2013年 12月 10日
間違えやすい前置詞~この場合はfor
英語は得意な彼女なのですが、ときどき質問してこられます。
今回の質問は、英文を書く上でとても重要なポイントだと思ったので、皆さんとシェアしたいと思います。
昨日は12月9日でしたね。それで少し先の12月18日にミーティングをすることにした旨のメッセージをネィティブのスタッフ向けに回覧したそうです。すると、彼女のボスのアメリカ人の方から英文の間違いを指摘されたとか。
日本語だと「12月18日にプロジェクトミーティングを取り決めました。」となる文を、彼女は英文でこう書きました。
We arranged the project meeting on December 18.
なるほど。日付の前だから on を使ったんですね。
するとボスが「on ではなく for だよ」って優しく教えてくれたらしいです。
ということは正しい文はこうなります。
We arranged the project meeting for December 18.
彼女が「なんで for になるんでっか?(゚∇゚ ;)エッ!?」と聞いたら、ボスは"Well, I don’t know. We say that anyway.(わからへんけどそう言うねん) (*´∇`*)"と言ったとか。。。
ネィティブに説明をきいてはいけないんですね。あの人々はもう身体に染みついているんです。
それで彼女は私に質問してきたのでした。
さあて、この for は大切です。
時を表す前置詞は、in, on, at などは皆さんご存知の通りですね。
in summer, in April, on January 15, on Monday, at 9 o’clock, etc.
ここに 是非 for も付け加えてやってください。
この for は「ある決まった年月日、行事に」と言いたいときに使います。
(あ、期間を表すforとはごっちゃにしたらあかんよ。)
辞書に載っているかなと思って調べてみるといろいろでした。
ランダムハウスは載ってなかった。。。残念。
しかし、ジーニアスと Longman は載ってました。かゆいところに手が届くわね、あんたら。ヾ(・・;)
では抜粋します。
ジーニアスの説明
[時](あるきまった日時)に《計画・予定を表して》;(ある行事の場合)に
例1)make an appointment [invite them] for five o’clock
5時に約束をする[彼らを招待する]
例2)wear black for funerals
葬式に喪服を着る
例3)hold special services for Christmas
クリスマスに特別の礼拝を行う
Longmanには以下のように記載されていました。
http://www.ldoceonline.com/dictionary/for_1
7番目の項目です。
If something is arranged for a particular time, it is planned that it should happen then.
このように、例文を見るとわかりやすいですよね。
ここは結構、日本人の学習者の盲点かもしれません。
ところでですが、なぜ on はだめなのか?も考えてみましょう。
(×)We arranged the project meeting on December 18.
この文だと、12月18日にミーティングを取り決めたことになり、12月18にミーティングをすることを決めたことにはなりません。さらに、12月18日は将来の日ですから、12月9日にこの文を書くと論理が破たんしてしまうのです。
すなわち、この文は 非文 です。
たかが前置詞、されど前置詞ですね~
(*^-^)ニコ