訳詞の世界~Will You Dance? – Janis Ian(和訳)

この土日は久しぶりの休みでした。

休みは私が決めるのでなく、仕事の依頼がなかったら休むという感じです。
休みなく仕事をしていて突然休みになると戸惑う…。154.png
でも久しぶりに睡眠がたっぷりとれて、蓄積していた疲労が解消できたのでよかった。

業務の忙しい状況が続いているので、ブログはほとんど更新できなくなったのがとても残念。
今でも毎日500人前後の方が訪問してくださっているので、それなりに需要があるようです。
もう少し頑張ってみよう。

ブログの記事は書きかけが50本くらいあります。
英語関連が7割、訳詞が3割くらい。
英語学習に関するものは推敲する時間が必要なので、なかなか完了できず...。
今日は書きかけの訳詞が出来たので、ひとつアップします。

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70年代の女性アーティストが大好きです。
今回もひとりご紹介しますね。

Janis Ian

仕事で疲れ果ててているときによく聴きます。
穏やかな気持ちになり身体の隅々まで癒されます。

Will You Dance? と聞いて、あのテレビドラマを思い出す人は、私と同年代かも。
1977年の「岸辺のアルバム」のテーマソングでした。
今なお語り継がれる名作です。



この曲は難解で、今もよく理解できていません。自分がうまく解釈できない曲の訳詞は普通はしないのですが、私自身がこの曲が大好きなのと、若い人にも Janis Ian を知ってほしいのでチャレンジしてみました。

Janis Ian のオフィシャルサイトから詞を直接コピーして、私なりに解釈した訳です。
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Will You Dance?
Written and performed by Janis Ian

Someone is waiting
Over by the window,
just beyond the stairwell someone's crying
Drowning in the words of the prophets
that are written for the dead and the dying
Someone's lying. No one's buying.

待っている人

階段の向こうの窓のそばには
泣いている人
予言者の言葉に圧倒されているのよ
それは死者と死にゆく者に向けて書かれたもの

嘘をつく人
誰も信じちゃいないけど

Someone is dying.
Panic in the streets
Can't get no relief, someone escaping
Waiting on a line for the holy revolution
Parading illusion
Someone's using. Most amusing

死にかけている人
街は大混乱

救いようのない中で逃げようとする人
一列に並んで聖なる革命を待っている

幻想が練り歩く
ドラッグをやっている人
とても愉快だわ

Will you dance, will you dance?
Smell of caviar and roses
Teach your children all the poses
How familiar are we all…
Will you dance, will you dance?
Light fantastic in the morning
How romantic to be whoring
Boring though it may be
Who'll survive
if you and I should fall

踊りましょう

キャビアとバラの香り
あなたの子供達に教えてあげて
全部見せかけ
私達ってどれほど親密だっけ…

踊りましょう

朝の光の見事さ
娼婦のようにふるまうのもロマンティック
退屈かもしれないけど

あなたと私が死んだら誰が生き残るのかしら?

Someone is bleeding
Crimson in the night
Strangers, in the light a sudden meeting
Greeting one by one every life runs
flashing before those dashing eyes

血を流す人
夜を深紅色に染めて

光の中で突然出会う見知らぬ人々
ひとりひとりと挨拶を交わすと
彼らの自信に満ちた瞳の前を
それぞれの人生が瞬く間に過ぎ去っていく

Will you dance, will you dance?
take a chance on romance
and a big surprise?
Will you dance, will you dance?
Take a chance on romance
and a big surprise?

踊りましょう

ロマンスと大きな驚きが待っているわ
賭けてみましょうよ

踊りましょう

ロマンスと大きな驚きに賭けてみましょう

Stop

やめて

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★韻を踏んでいるところを色分けしてみました。

最後の Stop は詞の上では出てこないのですが、はっきりと Janis は発音しています。
何の意味があるんだろう...。わからない。

Drowning in the words of the prophets のところは最初「予言者の言葉に溺れているのよ」と文字通りに訳したのですが、英辞郎に「drown in (俗)~に圧倒される」とあり、こっちがきれいに収まると思い「予言者の言葉に圧倒されているのよ」としました。

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Commented by FHIROSE2 at 2019-06-01 18:58
こんにちは。忘れかけていた懐かしいメロディを思い出ださせていただきました。
日本の歌の歌詞は、最近のヒップホップがノシてくるまでは、「韻を踏む」という技法はそれほど重要視はされませんでしたね、なかったわけじゃないですけれど。
訳詞事態とは関係ない話になっちゃいますが、こういうキレイな韻を踏んだ単語を、絶妙なタイミングで組み合わせつつ筋の通った物語を作る、英語話者の作詞ってのは見事なモンだなと、ハイライトを入れていただいた原詞をじっくり読みつつ思った次第です。
Commented by ladysatin at 2019-06-02 17:52
FHIROSE2さん
こんにちは。コメントをありがとうございます。

英語の詞で韻を踏んだものが多いのは、単語の語尾に規則性があるものが多いからかもしれませんね。Will You Dance? は韻を踏んでいることに今まで気付いていなくて、今回初めて気付きました。これまで訳しながら韻を踏んでいると気付いたのは、Elton John の Your Song と Suzanne Vega の Luka です。才能がある人々は、さりげなく韻を取り入れるのが上手ですね。
Commented by Southern Man at 2019-06-12 00:16 x
'70年代の女性アーティスト。取り上げた人物がJanis Ian。選んだ曲は「Will You Dance?」。わかっているとはいえ、ladysatinさんの引き出しの多彩さには何時も驚かされます。確かに、Leonard Cohenを彷彿させる難解な歌詞を読み解くには、知との格闘が要求されそうですね。

単細胞の私がJanis Ianで思いつくのは、映画『復活の日』のテーマ曲「You are Love」。なんとも貧困な連想です。それも、オリヴィア・ハッセー目当てに、同級生数人と映画館に足を運んで知った曲です。若き日のミーハーぶりには赤面してしまいます。後年、わかったことですが、このタイトルは邦題(?)で、原題は「Toujours gai, mon cher」というフランス語でした。辞書を片手にでしたが、歌詞を自分なりに訳して、“これはプレゼント・ソングだ!”と一人で満足した記憶があります。もっとも、贈れる女性などいませんでしたが……。

懐かしい日々を呼び覚まし、その感傷に浸れるひと時。私にとって〈訳詞の世界〉はそんな存在です。心が疲れた日の夜には、特に効きます。感謝しています。
Commented by ladysatin at 2019-06-13 01:35
Southern Man さん
こんにちは。コメントをありがとうございます。

「復活の日」は私も観に行きました。内容はほとんど覚えていないのですが、草刈正雄がボロボロの服を着て、ヨボヨボになって歩いていたシーンだけ覚えています。あのテーマソングも Janis Ian だったですね。思い出しました。

Janis Ian と言えば、Love Is Blind が大ヒットして、毎日のようにラジオから流れていました。私は女性アーティストにはこだわりがあって、唯一無二の人でなければだめで…。誰とも似ていない人が好きです。Janis Ian の曲も彼女にしか書けない感性に満ちていて、何というか文学みたい。Stars とか Jesse もすごく好きです。心が優しい人でなければこんな曲は書けないだろうなと思うのです。

大人になってからも良い曲にたくさんめぐりあいましたが、やっぱり一番多感な時期に聴いた曲にはかなわないような気がします。その頃に聴いた曲が今の私の一部を作っていると思うから。
Commented by Southern Man at 2019-06-20 17:06 x
遅れ馳せながら、「Stars」を聴かせてもらいました。とても感動しました。
英語力が貧弱な私では、歌詞を断片的にしか理解できないので、多分としか言えないのですが、発表年の音楽的時代背景から推察して、自身の職業への深い洞察がイマジネイティブな言葉の群れとなって、呟くように綴られていましたね。メロディも壊れそうなくらい繊細でした。もし、感受性豊かなあの頃に聴いていれば、今以上に心の栄養となっていたと確信をもって言えます。

思春期という自分自身と向き合い生きることを学ぶ季節に、ladysatinさんは「Stars」のような良質な曲をたくさんお聴きになった。その時の心の震えが感性というの細胞になり、現在の身体の一部を形成しているのですね。ブログは記事の内容も重要だと思います。しかし、文章から垣間見える開設者の人間的な魅力はもっと大切で、それが読む人を惹きつける差になるのだと納得できました。

今回のお薦め曲は、Silverの「Musician(It's Not an Easy Life)」です。同じように音楽に携わる者のことを歌っています(ライナー・ノーツを参照しました)。「Stars」の深さに比べると、歌詞の内容は表層的かつ感傷的だと思いますが、メロディはとても美しい曲です。
Commented by ladysatin at 2019-06-22 05:39
Stars を聴いてくださったんですね。ありがとうございます。Janis Ian の曲は心に染み入るようなものが多いですが、Stars の詞を読んでいると、きっと Janis は次から次に言葉がほとばしったのだろうと思えてきます。もうひとつお勧めは At Seventeen という曲です。今聴いても Timeless… とても切ない曲なんですが、事実を淡々と歌にしてあります。

Silver というバンドはひとつだけシングルになった曲を思い出しましたが、タイトルは忘れました。お勧めの曲は確かにメロディがきれいですね。

「心の栄養」と書いてくださいましたが、本当に音楽は心の栄養だと思います。私は本当に良い時代を生きてきました。特に10代の頃。パソコンもスマホもありませんでしたが、だからこそ自分の頭で考え、感受性を養ってきたのだろうと今思います。IT 関係の翻訳の依頼も多いので大きな声では言えないのですが、IT は世の中を便利にはしましたが、人間をがさつにしてしまったような気がします。今流行の音楽に何の魅力も感じないのは、人間の深みや本質に正面から向き合う姿勢が感じられないからかもしれません(個人的感想です)。

そろそろ朝です。今からひと眠り。
o( _ _ )o...zzzzzZZ
Commented by aone at 2019-09-10 01:06 x
初めまして。
幼いころに母と見た「岸辺のアルバム」の主題歌としてずっと耳に残っていた曲ですが、歌詞の意味はつい最近知りました。聖書の黙示録を思わせるような内容で、もっとこの曲が好きになりました。特に「Who'll survive if you and I should fall」の部分が良いです。
「岸辺のアルバム」といえば家庭崩壊を描いたドラマで、最後は洪水で家自体が流されてしまうものでしたが、家族のアルバムを救い出すことで乗り切ったような結末だった記憶があります。しかし、私の実際の家族はそのような乗り切るタイミングもないまま、家庭崩壊してしまったので、そんなドラマと現実との対比も感じながら、最近頻繁にこの曲を聴いています。
Commented by ladysatin at 2019-09-11 02:52
aone さん
初めまして。コメントをありがとうございます。

aone さんも「岸辺のアルバム」をご覧になっていたのですね。私も毎週見ていました。ちょっとどろどろした内容でしたが、八千草薫さんの透き通るような美しさがそれをカバーしていたように思います。先日 YouTube で見たのですが、とても懐かしかったです。

家族って何なのでしょうね。aone さんとはケースが違うかもしれませんが、私にも家族の問題があります。そのことで以前は悲しむこともありましたが、どうにもならないものは仕方がないとあきらめるようになりました。ただ、自分の人生に悔いの残らないようにしたいと思います。

Janis Ian の曲は心が落ち着きます。
私も Who'll survive if you and I should fall のところ好きです。
Commented by aone at 2019-09-11 15:30 x
こんにちは。ご返信をありがとうございます。
「岸辺のアルバム」は母と小学生の時に見ていたのですが、その母は、壊れてゆく家族を一途にまとめようとする国広富之の役柄を褒めていて、それは暗にその役割を息子である私に期待したものでした。振り返ると、私の家族は「機能不全家族」というものでして、「だらしない父親のような人間になってはいけない」という母の教育方針のもの、母からの肉体的及び精神的な「指導」(≒虐待)をもって育ってきました。一人っ子なので余計に。彼女が暗に示す「理想の息子像」を実現することが、私の人生の命題となりました。
その後、彼女の理想に従って、私は大学を出て大手の会社に就職し、結婚して子供をもうけ、家も買ってと、その理想を実現させていったのですが、その過程は常に何かに焦りながら、どんどん自分がわからなくなり、過酷な仕事を契機にうつ病になり、妻からは別居され、離婚を申し込まれ、弁護士を立てられ、長男は妻の味方をして家を出てゆきと、どんどんと追い詰められてしまって現在に至りました。母親の策略をはっきり意識してからは、母と絶縁状態です。正直、この問題の解決は容易ではなく、孤独でつらい時間が続いていますが、しっかりと「断念」をして、人生の次のステップに進みたいと思ってます。
そういえば、私は小さいころから英語の歌が好きで、この「Will you dance?」や、カーペンターズの「Yesterday once more」、ゴダイゴの「銀河鉄道999」など、英語の歌詞の部分が歌えて意味が分かるようになりたくて、早く英語が勉強したいと思っていました。
しかし、その後は単なる受験英語と、社会人になっても英語の技術書はよく見るのと、会社で求められるTOEIC受験ぐらいで、それ以外の活用はほとんどありませんでした。
今、この「Will you dance?」の歌が英語で歌いたくて、歌詞を見ながら何度も歌ってます。(笑) こうやって、好きで学ぶ英語は楽しいものです。

Commented by ladysatin at 2019-09-13 00:35
aone さんは激動の人生を送ってこられたのですね。まるで映画のストーリーのようです。本当に大変な思いをされたのだと思いますが、お母様のご意向とはいえ、努力されて一つ一つの目標を叶えてこられたことは尊敬に値します。

aone さんのお話を伺っていたら、私が少し前に訳した Linkin Park の Numb という曲を思い出しました。よかったら読んでみてください。
https://ladysatin.exblog.jp/28074170/

人様のことながら、いつかお母様とわかりあえる日が来るとよいのにと思います。
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by ladysatin | 2019-05-27 21:36 | Music & English_3 | Comments(10)