今日は少し前に書いた冠詞の続きをしようかな~と思ったんですが久しぶりに訳詞の世界。

私の大好きな Whitesnake の 1997年のアルバム Restless Heart に入っている Too Many Tears です。

この曲は詞もメロディもすごくいいです。
この曲ばっかりリピートして聴いていたことがあります。
ハードロックとか Whitesnake とか全く興味のない友人が、この曲はすごくいいねって言ってくれたんですよ。

女に捨てられた男が「何でこんなことすんだよ~俺を捨てないでくれよぉぉ」って激しく泣いてる歌なんです…。
・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。 

詞を書いたのは David Coverdale なんですが、この情感の出し方は作り話ではなさそう。
きっと実体験に基づくものに違いないと思います。

こういうのを歌わせたらカバはやっぱり天才的だわ。
大体、中低音の声が素晴らしい人なので、ブルージーな曲を歌わせたら天下一品なのです。

作曲は私の大好きな Adrian Vandenberg
エイドリアン良い曲を作ってくれてありがとぉ。

では今日は、次回の冠詞の記事へのつなぎですので、さらっといきます。



1997年の Too Many Tears
映画の一場面のようなセッティングで素敵♪

このビデオのカバはとってもカッコいいと思います。
めっちゃ気持ちを込めて歌うので、こっちまで「わお~ん」と泣きたくなります。
エイドリアンはギターひいてますけどほとんど映ってません。(T_T)

このビデオでエイドリアンは Gretsch のギターを弾いています。
いつもは Les Paul だからすごくめずらしいです。

Adrian is playing a Gretsch in this video.
It's very rare because he usually plays Les Pauls.

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Too Many Tears
(Written by David Coverdale and Adrian Vandenberg)

I used to be the man for you
かつて俺はお前の望む男だった

Did everything you wanted me to
お前がしてほしいことは全てしてやった

So tell me baby
だから教えてくれ

Where did I go wrong
俺はどこで間違ったんだ

I told you what you wanted to know
お前が知りたいことは話してやっただろ

Precious secrets never spoken before
これまで話したことがない大事な秘密だって

All I'm asking
ただ一つだけ聞きたいんだ

Where did I go wrong
俺はどこで間違えたのかって

Some things are better left unsaid
言わないほうがいいことだってあるよな

But all I do is cry instead
だけど俺には泣くことしかできないんだよっ

Now I've cried me a river
そうさ、川のように泣いてお前に許しを求めているんだ


Thinking how it used to be
以前の二人のことを思いながらさ

There've been too many tears falling
涙があふれて困っちまうよ

And there've been too many hearts breaking in two
心は引き裂かれっぱなしだし

Remember what we had together
思い出してくれよ
二人で大切にしていたものをさ

Believing it would last forever
永遠に続くと信じていたじゃないか

So tell me baby
だから言ってくれよ

Where did I go wrong
俺はどこで間違えたんだよっ

Everything I had was yours
俺のものは全部お前のものだっただろ

More than I have ever given before
こんなに多くを捧げたことはなかったんだ

So won't you tell me
だから言ってくれないか

Did I hurt you so bad
俺はそんなにお前を傷つけちまったのか

I guess I'm fooling myself
俺、自分をごまかしてるのかもな

'Cause I want you and no one else
なぜなら俺がほしいのはお前だけだからだよっ

And I can't understand
だから理解できずにいるんだ

Why you're doing these things to me
なんでお前はこんな仕打ちを俺にするんだよ…

There've been too many tears falling
涙があふれて困っちまうよ

And there've been too many hearts breaking in two
心は真っ二つに引き裂かれっぱなしだ

Now my heart is breaking
今や俺の心はぼろぼろに砕けっぱなしだ

My whole world is shaking
俺の世界のすべてが震えまくってるんだ

'Cause I can't understand
なぜなら理解できないからだよっ

Why you're doing these things to me
なんで俺をこんな目に合わすんだよ

There've been too many tears falling
涙があふれすぎるぜ

And there've been too many hearts breaking in two
心は真っ二つに引き裂かれっぱなしだ

Remember what we had together
思い出してくれよ
二人で大切にしていたものを

Believing it would last forever
永遠に続くと信じていたよなっ

So tell me baby
だから教えてくれよ

Where did I go wrong
俺がどこで間違えたのかを…

Where did I go wrong
一体どこで…

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訳詞は以上です。(゚ーÅ) ホロリ

こんな風に弱いところを見せてくれる男性って、とっても素敵だと思います。

この歌をカバがコンサートで歌ってるのを YouTube で見つけたんですけど、最後に
Don’t leave me this way「俺をこんな風に捨てないでくれ」ってカバが歌うんですよ。

カバをこんなに泣かせた罪な女って誰なのでしょう?

カバカバ言ってごめんね。大好きなカバ
by ladysatin | 2014-10-28 22:42 | Music & English_1 | Comments(2)

副詞句考察(2回目)

少し前に 場所を表す副詞句 について考察しました。今日はその2回目です。

前回は、場所の面積・スケールを考慮するというものでしたが、今回はまた違った視点で考えてみたいと思います。

こんな英文があります。
This method permits moving the instrument in a straight line for smooth operation.

これを訳しなさいという問題なのです。この中の副詞句 in a straight line が今回の主役です。

まず、この解答例はこれでした。
①この方法を用いると、器具を直線的に動かしてスムーズに作業できます。

この訳はいいですよね。私も同じように訳すと思います。

さてさて、これに対して違う訳を付けた人がいました。
②この方法を用いると、直線上にある器具を動かしてスムーズに作業できます。

ご覧の通り、①と②では in a straight line のかかり方が違います。

①in a straight line 直線的に → moving 動かして
②in a straight line 直線上にある → the instrument 器具


どうでしょう。①と②は in a straight line が修飾するものが違うので意味が全く変わってきます。
両方とも解釈が可能なんでしょうか?文脈次第?

私も考えてみましたが...
結論として、①は正しく②は不可になると思いました。

今回のポイントは in a straight line で使われている冠詞の a になるんじゃないかと。

英文をもう一度書きます。
This method permits moving the instrument in a straight line for smooth operation.

①は まず the instrument で特定の器具を指しています。それを未知の in a straight line に動かすという流れです。a straight line ですから「ある直線」です。特定のものではなくてこれから準備する「ある直線」ということですね。特定な直線でなくてどんなんでも直線ならよい。だから「器具を直線的に動かして」というかかりが違和感なく読めます。

②は「直線上にある器具を動かして」という訳ですが、これをもっと直訳すると「ある直線上にある特定の器具を動かして」となります。この訳が不思議なのは、器具は特定されているのに直線が特定されていないことです。②の意味を採用するのであれば、目の前あるいは頭の中に特定された器具があるわけですから、直線も特定されるべきものですよね。

つまり、②の意味にどうしても取りたいというのであれば、定冠詞の the をつけるのが必須になると思うんですね。the instrument in the straight line であればその解釈は成立するのではないかと。しかし、この場合であっても、もちろん①の解釈も不都合なく成立します。未知の直線がそこにある直線に変わっただけですから。

ということでまとめると、a straight line であれば①のみ成立し、the straight line であれば①と②の可能性があると考えます。

もうひとつ考慮したいのは、前置詞 in の用法です。in は誰もが知っている「中に」という意味のほかに、運動や方向を表す用法があります。

ジーニアスより引用します。
-------------------------
[in と into]・・・ in は「中に[で]」という位置を表し、通例運動の方向を示さないが、それ自身が運動・動作を表す dive, fall, jump, put, throw, thrust;break, cut, divide, fold などの動詞と共に用いると into の代わりに in が用いられることがある。この場合、動作よりも結果としての状態に重点がある。たとえば jump in the river は jump (into the river and be) in the river の圧縮表現と考えられる。
-------------------------

これを読んで、今回の文における move もまさしく運動を示す動詞と考えてよいと思いました。

This method permits moving the instrument in a straight line for smooth operation.
①この方法を用いると、器具を直線的に動かしてスムーズに作業できます。


この訳例は、まさに in を運動の方向ととらえたものと考えることができますね。

副詞句が修飾する場所は、定冠詞か不定冠詞かということを考慮することで特定できる場合があります。
また、もう一度原点に戻り、場所を表す前置詞(今回は in )の意味を辞書で調べてみるなどすると、新たな発見につながることがあるようです。

本当に英語って奥が深いですね。001.gif

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追記)2015年7月15日

This method permits moving the instrument in a straight line for smooth operation.

先日、「この英文中の for smooth operation がかかっているのはどこでしょうか」とご質問をいただきました。
せっかくなので皆さんと共有したいと思います。

パッと見た感じでは for smooth operation がかかっている場所はわかりにくいですね。
でもちょっと視点を変えると見えてくると思います。

では検討します。

まず、この英文では、 moving 以下全体が permits の目的語になっていることに注目しましょう。

カッコでくくるとわかりやすいかな。
This method permits (moving the instrument in a straight line for smooth operation).

このようにカッコ内がひと固まりになっています。この問題を考えるにあたり、カッコの外にある This method permits はとりましょう。そして、move を動詞にして単文を作ってみます。こうすることで、骨組みがシンプルになりわかりやすくなります。

すると一例ですがこんな文ができます。
● You can move the instrument in a straight line for smooth operation.

この意味するところですが、二通り考えられるでしょう。
①for smooth operation を「結果」と解釈すると
→器具を直線的に動かしてスムーズに作業できます。(※元の英文の訳例も結果として訳してありますね。)

②for smooth operation は「目的」と解釈することもできます。すると
→スムーズに作業するために器具を直線的に動かすことができます。

結果と目的は表裏一体ですから、①と②の解釈については問題ありませんね。

さて、結果と目的と言えば、不定詞を思い出しませんか?
そう、この for smooth operation は不定詞を使って、同じ意味を表すことができます。

不定詞で書き換えてみます。
● You can move the instrument in a straight line to perform smooth operation.

⇒ for smooth operation = to perform smooth operation

ここまでわかったら答えがでます。

072.gif目的を表す不定詞の副詞的用法は、動詞を修飾します。(※お手持ちの文法書で確認してくださいね。)
  I studied hard to pass the exam.
  この英文では、to pass the exam が修飾するのは studied です。

ということは、to perform smooth operation が修飾するのも同じく、動詞の move になると考えていいですね。
元々の英文は動名詞の moving が使われていました。

すなわち、for smooth operation がかかっているのは moving になると考えられます。
by ladysatin | 2014-10-18 18:36 | 語法_English Usage | Comments(7)

冠詞の勉強やり直します

冠詞の攻略どうしたらいいかな~と思いながら、引きのばし引きのばし…

この年になってしまった…(>_<) (←ぷっ 037.gif )

いやいや、ほんまに冠詞はいやですわ。

いつまでたっても得意にならないのよねっ。(T-T*)

そもそも冠詞が得意な人っているのかな。

私の回りには翻訳をやっている人、高校英語の先生、大学の英文科の先生なんかもいますが、冠詞はみんな苦手だとおっしゃるんですね。

というか冠詞を制覇するなんて無理と思いませんか。

だって冠詞ってその時々の人の思惑がからんできますから、一律に論じることができませんでしょ。

でもその一方で、出来る限り自分のものにしたいという思いもあります。

私もプロの翻訳者の端くれなので、これまで相当頑張って勉強したつもりではいるのですが…

それでもやっぱり冠詞は難しいのです。

そこで一からやり直そうとプチ決断しました。(^0^ゞ

以前、冠詞の本のおすすめについて書いたことがあります。
→ 冠詞の本のおすすめ

この中の 現代英語冠詞事典(大修館書店)は、翻訳の際にいつも活用させてもらっています。

大変良い本だと思います。皆さんにもお勧めしたい本なので、右下のライフログのところにも載せています。日頃は、冠詞の使い方に迷ったときに使うだけですが、この本をもう少し体系的に自分の頭の中に入れ込みたいという思いがあり、何か効率的に学ぶ方法はないだろうかと考えました。

まず、毎朝の通勤時間に読み始めたのですが、何せ退屈。

電車の中ではハードロックを聴いて元気を注入しているので...

ホワイトスネイクを聴きながら冠詞の本読みはつらいのです...

さっさと挫折...  σ(^_^;)

そこで…

「ああ、私はブログを書いているぢゃあないか!」とはたっと気づきました。

そうです。

ここにまとめていけば、自分の勉強になるし、またお越しくださる皆様の役にも立てていただけるかもと思ったのでございます。

せっかくですから。(*^-^)

ということで、早速ですが新たに冠詞のカテゴリを作りました。

不定期ですが少しずつ学習した内容を書いていこうかと思っています。

主に現代英語冠詞事典(大修館書店)から拾いつつ、思うところを書いていきます。

文法・語法の記事の合い間にぼつぼつと書きますので、冠詞に興味のある皆さんはたまにのぞいてみてくださいね。

今日はほんのお知らせだけで失礼します。

サテンの「冠詞勉強します宣言」でした。

では 029.gif
by ladysatin | 2014-10-16 20:47 | 冠詞_Article | Comments(0)

昔、こんなコマーシャルがありました。

上から読んでも山本山、下から読んでも山本山

ああなつかしいと思ったあなたっ。

結構いってますわよ。∩(´∀`)∩ワァイ♪

はい。今日はこれの英語バージョンをやってみまっせというわけ。

へ~と思っていただけるかどうか。

いやいや、英語にも山本山がほんまにあるんやね。

ずっと以前のことなんですが、アメリカのドラマでそれを聞いたんです。

その言葉は女子大生の会話の中で出てきました。

どんな設定だったか覚えていないのですが、ただの相づちみたいな感じでこう言ったの。


ワザワザワ


へっ?( ̄◇ ̄;)エッ

なっ、なんやねん、ワザワザワって?ってな感じ。

最初わからんくて、録画しておいたのでもう一度聞いてみた。

はあ。そういうこと~。

さて、何と言ったと思います?

英語に起こすと…


Was that what that was?


ひゃ~、まさしく

Was ワ that ザ what ワ that ザ was ワ
というわけでした。 

意味は… 「ああ、そうだったの?」みたいな感じでそのドラマでは使ってました。

私だったら Really? ほんとう?くらいしか思いつかないような場面だったんですね。

では文を解剖いたします。

Was that what that was?

この文は間接疑問文ですね。

What was that? – それは何ですか?

これを Was that の補語の位置にもってくるから what that was の語順になったんですね。

what that was の意味は「それが何であるかということ」

だから直訳すると
Was that what that was? 「それは、それが何であるかということだったんですか?」

これを自然な日本語にすると「それがそういうことだったんですか?」みたいな感じ。

何か日本語でも言いますよね。こういうの。

「ああ、あれがそうだったんだ~」みたいに、「あれ」とか「それ」とか指示語だけですませてしまうなんてこと。

それで、私はこの表現がえらく気に入ってしまい、会社の同僚のアメリカ人にいつか言ってみようと思いました。

Was that what that was?

しかし、なんか舌がもつれる~。
練習してもスムーズに発音できひんのです。
what that was のところが難しい。
しかし、練習の成果をぶつけてみようとやってみました。

アメリカ人の彼が何かいろいろしゃべったあとで、満を持して言ったのです。


Was that わざっ

what that was? ほわっ、ざわ~



ぎゃっ、通じたんか? (;-_-) =3

彼は返事しました。

Oh, yeah.

わ~い。つうじたぁ。大成功♪ (≧ω≦)b OK!!

ああ、私の英語の相づちのレパートリーにしよう!
...と思ったんだけど、発音が難しいのがストレスになり、ほぼ出番はありません。(涙)

こういう表現がさらっと言えるといいんですけどね。

あと指示語を使った表現でよく聞くのはこれ。

This is what it is all about.

「これがそういうことよ」みたいな感じかな。
この表現は便利なので出番があります。

ということで、今日は山本山のお話でした。

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by ladysatin | 2014-10-11 16:32 | 英語と私といろいろ | Comments(2)

久々の訳詞の世界は、ハードロックのスタンダードナンバー Wishing Well です。

Wishing Well は Free の曲ですが、今日は私の大好きなギタリスト、Gary Moore のバージョンでいきたいと思います。というのも Gary Moore の Wishing Well は、オリジナルを超えていると個人的に思っているからなのです。
(^_-)-☆

1982年のアルバム Corridors of Power(邦題:大いなる野望)に入っています。もう毎日のように聴いていたので、レコードが擦り切れてしまった記憶があります。名盤中の名盤なのです~。

Gary Moore というと、パリの散歩道でまた脚光を浴びるようになりましたね。Gary の知名度を上げてくれた羽生結弦選手に感謝です。本当に素晴らしすぎるギタリストでした。ギタリストとしての才能、作曲のセンス、そしてあの歌声。全部好きです。2011年にお亡くなりになったときは悲しくてたまりませんでした。

ところで Gary Moore は片仮名書きで、ゲイリー・ムーアなんですけど、この発音ではネィティブには全く通じません。とっても発音が難しい名前です。

あえて書くならば…

ぎゃぅり もぅ… 042.gif

はい、「り」のところは R の発音なので、舌を丸めてやってみてね。(^^)

さて、この曲については書きたいことがいっぱいあります。

まず、Free というバンドから。

Free は、 Bad Company の元になったバンドなんですね。私の中のロックボーカリストNo.1 の Paul Rodgers がいました。Wishing Well は Free の 最後のアルバム Heartbreaker (1973年) に入っています。このバンドの最初のベーシストは Andy Fraser だったんですが、Andy が脱退したあと、日本人のベーシスト、山内テツさんが入り、Heartbreaker を制作します。Wishing Well には山内さんの名前もクレジットされています。

この山内テツさんて、すごい方なんです。Free のようなすごいバンドに入って、そのあと Rod Stewart がいた Faces にも Ronnie Lane の後任として入って活動されたんですよ。90年代に音楽業界から引退され、表舞台には一切出てこられていません。あとにも先にも、海外の一流バンドで活躍した日本人って山内テツさんだけではないでしょうか。こういう方こそレジェンドと呼ぶにふさわしいと思っています。

で、この詞の意味するところなんですが、一般的に言われてきたのは、ギタリストの Paul Kossoff のことについて書かれたというものでした。Paul Kossoff がドラッグから抜け出すことができず、それを目の当たりにしてきた Paul Rodgers が彼を思い書いたのだと。詞を読んでみると、なるほどと思うところが多くあります。自滅していく友人を、ただ見ていることしかできず、助けてやれないつらさが綴られているのだと思っていました。

しかし、後の Uncut 誌のインタビューで Paul Rodgers はその説を否定したということです。
It's just a song that I wrote about an imaginary person. - 架空の人物について書いた曲だったと。

書いたご本人がそう言っているからそうなんでしょうね。曲が一人歩きをしちゃったんでしょうか。でも、どうしても何らかの意図を感じてしまうのは私だけではないはず。

Paul Kossoff は、1976年心臓発作で亡くなりました。

タイトルの Wishing Well ですが、ヨーロッパで古くから言い伝えられている「願い井戸」のことです。それと、Free の原曲では Paul が 最後の方で I wish you well と歌っています。友人に対して「君の今後がうまくいくことを願う」という思いも一緒に込められているんですね。

※願い井戸については Wiki からの引用を下に訳していますので、よかったら読んでくださいね。




Gary Moore の Wishing Well です。
これはたぶん、1983年1月の初来日公演の音源だと思います。
今聴いてもやっぱりよいです~。

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Wishing Well
(by Paul Rodgers, Simon Kirke, Tetsu Yamauchi, Bundrick, Paul Kossoff)

Take off your hat, kick off your shoes
I know you ain't goin' anywhere

帽子を脱いで
靴も脱ぎ捨ててしまえよ
お前はどこにも行きっこないんだから

Run 'round the town singin' your blues
I know you ain't goin' anywhere.

ブルースを歌って町中を走り回ってろよ
お前はどこにも行かないって俺はわかってるよ

You've always been a good friend of mine,
But you're always sayin' "Farewell"

お前はいつだって俺のいい友達だったじゃないか
それなのにいつも別れを口にする

And the only time that you're satisfied
Is with your feet in the wishing well.

そんなお前が満足できるひととき
それは願いの井戸に足を突っ込んでいるときだけなんだ

Throw down your gun, you might shoot yourself
Or is that what you're tryin' to do?

銃をすてろよ
自分を撃っちまうぜ
それともそうしようとしているのか?

Put up a fight you believe to be right
And someday the sun will shine through.

正しいと信じているのなら戦えよ
いつか太陽が輝く日がくる

You've always got something to hide
Something you just can't tell

いつだってお前は何かを隠している
口に出来ない何かをだ

And the only time that you're satisfied
Is with your feet in the wishing well.

そんなお前が満足できるひととき
それは願いの井戸に足を突っ込んでいるときだけなんだ

And I know what you're wishing for
Love and a peaceful world
Love and a peaceful world
Love and a peaceful world

お前が何を望んでいるのかわかっているよ
それは愛…そして平穏な世界
そうだ...
愛と平穏な世界だ

You've always been a good friend of mine,
But you're always sayin' "Farewell"

お前はいつだって俺のいい友達だったじゃないか
それなのにいつも別れを口にする

And the only time that you're satisfied
Is with your feet in the wishing well.

そんなお前が満足できるひととき
それは願いの井戸に足を突っ込んでいるときだけなんだ

****************************************************

訳詞は以上です。
そんなに難しいフレーズはありませんでした。

★Take off your hat, kick off your shoes

kick off には色んな意味がありますね。ここでは文字通り「靴を蹴って脱ぐ」という意味です。

★Put up a fight you believe to be right
正しいと信じているのなら戦えよ

put up は fight と共起します。
この詞の使い方に似た例が英辞郎にありました。

●put up 戦って抵抗する、挑む
 He didn't put up much of a fight. : 彼は大した抵抗をしなかった。
 He put up a great fight. : 彼は素晴らしい善戦を見せた。◆通例「最終的には勝てなかったが」などの文脈で。

★「Wishing Well 願い事をかなえてくれる井戸」について

Wiki を調べてみました。興味深い内容なので訳してみました。
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A wishing well is a term from European folklore to describe wells where it was thought that any spoken wish would be granted. The idea that a wish would be granted came from the idea that water housed deities or had been placed there as a gift from the gods, since water was a source of life and often a scarce commodity.

wishing well とは、ヨーロッパの言い伝えにある言葉で、願いごとを口にすればかなうと考えられている井戸のことである。願いごとがかなうという発想は、水には神が宿っている、あるいは水は神からの贈り物であるという考えから来ている。というのも水は生命の源であり、しばしば希少なものであるためだ。

The Germanic and Celtic peoples considered springs and wells sacred places. Sometimes the places were marked with wooden statues possibly of the god associated with the pool. Germanic peoples were known to throw the armour and weapons of defeated enemies into bogs and other pools of water as offerings to their gods.

ゲルマン民族およびケルト民族は、泉と井戸を神聖な場所ととらえていた。水たまりと関連付けられたく神と思われる木像で目印がついている所もあった。ゲルマン民族は、神への捧げ物として、沼地や池などに、打ち負かした敵の武具や武器を捨てていたと知られている。

Water was seen to have healing powers and therefore wells became popular with many people drinking, bathing or just simply wishing over it. Some people believe that the guardians or dwellers of the well would grant them their wish if they paid a price. After uttering the wish, one would generally drop coins in the well. That wish would then be granted by the guardian or dweller, based upon how the coin would land at the bottom of the well. It was thus potentially lucky to throw coins in the well, but it depended on how they landed

水には癒しのパワーがあると考えられていたので、井戸は人々の間で人気があり、飲料や入浴、また単に願をかけたりして利用されていた。人々が代価を支払えば、井戸の守護者や住人が、彼らの願をかなえてくれると信じる人もいた。願いを口にしたあとで、コインを井戸に落とす。そして、コインが井戸の底にどのように着地するかによって、井戸の守護者や住人によりその願はかなえられるというものだ。このように、井戸にコインを投げることで幸運を呼ぶ可能性があるのだが、コインの着地の仕方によるというものだ。
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こんな言い伝えがあったとは知りませんでした。
また勉強しましたっ。

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Google で画像検索したら Wishing Well の写真がいっぱい出てきました。
一例です。

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by ladysatin | 2014-10-04 14:20 | Music & English_1 | Comments(2)