Living-in as married

フリーランスでお仕事をしていると、様々な分野の依頼が来ます。英日翻訳の場合は、未知のフレーズに突き当たることもしばしばです。少し前の記事で emails in the chain というフレーズが何のことかわからなかったというお話をしました。

今回も英日翻訳の中で出てきたフレーズをご紹介します。

先日、大手のリサーチ会社のアンケートの翻訳を引き受けました。ざっと見たところ簡単そうだと思ったのですが…。やっぱりありました。

アンケートといえば、回答者の年齢や職業に関しての質問がよくあります。その流れで婚姻関係についての質問もよくみますね。その婚姻関係の質問の選択肢にこんなのがあったんです。

What is your marital status? という質問に続いて出てきた選択肢が以下です。
下の6つの中からひとつ選びます。

1. Single/Never married 独身/未婚
2. Married 既婚
3. Living-in as married
4. Widowed 寡婦・寡夫
5. Divorced 離婚
6. Decline to answer 答えたくない

この中の選択肢を見て「何だこりゃ?」と思ったのが、3番目の Living-in as married でした。
「結婚して住んでいる」って意味でよくない?
そうだとしたら、2番の Married とどこが違うんでしょう?
あ~もしかして、結婚しても一緒に住んでない人もいるから、2番と3番に分けた?

こんなフレーズ見たのは初めてだったのであせりましたよ~。

とりあえず、英辞郎と Weblio で Living-in as married を調べてみました。
結果は何にも出てきませんでした。

色々思いをめぐらして、あ~あれかも…と思ってまた調べてみたら当たってました。
さて Living-in as married の意味は何だったでしょうか。

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追記)2018年11月19日

クイズにチャレンジしてくださった皆様、ありがとうございました。

早速ですが正解は「事実婚」でした。「内縁」も正解です。
事実婚は英語で de facto marriage あるいは common-law marriage と訳されます。

調べてみたところ以下の記載を見つけました。
de facto marriage
you live in as married couple but you don’t change the family register

「同棲」という回答もいただきましたが、同棲は英語で cohabitation(= living together)なので、明確に訳し分けがされています。

そこで、事実婚と同棲の違いは何?という話になるわけですが、以下のサイトが参考になります。
一部抜粋します。
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同棲カップルにとって、「これって結婚しているのと変わらないよね」と感じることは多いでしょう。が、同棲と事実婚の間には大きな違いがあるのです。「事実婚」であるためには、2人の間に「私たちは夫婦だ」という認識があり、周りからも「あの人たちは夫婦だよね」と思われていなければなりません。ただ一緒に暮らしているだけではダメなのです。
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さらに、以下のサイトによると事実婚は同棲と違い、様々な義務や責任が生じるとのことです。
こちらも抜粋です。
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内縁(事実婚)に認められる効果として次のことがあげられます。
①同居・協力・扶助義務
②貞操義務
③婚姻費用分担義務
④日常家事債務の連帯責任
⑤夫婦別産制と帰属不明財産の共有推定
⑥財産分与と不当破棄への慰謝料
⑦第三者の不法行為に対する救済
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こんな違いがあるってご存知でしたか?私は全く知りませんでした。漠然と、事実婚は同棲より一緒に住んでいる年数がある程度長いカップルに対して使うのかなと思っていました。

と言うことで Living-in as married は「(籍は入れないが)結婚したカップルとして住む」と解釈するので「事実婚」ということになるのでしょう。

ご回答くださった皆様、ありがとうございました。101.png

Commented by 昭和ギター小僧 at 2018-11-18 03:34 x
Satinさん、ギター小僧です。
クイズ、ありがとうございます。

「婚姻関係有」を表現するとき日本より英語圏に普通にありそうなカテゴリー・・・
「事実婚」ですかね^_^

「内縁関係」よりも、多様で、自律的かつ現代的ニュアンスを日本語としては感じます。
Commented at 2018-11-18 11:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2018-11-18 13:10
今お二人からクイズにチャレンジしていただいています。
ありがとうございます♪
他の方からも回答があるかもしれませんのでもう少しお待ちして、明日正解をお知らせしますね。
Commented by AO at 2018-11-18 19:11 x
こんばんは。この表現は初めて見ましたが、直訳すれば「結婚しているものとして一緒に住んでいる」なので、同棲じゃないかと思いますが。
Commented by Ataron at 2018-11-18 19:39
同棲中じゃないですか、asは「~の如く」という感じ?

どでしょ。
Commented by Kinotomii at 2018-11-18 20:25
もしかして、同棲じゃないですか? 夫婦生活しているのに、法的なしばりがない状態。
Commented by ladysatin at 2018-11-18 21:08
ただ今、5名様に回答いただいています。
ありがとうございます。
明日、皆様のコメントをオープンにさせていただきます。
楽しみですね(^^)
Commented by ladysatin at 2018-11-19 00:48
昭和ギター小僧さん
さすがです。「事実婚」が正解でした。
「内縁」の語感には少し後ろめたい響きがあるように感じられますね。
今は「事実婚」と呼ぶ方が一般的なのでしょうね。
Commented by ladysatin at 2018-11-19 00:49
ali**** さん
ご回答ありがとうございました。
私も最初はそうなのかなと思っていたんです。
英語だけ見たらそう思ってしまいますよね。
Commented by ladysatin at 2018-11-19 00:49
AO さん
お久しぶりです。ほぼ正解でした。
事実婚と同棲の違いはあまり考えたことがなかったので、私も勉強になりました。
Commented by ladysatin at 2018-11-19 00:50
Ataron さん
お久しぶりです。
ほぼ正解です。今回は事実婚と同棲の違いが難しかったです。
おっしゃる通り、asは「~の如く」ですね。
Commented by ladysatin at 2018-11-19 00:50
Kinotomii さん
初めまして。ご参加ありがとうございます。
ほぼ正解です。私も知らないことばかりだったのですが、事実婚と同棲は似ているようでかなり違うことがわかりました。色々勉強になりました。
Commented by Ataron at 2018-11-19 16:36
今日は、勉強になりました ^^v
Commented by AO at 2018-11-20 18:14 x
つまり、「結婚しているものとして一緒に住む」のは、「同棲」ではなく「事実婚」だということですね。(その知識は皆無でした)
では、アンケート回答者が「同棲中」だった場合、1番の「独身」を回答することになるのでしょうか。
何が法的に正しいかは別として、例えば10年一緒に住んでいるカップルがこの選択肢を見た場合、英語ネイティブなら自然に選ぶのが1番なのでしょうか?

どうも一般人が自分のステイタスとして「事実婚」という法的な言葉を選択する気がしないというのが正直なところです。(Lady Satinさんに難癖をつけているのではありません)
該当アンケートの性質を知って考慮したうえでないと判断はできませんが、自身の状況が法的に見て「事実婚」に当たるのかどうか、知らないほうが普通かなと思いました。
(繰り返しますが、今回の記事に難癖をつける気は一切ありません。お勉強させていただきました。このコメントは、正しい訳語を選ぶということとはまた別の、感想と質問です)
Commented by ladysatin at 2018-11-21 14:58
Ataron さん
私も勉強になりました^^
Commented by ladysatin at 2018-11-21 15:18
AO さん
大丈夫です。難癖なんて思っていません。(^^)
ご質問の件ですが、事実婚の法的拘束力についての知識が本人にあるか否かにかかわらず、「私達は籍を入れる選択はしなかったが、それ以外は結婚している人と何ら変わりはない」という考えの人は、事実婚の3番を選ぶと思います。恋人同士の関係で同棲している人は1番しか選ばないと思います。単に同棲している人が Living-in as married という文言を見たら、「結婚とまではいかないかな」という考えが頭をよぎると思うのです。以上、私見です。ネィティブの意見を聞いてみたいですね。
Commented at 2018-11-21 15:27
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2018-11-21 17:36
Kino***** さん
私も同感です。こちらこそありがとうございました。
Commented by AO at 2018-11-22 12:50 x
お返事ありがとうございます。なるほど、そうかもしれませんね。
翻訳って難しいですよね。
全く無関係なんですが、最近字幕の仕事も始め、また別種の難しさと格闘しております。(ちなみに字幕翻訳の料金の安さに唖然です。笑)
Commented by ladysatin at 2018-11-23 15:45
AO さんは字幕翻訳をされるのですね。私は未経験ですが、字幕翻訳は話される内容をありのままに訳せないので、難しそうですね。私もいつかチャレンジしてみたいです。
Commented by Shira at 2018-12-01 10:49 x
こんにちは。

長年の友人である米国人がこんなことを言っていたのを思い出しました。
「結婚したので、それを役所にも知らせなきゃと思って今日婚姻届を出してきた」
Commented by ladysatin at 2018-12-03 14:23
Shira さん
お久しぶりです。ご友人は Living-in as married から Married status になられたんですね。紙切れ一枚の話ですが、その重さを感じるときがくるんですよね。
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by ladysatin | 2018-11-17 23:06 | 語法_English Usage | Comments(22)