去る10月23日に Dead or Alive Pete Burns がお亡くなりになったことを、ニュースで知りました。
まだ57歳だったなんてちょっとショックでした。

Dead or Alive は80年代にすごく人気があったグループで、Pete はボーカルでした。
妖艶な美貌でたちまち人気者になったんです。

全盛期の頃の Pete Burns です。美しいです。
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今回 Pete のことをトピックにした理由は、Culture ClubBoy George が Pete Burns についてインタビューで語っていたからです。

私は Boy George の大ファンです。(今年の来日コンサートにも行きました^^)好きな人の英語を聴いてリスニングの練習をするのは、英語を聞く力をアップするのにとっても効果的だと思っています。なので、今回も一生懸命聞きました。

Pete の死を受けてのインタビューです。ごく最近の話題でもあり、興味のある方もいらっしゃるかなと思い、インタビューを訳してみました。

「Pete との思い出をシェアしてくれませんか」というインタビュアーの問いかけに、George が答えています。

ではでは Let’s listen ♪



以下は訳です。

0:07
Pete Burns とはおかしな思い出がたくさんあるんだ。70年代に初めて会ったときのことだけど、彼が僕の方へ歩いてきて、「お前、俺の真似しただろ」って言ったんだ。カムデンパレスっていうクラブでのことさ。僕がトイレに行こうとしているところに、Pete Burns と彼の妻の Lynn、それからドラマーの Steve Coy に出くわしたんだ。僕も彼もドレッドロックスだっただろ。それで彼が近づいてきて「お前、俺の真似したな!」って言ってきた。僕は「お前になんか似てないよ」と言ったんだけど、対決みたいな感じだったよ。

0:46
Pete のことは初めて会うずっと前から知っていたんだ。70年代が面白かったのは、パンクが終わったあとだけど、インターネットもなければ携帯電話もなくて、ファンジン(ファン雑誌)以外にはコミュニケーションの手段はなかったことかな。雑誌はいくつかあったけど、まだ発展途上だった。

1:07
そんな中、僕らは何でかお互いのことを知っていた。リヴァプールの Pete Burns と Eric’s Club のこと。それに彼のバンドのこともね。リヴァプールの Pete Burns、バーミンガムの Martin Degville、彼はあとで Sigue Sigue Sputnik を始めたけどね。そしてロンドンには僕、Marilyn、それと Steve Strange がいたよ。僕たちは皆、お互いのことを知っていた。

1:29
一番おかしな思い出は70年代のことだけど、僕はリヴァプールに行きたくってね。というのも Eric’s Club は人気がある場所って聞いていたからさ。でも行くのは怖かったんだ。というのも行ったらボコボコにされるぞって聞いていたからね。

1:45
70年代っていうのは、見た目が全てだったんだ。もし、君が誰かにちょっとでも似ていて、近づいたとすれば、殴られるんだから。だから最初の頃は、Pete Burns との間には敵対心みたいなものがあったよ。でも、何年かしたら次第に握手して友達になっていった。でも80年代はお互いに意地悪なことを言い合ってたよ。僕は彼のことを "Third-degree Burns (第三度熱傷)"って呼んでたんだ。僕のThe Medal Song っていう曲はシングルとしては初めての大失敗で、上位のチャートにはいかなかったんだ。そしたら Pete は「お前にマリファナを送ってやる」って言ったんだよ。

2:27
お互いに嫌なことを言い合ってたけど、おかしかったよ。僕は彼のことが大好きだったよ。驚くべき人だったし、常に魅力的だった。彼が部屋に入ってきたり、通りを歩いていたら、避けることなんてできない。彼が自分自身を変えてしまって目立つようになって、ショッキングでもあった。でも変人の仲間として、彼は憧れの対象だった。

2:58
彼は自分の人生を生きたんだ。スポットライトの中でね。彼は自分自身を創造することで、隠れることなんてできなかったんだ。僕なら消えることができる。帽子を脱いで、化粧をとって、フードを被ってサングラスをすれば、人は僕には気づかないよ。だけど、Pete Burns は、家を出た後も常に Pete Burns だったんだ。

(終わり)
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大体聞き取れましたが、George はかなり早口なので、何度聞いてもわからなかった箇所が3箇所ありました。
もし聞き取れた方がいらっしゃったら、是非教えてください。

XXX が聞き取れなかったところです。

①Because I heard this club Eric, XXX place to be. (1:35)
(というのも Eric’s Club は人気がある場所って聞いていたからさ。)

place to be の前になんか言ってるんですが、よくわかりません。little のような気もするのですが。

●place to be - 《the ~》みんなが行きたがる場所◆クールで、人気のある、一見の価値のある場所(英辞郎より)

②He said he’s gonna send me a XXX. (2:23)
(Pete は「お前に〇〇を送ってやる」って言ったんだよ。)

ここかなりはっきりと発音されていて leaf に聞こえるんですが、意味をなしませんよね。
音としては L でなくて R に聞こえませんか。そうだとしたらますますわかりません。

③There were a lot of bitchy XXX, very funny. (2:28)
(嫌なことを言い合ってたけど、おかしかったよ。)

ここもわかりませんでした。

以上3箇所です。お分かりになった方は教えていただけるとうれしいです。

今回はリスニングのトピックでした。
ではまた。001.gif

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★上記の問題すべて解決しました。(^_^)/

①正しくは because I heard this club Eric...it was like "the" place to be.
②〇〇はマリファナのこと
③正しくは There was a lot of bitchiness - it was really funny.


花瑠々さん、そらさん、ありがとうございました。
# by ladysatin | 2016-11-17 22:23 | Music & English_1 | Comments(14)

久しぶりに女性アーティストの曲を選んでみました。

Suzanne VegaLuka という曲です。

Suzanne Vega のデビューは1985年。彼女のファーストアルバムは、美しく深みのあるメロディーが散りばめられていて、毎日のように聴いていた記憶があります。淡々と歌う人です。音域はあまり広くないけど声の質はとても良くて、聴いていると心地よいのです。詞の内容も独特の世界観に満ちています。

ファーストがよかったのでセカンドも買いました。
アルバムタイトルは Solitude Standing(1987年の作品)

(引っ張り出して写真をパチリ↓)
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このアルバムの1曲目 Tom’s Diner は AGF マリームのコマーシャルに使われました。ご存じの方いらっしゃるかしら。1987年のことです。かなり古いけど、YouTube で探したらありました。ついでながら、Tom’s Diner は世界で最初に MP3 フォーマットになった曲なんだそうです。

本日の曲、Luka は Tom’s Diner が終わって2曲目です。
シングルカットされ全米では3位までいきました。

Luka は何も知らずに聴くと、明るいポップスみたい。

でも、内容はとってもシリアス。

というのも児童虐待をテーマにした曲だから。

虐待を受ける少年の視点から描かれた曲です。

詞を読み込んでいくと、とても切ない気持ちになります。

私が訳詞をするときはなるべく原文に忠実に訳します。今回はもう少し踏み込んで、言葉の裏にある思いも私なりに解釈しています。



Suzanne Vega is a brilliant songwriter and singer.

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Luka
Written by Suzanne Vega

My name is Luka
I live on the second floor
I live upstairs from you
Yes I think you’ve seen me before

名前はルカっていうんだ
2階に住んでるの
あなたの部屋の上だよ
うん、僕を見かけたことあると思うよ

If you hear something late at night
Some kind of trouble. some kind of fight
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was

もしも夜遅くにね
もめごととか喧嘩みたいな騒ぎ声を
あなたが聞いたとしても
「何だったのかい?」なんて
僕に聞かないでね
お願いだよ
どうか聞かないで

I think it’s because I’m clumsy
I try not to talk too loud
Maybe it’s because I’m crazy
I try not to act too proud

僕って器用なタイプじゃないんだ
だからだと思う
あまり大きな声では話さないように努力はしてる
それか僕が馬鹿だからかな
えらそうにもしていないつもりなんだけど…

They only hit until you cry
After that you don’t ask why
You just don’t argue anymore
You just don’t argue anymore
You just don’t argue anymore

あの人達は泣くまで殴るだけなんだからさ
それが終わったら「どうしてなの?」って聞かないことだよ
それ以上言い争ってもだめ
口論しても無駄なんだ

Yes I think I’m okay
I walked into the door again
Well, if you ask that’s what I’ll say
And it’s not your business anyway

うん、僕は大丈夫だと思うよ
またあの家に戻ったんだ
もしあなたが聞いてきたら僕はそう言うよ
でもどっちみちあなたには関係のないことだよね

I guess I’d like to be alone
With nothing broken, nothing thrown
Just don’t ask me how I am
Just don’t ask me how I am
Just don’t ask me how I am

ただ、一人になってみたいかな
そしたら何も壊されることもないし
何も投げつけられることもないだろうからね

僕に「大丈夫?」なんて聞かないでね
「どうしてる?」なんて聞かないで
お願いだから

My name is Luka
I live on the second floor
I live upstairs from you
Yes I think you’ve seen me before

名前はルカっていうんだ
2階に住んでるの
あなたの部屋の上だよ
うん、僕を見かけたことあると思うよ

If you hear something late at night
Some kind of trouble, some kind of fight
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was

もしも夜遅くにね
もめごととか喧嘩みたいな騒ぎ声を
あなたが聞いたとしても
「何だったのかい?」なんて
僕に聞かないでね
お願いだよ
どうか聞かないで

And they only hit until you cry
After that, you don’t ask why
You just don’t argue anymore
You just don’t argue anymore
You just don’t argue anymore

あの人達は泣くまで殴るだけなんだからさ
それが終わったら「どうしてなの?」って聞かないことだよ
それ以上言い争ってもだめ
口論しても無駄なんだ

*************************
訳詞は以上です。

ここからは詞について考察したいと思います。

この歌には特徴的なことがありますが、皆さんは気づきましたか?
実は韻を踏んでいる箇所がたくさんあるんです。それについても書きますね。

では最初のパートから…。

Luka はアパートの外の階段にポツンと座っています。
そこを1階の住人が通りかかり Luka に話しかけます。
「君ってこのアパートに住んでる子だよね。たまに見かけるよ。名前は何て言うんだい?」

Luka は恥ずかしそうにこう答えます。
************************
My name is Luka
I live on the second floor
I live upstairs from you
Yes I think you’ve seen me before

名前はルカっていうんだ
2階に住んでるの
あなたの部屋の上だよ
うん、僕を見かけたことあると思うよ
************************
★floor とbefore が韻

1階の住人は心配そうに Luka を見つめます。
その表情を見てLuka は、夜中に騒動を起こしているのを彼は知っているんだろうと思います。

そしてこう言います。
************************
If you hear something late at night
Some kind of trouble. some kind of fight
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was

もしも夜遅くにね
もめごととか喧嘩みたいな騒ぎ声を
あなたが聞いたとしても
「何だったのかい?」なんて
僕に聞かないでね
お願いだよ
どうか聞かないで
************************
★night と fight が韻

1階の住人は、Luka の話を黙って聞いています。

Luka は話を続けます。
************************
I think it’s because I’m clumsy
I try not to talk too loud
Maybe it’s because I’m crazy
I try not to act too proud

僕って器用なタイプじゃないんだ
だからだと思う
あまり大きな声では話さないように努力はしてる
それか僕が馬鹿だからかな
えらそうにもしていないつもりなんだけど…
************************
★clumsy と crazy、そして loud と proud が韻を踏んでいます。

Luka は、小さな頭で虐待される原因を考えています。
でもどうしていいのかわからないのです。

次のパートで、自分は虐待が終わるまで我慢するしかないのだと、住人に語ります。
************************
They only hit until you cry
After that you don’t ask why
You just don’t argue anymore
You just don’t argue anymore
You just don’t argue anymore

あの人達は泣くまで殴るだけなんだからさ
それが終わったら「どうしてなの?」って聞かないことだよ
それ以上言い争ってもだめ
口論しても無駄なんだ
************************
★cry と why が韻

ここで突然 you が出てきましたが、これはもちろん会話の相手(1階の住人)のことではありません。
一般論を言っています。「そういうものなんだ」という気持ちが入っています。

私はこの後、場面が変わったと思います。
というのは I walked into the door again と過去形が出てきたからです。

しばらく1階の住人は Luka を見かけていなかっただろうと思います。
Luka は多分、家を出たんでしょう。でもまた戻ってきたんです。
そして、Luka を見かけた1階の住人が、心配して話しかけます。
「大丈夫なのかい?」

Luka は答えます
************************
Yes I think I’m okay
I walked into the door again
Well, if you ask that’s what I’ll say
And it’s not your business anyway

うん、僕は大丈夫だと思うよ
またあの家に戻ったんだ
もしあなたが聞いてきたら僕はそう言うよ
でもどっちみちあなたには関係のないことだよね
************************
★okay, say, anyway の3つが韻

I walked into the door again のところは別の解釈をされている人もおられるようです。
「ドアに頭をぶつけた」という解釈ですが、私はそのように解釈しませんでした。
というのは、1階の住人と Luka は既に事実を共有していますから、うそをつく必要はないのです。
私は「また家に戻った」ことを述べていると思いました。

「君はこれからどうしたいの?」と1階の住人が聞きます。
それに対しての Luka の答えがこれです。
************************
I guess I’d like to be alone
With nothing broken, nothing thrown
Just don’t ask me how I am
Just don’t ask me how I am
Just don’t ask me how I am

ただ、一人になってみたいかな
そしたら何も壊されることもないし
何も投げつけられることもないだろうからね

僕に「大丈夫?」なんて聞かないでね
「どうしてる?」なんて聞かないで
お願いだから
************************
★alone と thrown が韻

I guess I’d like to be alone のところは、かなり控えめな表現になっています。

文頭の I guess は住人に「君はこれからどうしたいの?」と聞かれて、ここで少しの間があったんだろうと思わせる表現です。「そうだなあ」というニュアンスを感じます。そして、I’d like to be alone は「できたら一人になりたい。無理だろうけど。」という思いで言っていると思います。I want to be alone であれば「是非とも一人になりたい」となるでしょうが、I’d like to be alone はもっと控えめです。おそらく一人になりたいとか Luka はこれまで考えたことはなくて、1階の住人に不意をつかれてそう答えたのではないかと、私は思いました。

考察は以上です。

日本でも親から虐待を受けている子供達がいます。
私達は、死という最悪の結末を受けた子供がニュースになって初めて、こんな状況があるということを知ります。
今も助けを求めている子供達がいるのではないか。
もしかしたら自分の近くに。
何か自分にできることはないだろうかと考えます。

読んでくださった皆さん、ありがとうございました。


# by ladysatin | 2016-10-13 00:45 | Music & English_3 | Comments(14)