a number of の意味知ってた?

英語人生は非常に長い私ですが、今頃自分の間違いに気付いたことがありました。

それがタイトルの a number of の意味です。

ちょっと恥ずかしいのですが、もしかしたらこれ読んでくださっている皆さんの中にも、間違って解釈されている方がいるかもしれないと思い、書くことにします。

先日、ある方(Aさんとしましょう)がa number of と the number of のあとにくる動詞が単数か複数かを、よく間違ってしまうということをお話されていました。

①The number of accidents (has been) steadily increasing in recent years.
②A number of students (were) studying very hard in the classroom even after school.

それで、①のThe number of accidentは「事故の数」だから単数の has been で受けて、②の A number of students は「多くの生徒 many students」という意味だから複数の were で受けるんですよねって、その場にいたBさんがお話をされました。私は「そうそう」とうなずいたのですが、それをきいていたCさんが 「a number of = manyって本当?違うと思います。several の意味です。」っておっしゃったのです。

「ええ~!several?私は a number of = many しか知らないよ。w(*゚o゚*)w」と心の中で叫んでしまいました。

a number of は昔々、高校生の時に「多くの」という意味で複数受けるのだと先生に教わって以来、それしか頭の中にありませんでした。

まあ、これを「馬鹿のひとつおぼえ」というのでしょうか?
私の故郷では「馬鹿のいっちょおぼえ」と言いますが。。。σ(^_^;)アセアセ...

とにかく、この際調べようと思い、a number of について調べました。

★まずジーニアス英和大辞典を見ると
「多数の」、「若干の」のいずれの意味かは前後の文脈によるが、(米)では「多くの」の意に用いるのが普通。いずれの場合も否定文・疑問文には用いられない。
(引用ここまで)


これ読んで「若干の」という意味があることに初めて気付いたわけです。
うーん、知りませんでした。(恥)

★また COBUILD を見ると
If there are a number of things or people, there are several of them. If there are any number of things or people, there is a large quantity of them.
(引用ここまで)


ああ、私は間違っていましたね。完璧に。
a number of = many ではないのです。いえ、ジーニアスには「多くの」とあるので間違いではないのでしょうが、COBUILD には一切 many の文字はありません。several の意味合いなんですね。

とどめはマーク・ピーターセン先生が解説されているということを知りました。

「表現のための実践ロイヤル英文法」の P.450に書いてあるそうです。
私はもっていないのですが、おもちの方はご覧になってみてください。

引用ここから)
たとえば、「喜んだ人が何人かいた」には、some、a number of、a few、several のどれでも使えるが、Some people were happy. とすると「喜んだ人もいた」といった感じになり、A few people were happy. とすると「喜んだ人もいたが、大した数ではなかった」といった感じになる。

この2つに対して A number of people were happy. と Several people ware happy. はどちらも「喜んだ人は〔数人しかいなかったが、それでも〕意外と多かった」といった感じで、「喜んだ人も結構いましたよ」というような場合によく使われる。
(ここまで)


ここまで読んでさらにわかったことは、 several の意味自体に「結構な数」というニュアンスがあるということです。話者の頭の中では、several は some より「多め」という感覚があるのでしょうね。

はふっ、とっても勉強になりました。
まだまだ修行が足りない私を自覚しました。

みなさんも思い込みにご注意くださいね。
Commented by 英語生涯学習者 at 2019-09-20 09:32 x
a number ofですが、今まで「多くの」と理解しておりました。
おっしゃるように、several or many (Collins)にはありますので、文脈によりseveralとなるのを知りました。
なお、英辞郎では、ほとんどが「多くの」で使われており、ほっとした次第です。
サイト:https://eow.alc.co.jp/search?q=a+number+of&ref=sa
Commented by ladysatin at 2019-09-21 23:55
英語生涯学習者さん
コメントをありがとうございます。
私もずっと a number of = many だと思っていて、several の意味があると知ったときは、かなり驚きました。思い込みってこわいですね。これ以外にも間違えて覚えてしまっているものがあるかもしれないので、少しでも疑問に思ったら英英辞典を引くようにしたいと思っています。
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by ladysatin | 2013-12-25 22:08 | 語法_English Usage | Comments(2)