年末になって Joe Cocker さんの訃報が飛び込んできました。

今年のブログは店じまいしますと言っておきながら、あの歌をどうしてもアップしたくてやっぱり書いてしまいます。



泣きそうです。
R.I.P. Joe

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Up Where We Belong
愛と青春の旅立ち


Who knows what tomorrow brings
In a world few hearts survive

明日が何をもたらすかかなんて誰にもわからない
心がくじけてしまいがちな世界では...


All I know is the way I feel
When it's real, I keep it alive

僕にわかるのは
自分の感じるがままにということだけなんだ
それが本物であるとき
生かし続けたいと思う

The road is long
There are mountains in our way
But we climb a step every day

その道は長くて
僕らの前には山が立ちはだかっている
だけど登っていくんだ
毎日一歩ずつね

Love lift us up where we belong
Where the eagles cry
On a mountain high

愛が僕らをいるべき場所へと高めてくれたらと願う
そこは山高く鷲の声が響きわたるところ

Love lift us up where we belong
Far from the world we know
Up where the clear wind blow

愛が僕らをいるべき場所へと高めてくれたらと願う
そこは僕らが知る世界から遠く離れ
澄んだ風が吹くところ

Some hang on to used to be
Live their lives, looking behind

昔の自分を拠り所にする人もいる
後ろを振り返って生きている人達

All we have is here and now
All our life, out there to find

私達にあるのはこの場所
そして今という時だけ
生きているという実感
そのすべてを見つけたい


The road is long
There are mountains in our way
But we climb a step every day

その道は長くて
僕らの前には山が立ちはだかっている
だけど登っていくんだ
毎日一歩ずつね

(Chorus)

Time goes by
No time to cry
Life's you and I
Alive today

時は過ぎていく
泣いてる時間なんてない
人生とは君と僕のことなんだ
今日という日を生きているんだ

(Chorus)

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訳は以上です。

ところで...
Love lift us up where we belong
この文はすごいことになってたことに今頃気づいてしまいました。

以下で深く考察していますので、よかったら読んでくださいね。
→ Up Where We Belong 愛と青春の旅立ち - 訳詞考察

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by ladysatin | 2014-12-24 22:56 | Music & English_2 | Comments(4)

Today is a gift

The clock is running
時計は動き続けている

Make the most of today
今日という日を大切にしよう

Time waits for no man
時は人を待ってくれないのだから 

Yesterday is history
昨日は過去であり

Tomorrow is a mystery
明日は知りえないもの

Today is a gift
今日という日は贈り物

That's why it is called the present
だから「今日」のことを present と呼ぶのです


“Sun Dials and Roses of Yesterday: Garden Delights...”
By Alice Morse Earle (1902)


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一年が終わる頃にこの詩を読んで自分をリセットします。

良い言葉に触れると幸せな気持ちになれますね。001.gif
by ladysatin | 2014-12-22 06:35 | 英語と私といろいろ | Comments(2)

冠詞が決め手になるとき

先日、TOEFL の文法問題をやりました。今日は TOEIC の問題集から語法の問題を取り上げたいと思います。

これまたトリッキーな問題です。
カッコ [ ] に入れるものを A~D から選んでくださいというものです。
Let's challenge!

英文
There will be a short introductory session [ ] the empowering women seminar that is scheduled to take place later this month.

選択肢
A. to
B. about
C. within
D during


この問題の正解は B の about でした。読んでみましょう。
There will be a short introductory session [about] the empowering women seminar that is scheduled to take place later this month.

正解の about を使ってきれいな英文が出来上がりましたね。訳してみます。
「今月の後半に予定されている、女性に活力を与えるセミナーについての、短い導入セッションがあります。」

さてここからです。
「during はなぜ間違いになるのでしょうか?」という質問を受けたのです。
その方曰く「during でもきれいに意味が通ると思うんですよ」

あらほんまですか。(゚∇゚ ;)
では during を入れて文を作ってみましょう。

There will be a short introductory session [during] the empowering women seminar that is scheduled to take place later this month.

ご質問者の主張はこうです。
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このように during を入れた英文だと、「セミナーの期間中に短い導入セッションがある」と解釈できます。これはセミナーの形式のパターンとしては考えられるので、全く問題ないと思います。during も正解にしないとおかしいです。
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なるほど。確かにセミナーのスケジューリングによっては、セミナーとは別個に導入セッションをやったり、セミナーの期間中に導入セッションをやったり、色々ありますよね~。

しかし...問題はそういうことではないんです。

during は間違いです。(>_<)

さて、今回の問題も深いですよ。

●まず、正解の文が正しいところから見ていきましょう。
There will be a short introductory session [about] the empowering women seminar that is scheduled to take place later this month.

まず最初に There will be a short introductory session とあります。short introductory session には不定冠詞の a が付いていますね。なぜでしょうか?

はい、それは新情報だからですね。

女性に活力を与えるセミナーというものがあって、それについての導入セッションがひとつありますということです。どんな導入セッションか内容はわかりませんが、とにかく導入セッションがあるんですよと言ってます。

●では during を使った文を検討しましょう。
There will be a short introductory session [during] the empowering women seminar that is scheduled to take place later this month.

この文がまずいのは about では問題なかった a short introductory session についている不定冠詞の a です。

これも同じく新情報だからよさそうなんですがだめなの。よく考えたらわかります。まず、女性に活力を与えるセミナーの期間中にある導入セッションというのは限定されたものです。つまり、セミナーに関するセッションであることは明白な事実ですから、それに関連付けるためには定冠詞の the を付けなくてはなりません。

不定冠詞の a を付けると、女性に活力を与えるセミナーの期間中に、あるひとつの導入セッションがあるという意味になり、セミナーとは無関係の何かの導入セッションがあるかのような意味になってしまいますよね。何のセッションのこと?って感じです。だから during にしたかったら定冠詞の the を使って、セミナーの導入セッションのことだと受け手に知らせる必要があります。

There will be the short introductory session [during] the empowering women seminar that is scheduled to take place later this month.
こうすることで「セミナーの期間中に、それに関する導入セッションがある」という意味を引き出すことができます。

あれえ?...じゃあなぜ正解の about の文は不定冠詞の a を使うことができるんですかって思いますよね。
また戻ってみてみましょう。

There will be a short introductory session [about] the empowering women seminar that is scheduled to take place later this month.

この文における a short introductory session は the empowering women seminar と無関係ではもちろんありません。関連付けは about によってすでになされていますよね。関連付けがされた上で、「セミナーについての何らかのセッション」と言いたい。だから a でいいんです。

about の文では定冠詞の the を使って the short introductory session にしても大丈夫です。ただし、この場合は、新情報でなく旧情報であるような印象になります。「さっき述べた導入セッション」を指しているかのような感じです。

ややこしいですね。
ちょっと簡単な例を書いてみます。

I bought a book about Shakespeare.
シェイクスピアに関する本を一冊買った。a book は新情報
I bought the book about Shakespeare.
シェイクスピアに関するその本を買った。the book は旧情報(既知の情報)

このように英文を読むときに見落としてしまいがちなのが冠詞です。適当に a とか the を振っているのではないんですね。全部に意味があります。during のケースでは、不定冠詞の a を使うと、文としての整合性がとれなくなってしまいますということなんですね。

たかが冠詞、されど冠詞。
今回の問題は、またしても冠詞の重要性をヒシッと感じる問題でした。

ではまた。001.gif
by ladysatin | 2014-12-14 19:48 | 語法_English Usage | Comments(0)

今日の訳詞の世界は The Water Is Wide を取り上げたいと思います。

この曲がまた認知度が上がってきたとききました。
というのも朝ドラで誰かが歌っていたとか。

実は私、朝ドラという単語を最近知りました。(恥)
はあ~。連続テレビ小説のことぉ...|||(-_-;)|||

テレビドラマは全く興味がないのでそのあたり、私ってほんとに疎いです。
連続テレビ小説を最後に見たのは、「おしん」ではなかったかと思う。古いですな。(;^_^A

The Water Is Wide は私も大好きな曲なので、この曲が有名になるのはうれしいです。

私がこの曲を最初に聴いたのは Karla Bonoff のアルバム Restless Nights(邦題は「ささやく夜」) でした。
1979年の作品です。

この頃の洋楽のアルバムや曲には必ず邦題がついていて「ささやく夜」って上手なタイトルだなあと思ったものです。シングルカットされたアルバムの1曲目の Trouble Again (邦題は「涙に染めて」)がきっかけで 私はKarla のファンになり、アルバムを全部聴きたいと思って買ったのが Restless Nights でした。

Restless Nights は、今聴いても素晴らしいアルバムです。Karla の書く詞は、まさに女性が書いたと思わせる内容ばかりです。ほとんどが恋する女心を歌ったものですが、Karla は淡々と歌うひとなので、すうっと耳に入ってきて、「そうなのよね~」と思わずうなずいてしまうような歌、といったらわかってもらえるかな。

072.gif ひとことで言えば...女心はユニバーサル...ってことです。

アメリカ人だろうが日本人だろうが関係ないの。
女心が知りたい世の男性は Karla の曲を聴きなさい (o^-^o)
と言っておくわ~♪

Karla のコンサートにも行きました。これもずいぶん前ですが、Christopher Cross と一緒に来たんですよ。Christopher Cross は「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」の人ですね。ビルボードライブになる前の大阪ブルーノートのコンサートでした。

近くで見る Karla はほとんどピアノを弾きながら歌っていました。美しい人でした。
レコードで聴く歌声を、生で聴いたときの感動は忘れることができません。

なんかたくさん思い出されてだらだら書いてしまいました。^^

The Water Is Wide は、アルバムの最後に入っています。この歌はスコットランドの民謡ですね。
色んな人が歌っているのを聴きましたが、Karla のバージョンはやはり絶品です。

Karla の The Water Is Wide は、透き通る水をイメージさせてくれます。
邦題の「悲しみの水辺」がぴたりとはまる。そんな歌声です。

今日はこの曲を聴きながら、今年を振り返ることにしよう。



Bass: Kenny Edwards
Acoustic Guitars: Karla Bonoff & James Taylor
Accordion: Garth Hudson
Backing vocals: James Taylor & John David Souther


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The Water Is Wide 悲しみの水辺

The water is wide, I can’t cross over
And Neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I

川幅が広くて渡ることができません
私には飛ぶための翼もありません
ボートをください
二人を運んでくれるように
愛する人と二人で漕いでいきます

Oh, love is gentle and love is kind
The sweetest flower when first it's new
But love grows old and waxes cold
And fades away like morning dew

そう、愛は優しさ、そしていたわり
始まりの頃は最も甘美な花のよう
けれど愛にも老いが訪れ
そして冷たくなり
最後には朝露のように消えていくのです

There is a ship and she sails the sea
She's loaded deep as deep can be
But not as deep as the love I'm in
I know not how I sink or swim

船が海を渡っていきます
荷を積んで深く
これ以上にないほどに深く

でも私の愛の深さには及ばない
沈んでしまうのか
それとも泳いでいけるのか
私にはわかりません

The water is wide, I can’t cross over
And Neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
And both shall row, my love and I

川幅が広くて渡ることができません
私には飛ぶための翼もありません
ボートをください
二人を運んでくれるように
愛する人と二人で漕いでいきます

そう二人で...

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訳詞は以上です。

ではここから恒例の考察です。
英語学習の観点から気になるところだけピックアップしますね。

この歌の原曲は1600年代に書かれたもののようです。
相当古いので使われている英語も古英語のなごりを感じさせる箇所があります。

★The water is wide, I can’t cross over
川幅が広くて渡ることができません

この箇所は人によって解釈が異なるかと思います。私のイメージは、広い海という感じではなくて、こちらから向こう岸がなんとなく見えるような距離感の川です。川幅という訳ははそんなイメージから思い浮かびました。

★And neither have I wings to fly
私には飛ぶための翼もありません

ここは否定語の neither が前に出てきた形ですね。

高校ではこんな文を勉強しました。
He doesn’t speak French. Neither do I. - 彼はフランス語を話しません。私もです。

このように否定語の neither が前に出ると助動詞や be動詞が主語の前に出て倒置が起こります。
ただ、この詞における文は、And neither have I wings to fly となっていて一般動詞の have が前に出ています。

現代英語では、一般動詞をそのまま前に出すことはしません。
文法書に書かれてあるのは And neither did I have wings to fly と助動詞の do を前に出している形ですね。

★And both shall row, my love and I
愛する人と二人で漕いでいきます

ここでは未来形に will ではなく shall を使っています。現代英語では will が一般的ですが、この詞が書かれた時代を考えると shall が普通に使われていたということでしょう。

●shall の意味:元来定型動詞であったが、徐々に現在のような助動詞の用法をもつようになった。原意は owe で「負う」「義務がある」ことを表したが、中英語の14世紀には未来時を表す用法が生まれ、1382年ごろの Wycliffe の聖書の英訳でもこの用法が見られる。(現代英語語法辞典(三省堂)より引用)

★But love grows old and waxes cold
けれど愛にも老いが訪れ、そして冷たくなる

この wax は become と同義ですがあまり知られていませんね。
●wax - <人が>次第に...になる(become)(ジーニアスより)

いくつか辞書を調べてみましたが、wax の主語には「人」が来るとのこと。
ここでは love が主語なので擬人化して書かれているものと思います。

★There is a ship and she sails the sea
船が海を渡っていきます

ここは ship を代名詞の she で受けているところに注目。

●(she は)文法的性として女性を表す機能をもつが、詩的表現では水につながる海(sea)、船(ship)などのように、これを擬人化して有性化(女性化)する機能をもつ場合もある。(現代英語語法辞典(三省堂)より引用)

余談ですが、これを書きながら Deep Purple の Highway Star を思い出してしまった。
I love her! って車のこと言ってますよね。(>_<)

★She's loaded deep as deep can be
荷を積んで深く、これ以上にないほどに深く

ここは構文が難しい。色々考えて、省略されている語があると思うに至りました。

以下は私の解釈です。
She's loaded, being deep, as deep as it can be

①She's loaded, - 船には荷が積まれています
 ここでいったん切ります。

②being deep, - 船は深いところにいます
 分詞構文です。この deep は副詞じゃなくて形容詞

③as deep as it can be - これ以上にないほどに深いところにいます
 ここは being deep をさらに詳しく説明しています。

ここまで解釈を深めると次のフレーズに自然につながります。
★But not as deep as the love I'm in
でも私の愛の深さには及ばない

ここに as deep as を使った同等比較の文があるので、前文の as deep can be も実は同等比較だったと考えることができますね。

★I know not how I sink or swim
沈んでしまうのかそれとも泳いでいけるのか私にはわかりません

ここは not の位置がおもしろいです。普通に書くとこうなりますね。
I do not know how I sink or swim

how の使い方も深いです。or でつないでいるので、普通は whether か if を使うところです。しかし、あえて how を使っています。

how を使うと「どのように」の意図を感じます。
-「沈むとしたらどんなふうに、泳ぐとしたらどんなふうに」
つまり、ただ沈むのか泳ぐのかだけではなくて、その有様まで言及していると感じさせる箇所なんですね。

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以上で The Water Is Wide の考察は終わりです。

大昔に聴きすぎて最近は遠ざかっていましたが、やっぱり良い曲はいつまでもよい曲ですね。
Karla はどうしているのかなあ。まだ音楽活動をしているのかしら。
また日本に来てほしいな。

001.gif

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追記)2015年10月9日



The Water Is Wide by Pete Seeger
by ladysatin | 2014-12-06 16:55 | Music & English_3 | Comments(22)