訳詞の世界 ~ Cruel War – Peter, Paul & Mary

私が幼いころ
年の離れた兄はたくさんの洋楽のレコードをもっていました。
その中に Peter, Paul & Mary のレコードがありました。

良い曲だから聴いてごらん

そう言って聴かせてくれた曲です。

Cruel War
邦題は「悲惨な戦争」でした。

メロディがとてもきれいで
幼心にしみわたりました。



アメリカに伝わるフォークソング
南北戦争のときにはすでに歌われていたとか
ベトナム戦争のときには反戦歌として支持されました。

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Cruel War
Peter, Paul & Mary

The Cruel War is raging, Johnny has to fight
I want to be with him from morning till night
I want to be with him, it grieves my heart so
Won't you let me go with you?
No, my love, no

残酷な戦争が激しさを増している
ジョニーは戦地へ行く
彼と一緒にいたい
朝も夜も
彼と一緒にいたい
そう思うと悲しみでいっぱいになる

私を連れて行って

愛する人よ
それはできない…

Tomorrow is Sunday, Monday is the day
That your Captain will call you and you must obey
Your captain will call you it grieves my heart so
Won't you let me go with you?
No, my love, no

明日は日曜日
月曜日が来たら
大尉の招集にあなたは従わなくてはならない
あなたが招集される
そう思うと悲しみでいっぱいになる

私を連れて行って

愛する人よ
それはできない…

I'll tie back my hair, men's clothing I'll put on
I'll pass as your comrade, as we march along
I'll pass as your comrade, no one will ever know
Won't you let me go with you?
No, my love, no

髪を後ろに束ねて
男の服を着るわ
あなたの仲間だと言って
行進するわ
あなたの仲間だと言えば
誰にもわからない

私を連れて行って

愛する人よ
それはできない…

Oh Johnny, oh Johnny, I fear you are unkind
I love you far better than all of mankind
I love you far better than words can ever express
Won't you let me go with you?
Yes, my love, yes

ああジョニー
意地悪をしないで
誰よりもあなたをことを愛しています
言葉で表現できないほどに

私をどうか一緒に連れて行って

愛する人よ
わかった…

Yes, My Love, Yes

うん
わかったよ...

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この物語には続きがありました。

戦地に行く恋人に、自分も連れて行ってほしいと懇願する女性。
彼女は女性であることを隠し、恋人とともに戦地へ。
彼女はずっと彼のそばを離れませんでした。
しかし銃弾に倒れ戦死します。
彼は生きて祖国に帰りました。


Commented by Southern Man at 2022-11-26 18:26 x
ladysatin先生! と呼びたくなるようなアバターに変わりましたね。
お久しぶりです。風に舞う紅葉に去りゆく秋を感じるこの頃ですが、お障りなくお過ごしでしょうか?

この哀感ある季節にPeter, Paul & Maryとは、まさに時宜を得た選曲ですね。奇しくも、私は年の離れた姉の持っていたレコードからこのグループを知りました。あれから、もう五十年近く経ちます。胸の奥にある大切なもの包んだ薄皮。それを撫でるようなMary Travers歌声が、今も私の心に深い記憶を刻んでいます。 この曲もそうですが、彼らの美しく儚げなメッセージソングは、誰にも醸し出せない唯一無二のものでした。不思議かもしれませんが、私はPeter, Paul & Maryから、アメリカンロックの深い沼へ足を踏み入れることになります。この曲や「500Miles」「Where Have All the Flowers Gone」は、今聴いても私の心を捉えて離しません。取り上げてくれてありがとうございます。

さて、久々のお薦め曲ですが、今回はThe Hootersの「500Miles」にしました。'80年後半から'90年代に活躍したバンドで、私の音楽嗜好とは少し離れていますが、このカバーは気に入っています。当時の世相を反映してなのか、歌詞を若干変更しています。それも楽しみ聴いてみてください。
Commented by ladysatin at 2022-11-27 00:41
Southern Man さん
ご無沙汰しています。お元気ですか?
久しぶりにブログを更新しました。

Cruel War を聴くと、ウクライナとロシアの市井の人々のことを想います。
ひと握りの指導者の愚かな判断に民が翻弄されるのは、本当に理不尽なことです。

500 Miles も好きな曲です。The Hooters のバージョンは初めて聴きました。
ちょっと変わっていていいですね。

私事ですが、今年は悲しい出来事がありました。
前を向いて生きていかねばならないのですが、今は途方に暮れています。
あと1か月で今年も終わるので、できれば悲しみは今年で納めたいです。
そして、来年は明るい年にしたいと思っています。
Commented by Southern Man at 2022-12-24 16:16 x
ladysatin様

今年の三月に、私も大きな不幸に見舞われました。天が定めた運命とはいえ、「こうしていれば」「ああしておけば」と後悔の念が堪えません。悲嘆に沈む日々を送るつもりはありませんが、この拭いきれない口惜しさは心に刻んでおこうと思います。

さて、もう明日ですがクリスマス恒例のお薦め曲です。悲しい出来事があった年はしんみりとした曲が良いと思い、Sara McLachlanの『Song for a Winter’s Night』にしました。ladysatinさんの好きなアーティストだったので、お聴きになっていたらすみません。ただ、“If I could only have you near”の歌詞が今年は特に胸に染みます。原曲はGordon Lightfootです。

お互い、来年は良い年にしたいですね。
Commented by ladysatin at 2022-12-25 15:14
Southern Man さん
ありがとうございます。

一番の癒しは仕事です。
良い仕事をしてお客様に喜んでいただくこと。
仕事をしているときは、それだけしか考えないので気持ちが安定します。
年末年始も仕事をたくさん引き受けてしまったので、これまでで一番忙しいお正月になりそうです。
仕事が生活の糧だけでなく、心の支えにまでなってくれる。
本当にありがたいことです。
日々感謝。

また来年もよろしくお願いします。
Commented at 2023-01-01 18:36 x
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Commented by ladysatin at 2023-01-02 01:49
yasu さん
お気遣いのコメントをありがとうございます。

この頃は生きるとは何なのかということをよく考えます。
考えるほどに苦しくなるのですが、今はお仕事があって本当に助かっています。
やっぱり自分が必要とされていると感じられるのは幸運なことですね。

今年もよろしくお願いいたします。
Commented at 2023-03-12 17:01 x
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Commented by ladysatin at 2023-03-14 15:06
yasu さん
お久しぶりです。

やっと春が来てくれてうれしいです。
ほぼ休みなく仕事に没頭しています。
私のような者に日々仕事をいただけてありがたみを感じる毎日です。
Commented at 2023-07-22 11:08 x
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Commented by ladysatin at 2023-07-24 20:20
コメントをありがとうございます。
実は7月22日は母の一周忌でした。
偶然この日にコメントをいただきびっくりしました。
と同時に大変うれしかったです。

8年前に会社勤めをやめて長崎に帰りました。
在宅介護の傍ら翻訳の仕事を続けていました。
そして1年前に母を看取りました。
母の介護をすることは私にとっての喜び、そして幸せでもありました。

この1年間は悲しみと喪失感に苛まれ苦しい日々でした。
ようやくですが前を向いて歩けそうな気がしています。

めったに個人的な話を書かない私ですが、少しだけ心情を吐露してしまいました。
すみません。

yasu さんもお身体に気を付けてお仕事頑張ってくださいね。
Commented at 2023-07-24 22:39 x
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Commented at 2023-07-25 07:54 x
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Commented by marucox0326 at 2023-08-16 20:21
お久しぶりです。覚えておいででないかもしれませんが。
私も一年近く更新してませんでしたが、ladysatinさんのファンなので
伺ったら、色々おありだったんですね。私も約10年の介護の末に
一昨年母を看取りました。心中お察しします。
今は、想い出に変わる日まで沢山泣いてください。そしてまた
気が向いたときに素敵な記事でお会い出来たら嬉しいです。

私もPPM,中学の頃良く聴きました。レモンツリーはブログで記事にもしています。
ダイレクトな反戦歌ではありませんが、私が思い出したのは、
Green Dayの”Wake Me Up When September Ends”です。この曲のMVでは
ジェレミー・ベル(リトルダンサーでブレイクした)が、恋人を残し
イラク戦争に志願する青年を演じていて印象的でした。

さて、まだ蒸し暑い日が続きますが、お体お気をつけて、
また伺います


Commented by ladysatin at 2023-08-17 03:48
marucox0326 さん
お久しぶりです。お元気ですか?
温かなコメントをありがとうございます。
marucox さんは10年も介護されていたのですね。

この1年は音楽は全く聴いていませんでした。
そろそろ復活してまた訳詞をしてみようかなと思っています。
ご紹介の曲も聴いてみますね。

9月まで暑い日が続くと思うのでご自愛ください。
私も元気出して頑張ります。
Commented by naonaorangiroa at 2023-10-07 15:16
ladysatin様
はじめまして。ひょんなことからここに行き着きまして、夢中になって読ませていただきました。
最終更新日が昨年だったので、どうされているだろうと思っていたところ、コメントに新しいものがあるのを見つけました。
それで、嬉しく思い、コメントさせていただきました。

きびしい夏でしたが、ようやく秋がめぐってきましたね。お元気でお過ごしでしょうか。

私は、北海道のとある文化施設で働いています。絵本ルームとライブラリーの、なんちゃって司書です。
イベントとして、洋楽とアロマを楽しんでいただくマインドフルネス体験のようなことを始めたのですが、ラブソングを探していて、ここに来た次第です。

英語への深い理解とたゆまぬ探求が伝わり、感動しました。私も中学生の頃から英語が大好きで、英語の歌にものめりこんでいました。

またladysatin様の投稿を拝読できる日が、来ますように。

どうぞお元気で。
Commented by naonaorangiroa at 2023-10-07 17:01
すみません、追伸です。
肝心なことを。Paul McCartneyのMyLoveの訳詞がきっかけでした。
My love does it good.について、大変勉強になりました。ありがとうございます。
あと、goodのあとにto meがついているのは、to my heartと並列と考えていいのかな? ごめんなさい、お忙しいと思いますので、お返事はなくても大丈夫です。
長らく離れていた英語の世界に、戻ってみようかと思っています。
では。
Commented by ladysatin at 2023-10-08 16:03
naonaorangiroa さん
初めまして。コメントありがとうございます。
ブログはしばらくお休みしているのですが、コメントをいただくととてもうれしいです。

My Love の記事を読んでくださったとはありがとうございます。
今、見てみたら2013年10月26の記事でした。
あれから10年も経っていたとは我ながら驚きます。

good のあとに to me がついているのは to my heart と並列なのか?
どうでしょう。今即答は難しいのですが、久しぶりに My Love を聴いて前後のつながりを考えてみます。

naonaorangiroa さんのブログを拝見しました。
きれいな写真がたくさんあってとても素敵なブログですね。
現在は北海道にお住まいとのこと。
私も前から北海道は訪れてみたいと思っていますがまだ機会がありません。
九州から北陸までは大体カバーしたのですが、東北から上がまだなのでいつかゆっくりと巡りたいです。

温かなコメントをありがとうございました。
Commented by Southern Man at 2023-11-23 16:11 x
ladysatin 様
本当にお久しぶりです。元気にお過ごしでしょうか?

歳のせいか、最近は何をするのも億劫で、若い頃のように「あれも聴きたい」「これも観たい」という気持ちが薄れてきたように感じます。シェイクスピアの戯曲『アントニーとクレオパトラ』の中に、「生き生きとした動きが止まると人間の心にも雑草が生える(小田島雄志訳)」という言葉がありますが、心に水やりを止めたら、少年の心を持ったお爺さんにはなれませんね。気をつけます。

昨今、メディアからは、ウクライナやパレスチナの目を覆うばかりの惨状が連日流れています。権力者は正義や理は自分にあるのだから、物事が変わらなければ自分のやり方で変えようとする。その行動が無辜の民に多くの悲劇を生んでいることも、必要な犠牲だと自らに言い聞かせて……。痛ましいことです。

傍観者の嘆きを込めて、今回のお薦め曲はBob Dylanの『License to Kill(1983年)』にしました。人間は自己中心的で、権力を追い求め、それを手にすると自分のやり方で全てを欲しがる。そんな、人間が持っている負の一面に皮肉を込めた歌だと思います。ladysatinさんのお好きなTom Pettyも、1993年に行われたDylanの30周年記念コンサートでカバーしていますので、合わせてお聴き下さい。
Commented by ladysatin at 2023-11-29 21:12
Southern Man さん
お久しぶりです。
お元気にされているようでよかったです。

Bob Dylan と言えば Just Like A Woman という曲をご存じですか。
この曲を知ったのは、私の憧れ Stevie Nicks のアルバムです。
曲調がまさに Stevie だったので彼女の作品だと思っていたら Bob Dylan と知ってびっくり。
ご本家のバージョンを聴いたらとても素敵でした。
Just Like A Woman は多くのアーティストがカバーをしています。
Joe Cocker や Rod Stewart のバージョンも素晴らしいです。

She takes
She makes
She aches
She breaks

韻を踏んでいてセンスの良さを感じます。

Tom Petty も Stevie にいくつか曲を提供しています。
好きなアーティスト同士がつながっているとうれしいですね。
Commented by Southern Man at 2023-12-10 19:02 x
lasysatin 様

Stevie Nicksの「Just Like a Woman」を聴きました。『Street Angel』というアルバムに収録されているのですね。参加ミュージシャンも、Bob Dylan本人やBernie Leadon、Mike Campbellなど実力者ですね。Joe Cocker とVan Morrisonの「Just Like a Woman」は知っていたのですが、Rod Stewartは知らなかったので合わせて聴きました。ありがとうございました。

残念ながら、私はStevie Nicksのアルバムは一枚も持っていなくて、Fleetwood Macのアルバムも、今はDVDの『DANCE』があるだけです。ただ、この中で彼女がボーカルをとる「Silver Springs」という曲が大好きです。少し丸くなったStevieが観客の方を見ないで、隣のギターの男性を凝視しながら歌う姿に情念みたいなもの感じたので、いろいろ調べたら訳ありの曲でした。

ただ、それも今は昔の事で、現在はおばあちゃんと呼ばれることに嬉しさ感じたり、自身の名を冠した財団を立ち上げて、戦地で負傷したアメリカ軍人たちを支援しているようです。'70年代のディーバの人生は歳をとっても美しいですね。リアルタイムでファンではなかったことが残念です。
Commented by ladysatin at 2023-12-10 23:50
Southern Man さん

先日コメントをいただいたときは、大きなプロジェクトが進行中で、納期が厳しくてなかなかお返事できませんでした。遅くなってしまい申し訳ありません。

Stevie の Just Like A Woman を聴いてくださってありがとうございます。
一番多感な中学高校のときの憧れの女性なので、女性ボーカリストを一人と言われたら、迷わず Stevie Nicks と言ってしまうほど好きです。

License to Kill 聴かせていただきました。とてもよかったです。
公式ビデオには、何と私の大好きな Mick Tayor がいました。Mark Knopfler もいました。
Bob Dylan ともなると、一流のミュージシャンがすぐ集まるんですね。

今年ももうすぐ終わりますが、もう少し仕事が続きます。
Southern Man さんもどうぞ健やかにお過ごしください。
Commented by Southern Man at 2023-12-15 20:46 x
ladysatin 様

思い出したようなコメントに時間を割いて、いつも丁寧なお返事を頂きありがとうございます。「License to Kill」が収録されているアルバムは、1983年にリリースされた『Infidels』
ですので、もう40年が経ちました。Mick TayorもMark Knopflerも、今はもう70歳中頃です。私はMick TaylorをThe Rolling Stonesではなく、John Mayall&the Bluesbreakersで知りました。ギタリストとしての技量を過小評価されすぎていて可哀想ですね。

さて、お薦めしなくてはならないと勝手に思っている、恒例のクリスマスソングです。今年は、Bon Joviの「Christmas Isn't Christmas」をお聴き下さい。先月配信された出来立ての一曲です。私はBon Joviのファンではないのですが、心地よいミディアムテンポのバックに写る面々を見ていると、年月の流れを感じざるを得ませんでした。ladysatinさんなら、私以上に感じるものがあるのではないでしょうか?

来年も大事なくご活躍されることを、心より願っております。
Commented by ladysatin at 2023-12-17 00:03
Southern Man さん
クリスマスソングのご紹介ありがとうございます。

Christmas Isn't Christmas を聴いてみました。Jon Von Jovi はなんかお年を召されましたね。
実は声が苦手。(スミマセン)

Bon Jovi は初期の頃は好きでした。New Jersey という4枚目のアルバムまでは良かったんですが、それ以降は好きではなくなり聴いていません。Jon Von Jovi と Richie Sambora というハンサムさんが二人もいたので、見た目重視で聴いていたような気がします。

クリスマスソングと言えば、先日あるお店で Silent Eve がかかっていました。
バブルの頃だったなとなつかしく思い出しました。
今となってはあんなお祭り騒ぎはどこか遠い世界の話のようです。
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by ladysatin | 2022-11-19 01:15 | Music & English_2 | Comments(23)