seem to + 動作を表す動詞?

お友達からおもしろい質問が。

友 「ねえ seem to の使い方なんだけど...。seem to の後ろにくる動詞は状態を表す動詞だよね?」
私 「普通はそうだけど、動作を表す動詞もくるよ。」

と言って、ジーニアスの例文をあげました。

★ジーニアス先生の説明
(seem to do の使い方)
動作を表す動詞の場合は、進行形・完了形にする。
He seems to move to Osaka.は不可であるが、It seems that he will move to move to Osaka. He seems to be moving [have moved] to Osaka. (彼は大阪に引っ越す[した]ようだ)は可。

そしたら彼女はこんな文を持ってきよったのです。
He can never seem to finish this task
「彼はこの任務を終わらせることができないようだ。」

友いわく
「finish は動作を表す動詞なのに to の後ろに動詞の原形が来ているのおかしくない?
to be finishing にすべきよね?」

なるほど。ジーニアスに書かれていることと矛盾します。
さて、どうしよう?
この文は正しい?正しくない?

そう、正しいですよね。
確かにジーニアスには上のように書いてあるのですが、この場合は seem to ではなく、cannot seem to の使い方になります。

cannot seem to do の意味 - 「することができないように思われる」
つまりこの意味において to 以下は動作を表す動詞を使うことができます。

なぜでしょうか?
それは 「can できる」が状態だけでなく、動作も言及することができるからなのですね。

can't seem to do では非状態的動詞を自由に用いることができます。
I can't seem to solve the problem. 「その問題が解けそうにない。」

solve は動作を表す動詞ですが、全く問題なし。

さてこの質問を受けて思ったことがあります。

ほんの少しの違いで語法が変わることがあるということ。
一つ覚えたことがすべてにあてはまらないことが、英語を勉強していく中で多々出てきます。
だから英語の勉強は面白いのですが、これがいやになる人は挫折することもあります。

友人はとてもまじめな人です。彼女は先に、「seem to の後ろにくる動詞は状態を表す動詞」という決まりを学習したので、cannot seem to do の場合もその規則にあてはめて考えたのです。辞書には嘘はもちろん書かれていないわけですが、すべての情報を網羅しているわけではありません。だから、一つ一つを根気よく調べて自分のものにしていかなくてはならないということなのでしょう。

言葉というものは生き物なので、ひとくくりに出来ない場面が多くでてきます。だから、すべてのケースを網羅した書物を作ること自体が不可能ですよね。

この件で友人は「英語の勉強の仕方がようわからん」と言っていましたが、わからなくていいんです。一つ一つ出てきた問題を真剣に調べてみて、ちょっとずつ自分のものにしていくことが、結局、自力をつけることにつながります。

私はこれまでそうしてきたし、間違っていなかったと思っています。

英語の習得に魔法のような方法なんてないです。
教材はデジタルになっても、人間の脳みそはアナログのまま。

地道な努力しかないですよね。

Commented by 小間坂 和一 at 2020-11-09 09:56 x
ありがとうございました。疑問が解け、助かりました。ご活躍をお祈りします。
Commented by ladysatin at 2020-11-09 16:46
小間坂さん
コメントをありがとうございます。
お役に立ててよかったです。
これからも頑張ります。
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by ladysatin | 2020-11-08 22:54 | 英文法_English Grammar | Comments(2)