただきます。これ言うとほとんどの方は驚くかもしれません。「それだったらごまかしがきくやん」って。

ええ、その通りです。1時間しかかかってないのに、2時間かかりましたと申告できるわけですからね。私の仕事を監督する人は誰もいないのです。しかし、この2年間、私の申告に対して疑義をもたれたことはただの一度もありません。

その理由はただ一つ。

信頼関係、それだけです。A社で仕事をしていたとき、私の仕事に高い評価をしていただいていたことが最も大きいのですが、上司や同僚との人間関係も極めて良好でした。私が姑息なことをして水増しする人間だと思われていたとしたら、そもそも時給契約など提示されないでしょうし、契約自体のオファーもなかったかもしれません。

これまでのところ、私は実際にかかった時間とほぼ同じか、やや少なめに申告しています。少なく申告するのは、調べものに時間がかかったときです。私より優秀な人はもっと要領よくできるのかもしれないと、ふと頭をよぎるとき、この時間は請求できないなと思います。

そんな感じでA社と仕事をやってきました。順調に推移してはいます。ただ、フリーランスは業務量に波があるのも事実です。この月は依頼が多かったけど、翌月は半分になったとか。年間を通して読めないのがつらいところです。

私はA社の他に、A社の関係取引先から仕事をいただいていたこともあるのですが、翻訳会社ではないので、常時依頼があるとは限りませんでした。そこで、もう少し仕事を増やしてもいいかなと思い、昨年の夏、翻訳会社のトライアルを受けたのです。

これは初めての経験でした。トライアルを受けて思ったことは、まともな会社は少ないんだなということです。今後のことを考えて、プロフェッショナルでない会社は No,thank you. です。そこで、まともな会社、まともでない会社ってどう見分けたらよいでしょうかということなんです。

この件について、別途記事にしたいと思っています。

ではまた。178.png

by ladysatin | 2018-01-10 01:13 | 英語と私といろいろ | Comments(4)

12月の中旬に大がかりなプロジェクトを引き受けて、昨日、やっと納品できました。B5サイズ・140ページのAV機器のマニュアルです。翻訳とDTPの一貫生産だったのでしんどかったですが、大きな仕事をやり終えたあとなので、今は充実感でいっぱいです。

その反面、ブログへのコメントバックは遅れるし、書きたい記事は書けないしで、フラストレーションがたまりました。特にコメントバックは遅くとも翌日中と決めていて、最近まで遅れたことはなかったのです。急に忙しくなったので、今後も遅れることがあるかも。だから返事が遅いなと思ったら、ladysatin は死にそうに忙しいんだと思ってくださいね。119.png

今日は年内に書きたかった記事です。

英語学習の SNS に入っているのですが(といってもほぼ幽霊会員)、そこである方と知り合いになりました。その方は米国在住の日本人です。めったにメッセージのやりとりをすることはありませんが、ある時、車を運転していたらラジオから流れてきたとのことで、すごく良い曲だから聴いてみてくださいとメッセージをいただきました。

それがこの曲 My Heart Got Caught on Your Sleeve です。Lucius というバンドですが、日本ではほぼ無名です。アメリカでも有名ではないみたいです。

曲が始まった瞬間にすっと引き込まれました。誰にも似ていないメロディ。優しく力強くただただ美しい。何よりも女性ボーカルの二人の歌声に引き付けられます。昨年は、仕事の合間に何度も聴いて、癒されていました。

ネットを探してもこのバンドについての情報があまりなく、この曲のバックグラウンドもわかりません。一応訳を付けてみましたが、難解です。雰囲気で味わいたい曲です。



まっさらな心に戻してくれるような歌声。
私の新年は、この曲で始まりました。
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My Heart Got Caught on Your Sleeve
Lucius

Don't know how to start this
No, I don't know what to say
They seem to fall out of the sky
Lost and found is all the same

どこから始めたらいいのかわからない
いいえ何を話せばいいのかわからない

空から降って来るよう
喪失と発見
どちらもなんら変わりはない

Trying to think of my heart as an ocean
Where there's room enough for things
To come up to the top
I'm counting on it sinking down again

私の心は広い海のようだと考えてみる
様々なものを抱え込むことが出来るほどの大きさ
水面にたどり着きたいと思いながら
私はまた沈んでいく

My heart got caught on your sleeve
I need it, please give it back to me
My heart got caught on your sleeve
Please give it back to me, please give it back to me

あなたに捕らわれた私の心
今必要なの
私に返してほしい
どうか…どうかお願い

Smoked another cigarette 'cause even though I quit
I'll do about just anything to pacify my own torment
The moon is full and I can hear him laughing
As he plays these tricks on me
Almost like he's cheering on my dueling joy and agony

煙草をもう一本吸ってみた
やめたとしても
私の苦しみを鎮めるためだもの
手段は選ばない

満月になると
彼の笑い声が聞こえる
私にいたずらをしかけながら
まるで私の心が
喜びと苦しみの狭間で戦っているのを励ましているかのよう

My heart got caught on your sleeve
I need it, please bring it back to me
My heart got caught on your sleeve
Please give it back to me, please give it back to me

あなたに捕らわれた私の心
今必要なの
私に返してほしい
どうか…どうかお願い

I am lost in my own home
I am lost
I am lost in my own home
I am lost

自分の家にいるのに
私は迷子になっている
私は途方にくれている

The guilt of just a thought
Can break your heart

ふとした思いへの罪悪感に
心が打ち砕かれることもある

Sometimes wish we never met
'Cause now I fear the best
Oh, I am captive in my thoughts
Surely this must be a test

私たちは出逢わなければよかったのに
そう思うときがある
最高の状態を今恐れているから

私は自分の思考にとらわれている
これは試練
そうに違いない

I hardly know your voice
And find that I am hanging on your every word
Burned inside my brain
And I must stop until we meet again

あなたの声はほとんどわからない
あなたが発するひと言ひと言は
頭の中で燃え尽きていくのに
私はそれに耳を傾け続けている
二人が再会するときまで
ここに留まらなくてはならない

My heart got caught on your sleeve
I need it, please bring it back to me
My heart got caught on your sleeve
Please give it back to me, please give it back to me

あなたに捕らわれた私の心
今必要なの
私に返してほしい
どうか…どうかお願い

Please

どうか…

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皆様の一年が良い年になりますように。

by ladysatin | 2018-01-04 22:32 | 英語と私といろいろ | Comments(6)

Falling in Love

明日の朝に納品予定の日英翻訳のお仕事が早めに終わり、一息ついています。今年は新たに翻訳会社2社と契約したので、仕事量が半端でなくなりました。ありがたい事ですが、もう少し余裕がほしいところです。私のブログは、翻訳に興味のある方が多く読まれているようです。翻訳のトライアルの受け方について、参考になりそうなことがあるかもしれませんので、近いうちに別途記事にしたいと思います。

さて、今日は不倫についてです。

今年も一年、芸能人や政治家の不倫の話が多かったですね。不倫は人の道に外れた行為です。故に、不倫が疑われた人は、一斉にバッシングの対象になります。空々しく「一線は超えてません」という人が多いですが、誰が信じるかいっちゅうねん。

ただ、人間って生れてから死ぬまで正しく生きている人なんていないと、私は思うんです。多かれ少なかれ、愚かな間違いをするものです。だから、不倫もいけないことなんだけど、若気の至りだったのであれば、もう2度としないと決意して、素敵な大人の女性になればいいと思います。2年前でしたか、女性のタレントさんがものすごく叩かれて一時期干されていましたが、また少しずつ出てきているようです。彼女はまだ大人になりきれてなかったんだと、個人的には大目に見てあげたいです。

それに比べて、50過ぎても不倫をする人がいます。先日の号泣会見の女優さんは56歳だとか。還暦近い年になってもこういうことをするとは、あなたは人生で何を学んできたんでしょうかと言いたくなります。日本人女性の平均寿命は、2017年時点で87.14歳なのだそうです。人生の折り返し地点をはるかに超えた年齢であるにもかかわらず、こういうことで話題になるのは、情けないことではないでしょうか。

説教くさくなってしまった。読んで下さっている方、ごめんなさい。

ここからが本題。不倫にまつわる英語の話です。

実はこういった不倫の話を聞くたびに、思い出す映画があるのです。

1984年の映画 Falling in Love です。邦題は「恋におちて」。ロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープの映画です。一度だけ観たのですが、あんまり覚えていません。

あるシーンを除いて…。

そのシーンで話された言葉が頭に焼き付いています。

この映画の中で、主人公の Frank(ロバート・デ・ニーロ) と Molly(メリル・ストリープ)が恋におちます。二人とも結婚していているのでダブル不倫です。しかし、体の関係を持つことはなく、プラトニックでした。一方で、Frank の様子がこの頃変だと、奥さんの Ann は思っています。

ある日の晩に、Ann が Frank に「一体どうしたのよ」と問い詰めます。そして、Frank は Ann に、Molly のことを告白します。「ある女性に電車で出会ったが、何もなかった。もう終わったことだよ。」と。

そのときの Ann のリアクションはどうだったでしょう。

Frank は「何もなかった」と言ったのです。つまり「一線は超えてない」ということです。これに対し、普通の奥さんのリアクションとして考えられるのは、「そんなこと一体誰が信じると思ってんのよ」あたりでしょうか。

しかし、Ann は Frank の Nothing happened. に対し、こういったのです。

No, it’s XXXX, isn’t it?

わ~、と思いました。この XXXX にはある単語が一語入ります。

そこでクイズです。皆さんは何だと思いますか?
わかった方はコメント欄に書いてくださいね。
推測でもかまいませんので。

では、どなたか答えてくださることを願って、いったん終了。156.png

追記)そうそう、Ann はこの後、子供を連れてしばらく実家に帰ると言い Frank をひっぱたきます。

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2017年12月22日の追記です。

これまで5名の方にクイズにチャレンジしていただきました。
皆様ありがとうございます。

正解は... worse でした。

Nothing happened. と言った夫に対しての妻の返答は

No, it's worse ..., isn't it? 「何もないことの方がもっと悪いわ。そうでしょ。」

ふぅ...。どうでしょう皆さん。すごい言葉だと思いませんか。
彼女は、彼の身体を奪われることより、心を奪われることのほうがつらいと言っているのですね。
このシーンを思い出すと、昨今の芸能人の不倫の話題が、とってもばかばかしく思えるのです。

昔、Hall & Oates の曲に「身体はあげるけど、心はあげないよ」って歌ってた曲があったような気がします。何ていう曲だったか忘れました。

最後に、このシーンが入っている場面を見つけましたので、よかったらご覧になってください。
奥さん役の女優さん、演技がいいなあと思います。



0:40頃に Frank が家に帰った頃から見てください。上の台詞は3:30頃に出てきます。163.png


by ladysatin | 2017-12-17 14:15 | 英語と私といろいろ | Comments(28)

Hidden Subject

言葉を扱う仕事をしていると、ちょっとした表現に敏感になることがあります。

最近日本語について思ったことを少し。

日本語は主語を省略することが許容されています。たとえば、「今日、友達と喧嘩した」、「どこに行きたい?」、「おなかすいた」など、主語は「私は」「あなたは」ですが、主語を入れて話す必要がなければ入れませんよね。

それとは別に、主語の省略が可能であるという日本語の性質が、話者の発言に影響を与える場合があるのではないか、と思うことがあります。

主語を省略することで、行為者である主語が隠れることになります。もちろん聞き手には、主語が誰であるかはわかるわけですが、言葉として明示されない分、主語はオブラートに包まれ、半透明の状態になります。つまり、行為の主体が誰なのかという露骨さが軽減されるのではないかと思うのです。その結果として、大胆な発言を容易にする側面があるのではないでしょうか。

つい最近のことです。衆議院選挙での小池さんの排除発言については、皆さんも記憶に新しいでしょう。

小池さんはこう言いました。
「排除されないということはございませんで、排除いたします」

この発言がきっかけで希望の党は失速したといわれています。選挙の惨敗を受けて 小池さんは、「排除する」とした自らの発言について、「きつい言葉だったと思う」と反省の弁を述べました。それほど排除発言によるダメージが大きかったということなのでしょう。

さて、この発言の経緯ですが、記者の「公認申請すれば排除されない」という受動態の言葉を受けてのものでした。だから小池さんは、最初に「排除されないということはございませんで」と同じく受動態で返しました。受動態は行為者をぼかす効果があります。

そのあとに、小池さんはわざわざ一人称の能動態に変え、「排除いたします」と言いました。あえて能動態にすることで、自分自身が毅然と対応することを、印象付けたかったのかもしれませんが、ここで私が注目したのは、「私は排除いたします」ではなくて「排除いたします」だったことです。

この時の流れでとっさに出た発言だったのだろうと思うのですが、「排除」のようなインパクトの強い言葉を一人称の能動態で言い切ることは、いくらかの勇気を必要とするように思うのです。そこで「私は」という主語を入れるか入れないかで、話者の発言のしやすさが変わってくるのではないか、と考えてみました。

つまり、「排除いたします」の主語が「私は」であることは明確ではあるものの、発話する必要がないことで、小池さんの口から抵抗感なくとっさに出たのではないかということです。前述で、「大胆な発言を容易にする側面があるのではないか」と書いたのはこのことでした。

もちろん、話者の都合で「私は排除いたします」の代わりに「排除いたします」と言ったからといって、主語は「私は」であることは聞き手には明らかです。小池さんが「排除いたします」と言った瞬間に、聞き手は主語を察知するのですから、結果として強権的なメッセージとして多くの聞き手は受け止めてしまったというのが実態であったでしょう。

ただ、「私は」が表面に表れる表れないにかかわらず、聞き手が同じ印象をもつのかと言えば、それは違うように思います。主語である「私は」を明示することで、話者の断固とした決意が感じられるとともに、より強権的な印象を聞き手に植え付けるのではないかと思います。したがってニュアンスは大きく異なるだろうと考えます。

今回の小池さんの排除発言がメディアで取り上げられるたびに、なぜこうもさらっと「排除いたします」とおっしゃったのかなと思っていました。色々考えていくうちに、日本語における主語の省略もひとつの原因として考えられるかもと思った次第です。それをまとめておきたいと思い、この記事を書いたというわけでした。

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さて、もう少し考えたことがあります。

主語のあるなしで、ニュアンスが変わるだろうと述べましたが、英語ではどうでしょうか。

「私は排除いたします」を英訳すると、I will exclude them. になります。では、「排除いたします」はどうなるでしょう。英語では基本的に主語を省略することができないので、「排除いたします」にも同じ訳、すなわち I will exclude them. をつけるしかなさそうです。ということは、日本語におけるニュアンスの違いを英語に反映することはできなさそうに思えます。せっかく「私は」を入れずに「排除いたします」と言ったのに、英訳は「私は排除いたします」の訳になってしまいますね。

「排除されないということはございませんで、排除いたします」
It’s not that they will not be excluded. I will exclude them.

優秀な同時通訳者はもっと良い訳をされるでしょうが、拙訳で失礼します。このように、英語は主語を要求する言葉なので “I” は省略できません。省略できないことにより、排除する主体が言葉の裏に隠れることはできず、明示されてしまうのです。この “I” のインパクトは exclude という強い言葉を伴うことにより、聞き手に強烈なインパクトを与えます。I will exclude them. に “I” が存在する以上、意味としては「排除いたします」より「私は排除いたします」により近くなるように思います。

では、英語で “I” を明示しないで表現したいときはどうするかというと、受動態を使うしかなさそうです。このケースだと They will be excluded. です。It’s not that they will not be excluded. に続けて They will be excluded. はありかもしれません。この流れはスムーズです。

もっと柔かく言いたかったら、後半は excluded を使わなくてもすみますね。たとえば I’d say they will be. のように続けると自然な気がします。

It’s not that they will not be excluded. I’d say they will be.
「排除されないということはございませんで、そうなるでしょう」

I’d say they will be. に「そうなるでしょう」という訳をつけてみました。「そうなるでしょう」の中には「排除される」という受動態の情報が存在しますが、「排除の主体は誰か」という情報が無責任に葬り去られます。さらに「排除」という言葉はこの際省略することで、露骨さが軽減されています。省略した方がかえって自然。

小池さんは「排除いたします」なんて言わずに、「そうなるでしょう」と言えばよかったのかもしれませんね。言葉遊びをするつもりはありませんが、同じ意図を表現するにしても、選ぶ言葉遣いで聞き手に与える印象はかなり変わってくるように思います。

最後にうまくまとめたかったですが、深みにはまってしまいました。まだ考え中です。
アップしようかどうか迷ったけど、一旦アップしてみました。...119.png

by ladysatin | 2017-11-18 01:31 | 英語と私といろいろ | Comments(18)