Face the Music – KISS の Paul Stanley の自伝について書きたいと思います。

この本、今年の4月に出て、NYタイムズでは売り上げ No.2になったという本国ではかなり評価が高い本なんです。有名人の自伝なんて読まない私ですが、ポールの自伝だけは買って読もうと思いました。というのも私が英語の世界に入ったきっかけを作ってくれた人だったから。

1976年に洋楽を聞き始めてずっと KISS のファン…というよりも ポールのファンでした。こんなに素敵な人がアメリカにはおるんやな~と思って、例によってミュージックライフの記事をちょきちょき切って、ポールの写真をいっぱい集めたのでした。

何せポールは私にとっては別格な人でありますゆえ、彼の自伝はじっくり読ませてもらいました。462ページもあるのでさっさと終わりません。1回目はざっと読み通すだけにしました。2回目は精読です。書かれている英語自体は読みやすく難解なものはないのですが、やっぱり知らない単語とかフレーズがあるので、しっかり辞書を引きつつ無事読了。

せっかくだから感想とあらすじを書いてブログにアップしようと思いました。日本にもポールのファンがたくさんいらっしゃると思ったので、少しでもお役に立てばと思ったのです。それで書き始めたのはいいけれど、A4で1枚程度では収まらず、だらだら書いていくうちにとまらなくなってしまいました。

そうこうしているうちに、日本語訳が8月末に出版されるって最近知りました。え~、じゃ、私がこれまで書いたやつはボツにしようかとも考えたんですが、せっかくですからアップすることにしました。(^^)

ちなみに日本語訳はシンコーミュージックから出るらしいです。たぶん買います。翻訳の精度が気になるんですよね。翻訳者の方には失礼ですが、他の人の自伝ならどうでもよくてもポールの本なので。

邦題は『ポール・スタンレー自伝/モンスター~仮面の告白』って、う~ん、モンスターはちょっとやめていただきたかったです。この本を読めばわかっていただけると思いますが。。。

さて、この本は462ページもあるので、記事は2回にわけて書きます。今日は前半のまとめをします。1983年に化粧を落とす直前までになります。後半は、次回書きます。

ではいきましょう。
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まず、ポールがこの本を書いた理由ですが、今まで自叙伝を書こうと思ったことはなかったそうです。というのもセレブの自叙伝は self-serving(利己主義の、身勝手な)で自慢話が多いと思っていたからだそう。でも時間が経つにつれて、自分の経験したことを書くことで、人に力を与える手助けができればと思ったそう。ポールは小耳症をもって生まれ、子供の頃はそのことがもとでかなりいじめられたらしいです。「僕も苦しいことがあったけど、頑張ったから音楽で成功できたんだよ。皆も頑張れば良い人生になるよ」って励ましたかったのだと思います。

タイトルの Face the Music ですがイディオムです。
●face the music: 自分の行いの結果を素直に受け止める、罰を受ける (ジーニアスより)

おそらくポールは「困難に立ち向かう」という意味で使っていると思います。それと文字通り「音楽に向き合う」という意味もあるでしょう。とてもよく考えられたタイトルだと思いました。

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さてFace the Music を読み終えて正直なところ、すごくカルチャーショックを受けました。

最初に書いた彼の思いはもちろん伝わってくるのですが、人に対する言及が詳細すぎるという感じがします。ある意味で暴露本かと思うほど。KISS のメンバーに対してはかなりきついこと書いてあります。特にピーターについては辛辣。エースに対してもそう。自分の両親のことや離婚した奥さんのことも結構きついことが書いてある。そこまで詳細に書かんでもええんちゃうのと思うところ多しです。個人情報にひっかからないのかな。本を売るにはここまで書かないと売れないのかなとも思うけど、日本の有名人がここまで書いたらすごいバッシングを受けるんじゃなかろうか。

でもあっちの Amazon のレビューを読んでみたら、ほとんどが好意的な感想でした。やっぱり日本人と感覚が違うわ。カルチャーショ~ック。005.gif

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ではでは、本の内容について書きますね。

自叙伝は子供の頃のお話からスタートしますが、ここは読んでいるうちに涙がでました。耳のことで相当いじめられたそうです。両親は厳しい方々だったようでポールの気持ちを理解しようとはしませんでした。お姉さんにも色々問題があったようです。両親の話は本の最後までずっと出てくるのですが、お姉さんの話は途中から一切出て来なくなり、それがとっても不思議でした。

ポールの自叙伝にはキーワードが出てきます --- insecurity
●insecurity: 不安感、不安な気持ち、自信喪失

これから先どうなるのだろうという不安定な気持ちです。worry ではないんです。security の反意語ですから、ここなら安全だ、自分は守られているという気持ちになれないということだと思います。人間誰しもそういう思いになることってあると思います。ポールの本には全編を通じて insecurity という単語が出てきます。

初体験は17歳でした。あ~わかった。Sure Know Something に出てきた女性は彼女だったのかな~。

ジーンと初めて会った時、ジーンは音楽的才能は自分が上だと思ってポールを見下していました。しかし、ポールの曲を聴いたらこいつはすごいと思ったようです。しかし、ジーンの傲慢な態度は相当ポールはいやでした。それでもその頃いたバンドの連中と違って、ジーンは頭もよくまじめだったのです。ベースも上手で歌えて曲も作れる。そして何よりも集中していました。バンドに対する姿勢という点でポールとジーンは共通点があったんですね。また、作曲のパートナーを得たポールは、孤独を感じなくなったと書いています。

当時は二人とも結構な体格だったのだけれど、痩せなあかんと思い体重を減らしたんだって。ポールの本名は Stanley Eisen なんだけど、この名前ではスターにはなれんということで、Paul Stanley に変えました。Paul McCartney, Paul Rogers にあやかって。下の名前は、Roger Daltrey, Elvis Presley の姓と同じように韻をふんで Stanley に決定。

その頃は10年続いたロックバンドはなかったらしいです。The Who と Rolling Stonesがそろそろ10年というくらい。だから自分達は5年くらい続いたらいいなって思っていたと。またリードギタリストになりたいと思ったこともなかったそうです。

次に入ったのはピーターでした。ポールやジーンとは違うタイプの人で、ピーターは読み書きが苦手で考えることも苦手だったようです。最初からピーターについてはあまりいいこと書いてない。でもピーターのギグを見に行ったとき、お客さんは少ないのに満員の観客の前でプレイしているような迫力があったらしいです。

エースはオーディションのとき、片方は赤、もう片方はオレンジのスニーカーを履いていて、まだ前の人が終わっていないのに、勝ってにコードをつないで演奏し始めて、ポールに「順番がくるまで待ってろ」って叱られました。でも彼の番になって演奏を始めた瞬間、「エース最高!」って感じだったみたいで即、メンバーに決定。ただ、エースはすごい怠け者で、コンサートの機材を運ぶ手伝いは一切しませんでした。なんかわかる気がするわ~。

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さて、4人そろったところで、そんなに苦労することもなくレコードデビューできました。

ここからはまあ女の子とはやりたいほうだい。それはそれは幸せな日々だったらしい。最初はただバンドにいるというだけで、女の子が群がってきて自分と寝たがるのが信じられませんでしたが、ハーレム状態が普通の状態になりました。

あ、ポールのファンの皆さんはご存じだと思いますが、ポールは右の肩に小さいバラの刺青をしていますよね。これは1974年に LA に行ったときに、タトゥーの店が目に入り、一つだけ、本当に一つだけと誓って彫ってもらったそう。ユダヤ人のタブーなので、お母さんから叱られたようです。

この頃からピーターはわがままぶり発揮。「バンドを辞めてやる」が口癖だったよう。エースはアルコール依存症に加えて、車をめちゃくちゃに運転して事故ったり自己破壊的でした。

売れてくるとバンドのメンバーは、一人部屋を与えてもらうようになり、さらには Chicken Coop(鶏小屋)というスペアの部屋ももつようになりました。一言で言えば、女の子の順番待ちの部屋ってとこです。

KISS Alive! をリリースしたあとは一気にスターダムへ駆け上がりました。Destroyer のプロデューサーのボブ・エズリン はアリス・クーパーなんかの大物をプロデュースしてきた人で、メンバーを子供みたいに扱いました。「俺がボスだ」って感じ。ボブは「やらせろ、なめろ」なんていう歌はもう書くなって言ったらしいですよ。Detroit Rock City とか God of Thunder なんて明らかにこれまでと違いますもんね。

それと、Beth はボブがほとんど書いていて、ピーターはほとんど何もしていないと書いてあります。
ピーターいいのか?こんなこと書かれてるよ。

1977年の日本ツアーのことも書いてありました。武道館の動員数でビートルズの記録を破ったのは有名ですね。2週間の間に Japanese bathhouse に通っていたと。ソープランドのことなんですかね。ここの女性達は他にも手や指をもってるんじゃないかと思ったそうです。あまりにも気持ちよかったようですね~。

Love Gun のツアーが終わった頃は、もうエースとピーターはドラッグとアルコールにどっぷりで、バンド内はひどい状況に陥っていました。その後1年間休暇に入り、あの映画を作るんですよね。KISS Meets the Phantom of the Park...最悪だったとポールは言ってます。

さてエースは辞める決意をしていたんですが、マネージャーのビル・オーコインの提案で皆でソロアルバムを作ろうという話になりました。ポールはソロアルバムの制作は楽しかったと言っています。Hold Me, Touch Me はシェールの妹のことを歌っているんですって。彼女と付き合っていた頃、落ち込んでいた時によく会いに行ったそうです。2人が離れてるときでも僕のことを考えていてほしいという思いが込められています。

しかし、ほとんどの曲はビル・オーコインの広報部にいたキャロル・ケイという女性についての歌なんですって。キャロルは頭がよくて楽しくて、ポールは彼女が好きで仕方がありませんでした。Tonight You Belong to Me と Wouldn’t You Like to Know Me は彼女のことです。知りませんでしたよ~。

ところで、ポールのソロアルバムには、あのデズモンド・チャイルドさんが参加しています。Bon Jovi の大ヒット曲の数々は彼の作品ですね。デズモンドとポールは意気投合し、次の Dynasty でも I Was Made for Lovin’ You を共作しました。

その Dynasty のツアーでは人気にかげりが出始めました。ピーターはコンサートでドラムをまともに叩かなくなりました。今までの行いの悪さの蓄積もあって、もうこれではやっていけないと皆で判断し、解雇に至ったようです。エースもピーターに辞めてもらう方に賛成したということです。ここはポールが本の中で強調していました。

ポールはピーターに冷たいことをしたとは思いませんでした。サバイバルだったのです。

さてさて、やっと自分の城も手に入れたポールは、ある日、雑誌のペントハウスをお部屋でパラパラと見ていました。すると好みのモデルがいて、ビル・オーコインの秘書に「彼女を探せ」と命じました。数日後、ポールのアパートのでっかいバスタブの中に2人はいましたとさ。んまっ。

当時のポールはとにかく見た目がいい女の子しか興味がなかったんだと。皆がうらやましがるような女の子を連れて歩くことで優越感にひたることができたんでしょうな。同時に何人もの女性とつきあって、まあ絵に描いたようなプレイボーイです。

そうこうしているうちに、ドラマーのオーディションでエリック・カーと出合います。エリックは、ポール達に会った時、まず「サインちょうだい」と言ったとか。エリックはポールより2歳年上だったけど、ナイーブで騙されやすいタイプでした。心が優しい人だったようです。

その頃バンドは方向性を見失い、その最たるものが Elder というコンセプトアルバムでした。私もよく覚えてるんですが、みんな髪を切って変だったわ。ポールなんてバンダナ巻いちゃって、あまりのカッコ悪さに私、しばらく KISS から遠ざかりましたもん。

それまではアルバムを出したあとはツアーをしてきたけれど、Elder のときはしませんでした。暇でしょうがなかったポールは女の子をとっかえひっかえ。お金持ちにもなっていました。でも、ポールの心は満たされることはありませんでした。

その頃、耳の再建手術をしてくれる医師と出合い、手術を受けています。その医師への感謝の気持ちが切々と綴られています。

さてまた女性の話。ドナ・ディクソンという女優さんと出合います。ドナは驚くほどに美しい人でした。(画像検索したけど本当に美人!)ゴージャスな女性と付き合うことは彼にとって喜びでした。あとから考えると、完璧な女性と付き合うことで自分の不完全さを取り除こうとしていたとポールは言います。

エースはその頃バンドを辞めると言い、ポールは「辞めるな」と説得したそうです。その時のことをエースは覚えていません。ポールによると、エースは記憶が空白になっている部分がたくさんあるそうです。精神状態がひどかったようですね。

そして、マネージャーのビルもドラッグに溺れてどうしようもなくなり、辞めてもらったそうです。ビルがいなかったらこれまでの成功はなかったとポールは言います。初期の頃はバンドのメンバーは皆、ビルのお気に入りになりたかったんですって。ちょうどお父さんを独り占めにしたい小さい子供達みたいですね。そして5人目の KISS のメンバーがビルだったんだと。

このあたりの文面を私は涙なくして読めませんでした。ピーターのときよりも、エースのときよりも、ビルとの別れの方がポールはつらかったようです。この時、ポールは人生の大きな章と決別したのです。

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次のアルバムは Creatures of the Night ですね。

エースがいない今、新しいギタリストが必要です。オーディションにはプロのギタリストがたくさん来たようです。何とその中に Bon Jovi のリッチー・サンボラ の名前が。

これ結構有名ですよね。リッチーは結局落ちたんですが、このときのことをリッチーにインタビューした人がいて、リッチーは慌てながら「俺はブルースが基本だから」とかなんとか答えてたなあ。たぶんポールもそれを見たんだと思う。同じこと書いてた。またポールは皮肉っぽく、「ニュージャージーからカリフォルニアまでオーディションに来たのは、機内食が食べたかったからだとは考えにくいよな」とも書いてました。

さてさて、もう一人驚くべき人がオーディションに来ましたよ。Saul Hudson という少年です。ポールはこの少年がとてもかわいらしくて熱心だったと言っています。でも何せその少年は17歳。当時のポールは30歳。ちょっと若すぎました。この少年のことはずっと覚えていて、彼の今後がうまくいくようにと思っていたということです。さて、この少年誰だと思います?は~、私、これは知らなかったです。この少年は、Guns N' Rosesのスラッシュでした。

他には、すでに成功を収めていた Van Halen のエディも、あるときスタジオに来たそうです。その頃、Van Halen もメンバーの仲が良くなくて、エディは KISS に入りたいと考えていたらしいですよ。エディが入っていたらどうだったかなあ。実現していたらすごいですね。でも、そうだとしても長続きはしていませんよね。エディはギターソロをメインにするバンドでないと本領発揮できませんもの。

それで、結局、あやつに決まった。はい、ヴィニー・ヴィンセントさんです。まあ、最初から、ヴィニーの性格の悪さは有名だったらしい。音楽の才能は抜群だけど、性格がって。それでも、雇ったのはとにかく苦境だったんだとポールは言ってます。それにしても、やっぱりヴィニーの才能がすごかったから雇ったんじゃないかなと思います。

Creatures のツアーは悲惨でした。コンサート会場はがらがら。屈辱だったと思います。Creatures は私も持っていますけど、すごくいいアルバムなんです。でもその前の Elder と Unmasked でファンを逃がしてしまったんですね。ポールの心は最悪の状況でした。ジーンもバンドにはあんまり熱心にではなかったようです。

おまけにガールフレンドのドナが、ポールに何も言わず、ダン・エイクロイドと結婚したですと!サイテーだよね。ま、ポールもたくさん女の子と遊んできたんでしょうけど。ドナのことは大好きだったらしいですよ。

さらに、プレスの人達からはひどい質問が。。。「死にかけている気分はどう?」

意地悪ですねえ。でも、ポールはそんなのに負けませんでした。
KISS は俺のすべてなんだ。KISS は死なねえよ!
という思いを胸に、新たな局面を迎えます。

はい、今日はここまで。283ページまでのまとめでした。
次回は後半行きま~す。

こちらです。→ Face the Music - Paul Stanley を読みました(後半)

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記事とは関係ありませんが、私が大好きなポールのインタビュー映像です。(^^)



1989年の Hot in the Shade の頃だからポールは37歳ですね。
いきなり出てきたポールのお顔は美しすぎてめまいがします。
声も良いです~。もうどうにでもしてください。(〃^・^〃) ♪ 
by ladysatin | 2014-07-31 21:25 | Music & English_1 | Comments(2)

moreover vs. besides

今日はTOEIC の練習問題からやや tricky な問題を選んでみました。

以下は Part 6 の一連の問題の一部です。
http://www.alc.co.jp/eng/toeic/dojyo/lesson05/#A

下記の下線部に適語を選ぶ空所補充問題です。
よかったら皆さんも考えてみてください。

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John Gregson, who organized the event, said that previous increases had already created great hardship and that further increases amounted to a slap in the face for all hardworking members of society. _______, he suggested that the government should do more to reduce the amount of bureaucratic waste before increasing the burden on the people.

(A) Otherwise
(B) Moreover
(C) Besides
(D) Nevertheless

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訳してみます。
そのデモを組織したジョン・グレッグソンは、前回の(健康保険料の)引き上げで、すでに(国民は)大きな苦痛をしいられており、さらなる引き上げを行えば、すべての勤勉な国民に平手打ちをくらわすことになると言った。_______ 彼は、国民の負担を増やす前に、政府は役所の無駄遣い減らすことにもっと取り組むべきだと提言した。

さて、皆さんはどれを選びますか?

まず (A) Otherwise (さもなくば)と (D) Nevertheless (それにもかかわらず)は問題外ですね。
では、(B) Moreover (さらに)か (C) Besides (さらに)のいずれかになるでしょう。

このサイトではどちらに軍配が上がったかというと (B) Moreover でした。

ここで疑問に思った人がいました。。。

(B) Moreover も (C) Besides も同じ意味じゃない?
なぜ (C) Besides ではだめなんでしょうか?

確かに、両者とも「さらに」と訳しますよね。

ではこのサイトはどのように解説しているのか見てみました。引用します。
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2つの文の関係を問う問題ですから、そこまでの話の内容を分かっている必要があります。直前の文で、国民健康保険料のさらなる値上げについて批判していて、空欄から始まる文では、お役所仕事の無駄について批判しています。ですから、この2つの文がうまくつながるために必要なのは、(B) の Moreover(さらに)だとわかります。
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う~ん。これだけですか。。。
ついでに (C) Besides がだめな理由も載せてくれないと困りますね。
その違いがこの問題のポイントなんですから。

では、実際のところどうなんでしょうか。

この場合の正解はやはり Moreover になると私は思いました。

なぜかというと、moreover と besides はニュアンスがかなり違うからです。これがすべてではないですが、moreover は、前文の情報に対して新たな情報、重要な情報を追加する時に使われるのが特徴的です。一方の besides は in addition と同義ですが、besides の後の内容が、besides の前の情報の範囲を広げる場合に使うことが多いと思います。

moreover がフォーマルで besides がインフォーマルだと言う人もいますが、そういう問題ではないです。

いくつか辞書をあたってみましたが、ランダムハウスがわかりやすかったので引用します。
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furthermore, further, Besides, Moreoverは、共に述べられたことに対する追加的な事柄を示す。

besides は、その補足事項が、あとからの思いつきという性格を示すことが多い。
The bill cannot be paid as yet, besides, the work is not completed.
(勘定はまだ支払いかねます。それに仕事も終わっておりませんので。)

moreover はもっと形式ばった言葉で、追加情報が特殊か、強調的かまたは重要だという含みがある。
I did not like the house, moreover, it was too high priced.
(その家は気に入りませんでした。その上、値段も張り過ぎたのです。)

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今回の例題は moreover のあとの情報が「国民の負担を増やす前に、政府は役所の無駄遣い減らすことにもっと取り組むべきだ」ということですから、前の情報で彼が言った内容とは視点の違う内容になります。毛色が違うといってよい情報でかなり強調したい内容になっています。besides がもつ、あとからの思いつきという性格は全くありません。だから moreover の方が適するということなのだと思います。

また besides は and で続けてもよさそうなところで代わりに使う場合も多いので、besides の後の文には前文より重要度が高い情報は来ないのが普通ですが、moreover の後の文では重要度という点で前文を上回る場合が多くあります。

TOEICの問題は、日本人的発想から言えば、どっちでも正解なんじゃないかと思われるものが結構あると思います。しかし、ネィティブが読んだら、自然な答えはこれだと思うものなのだと思います。今回の例題は、そういうネィティブ的感覚をためす問題とも言えるのではないかと思いました。こういうところが TOEIC の問題のおもしろさでもあるのでしょうね。

moreover と besides については、もう少し深く検討していきたいと思います。

では。
by ladysatin | 2014-07-26 19:57 | 語法_English Usage | Comments(0)

これまで2回、スラッシュのインタビューを題材にリスニングの練習をやってみました。

めったにやらないディクテーションをやってみて、やっぱりディクテーションは効果があるんだなって実感しました。それと今回の材料は、それぞれ1分ちょっとしかないので、集中して聞けたのもよかったです。

あと、やっぱりネィティブ同士の会話って違うな~と思いました。私も長いこと仕事でネィティブとやりとりをしてきましたけど、相手は日本人としゃべっているという意識が働くので、使う語句も自然と選んでいますね。といってもボキャブラリーの難易度が違うという意味ではないんです。

スラングというほどでもない。ごく普通にネィティブの皆さんが使う英語だけれど、英会話学校の教材ではなかなか出てきませんよねというフレーズが、ネィティブ同士の会話ではたくさん出てくるんですね。それを今回、ひしと感じた次第。

さて、今日はその3回目(最終回)です。ガンズの結成当時のことと、どうして脱退したのかについて、ラリーがスラッシュに聞いています。

This is the last part of Slash Interview from Larry King Live. Slash talked about how the band was formed and why he left the band. I think he has been asked the same question many times so far, so he might have been sick and tired of it, but he is always nice to any interviewer. I like his personality.^^





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いかがでしたか?

何かこのパートのスラッシュの受け答えについて、私は思うところがあったわ~。
あとで書きますけど、まず発表会からいきますね。

L は Larry、S は Slash ね。

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L: How did Guns N’ Roses come about?
ガンズ・アンド・ローゼスの結成はどうやって?

S: That’s a long story.
長くなっちゃうけど。

L: Shorten it.
短くたのむよ。(笑)

S: Yeah. I mean, basically, the guy who turned me on to the guitar was Steven Adler. So, he became a drummer and I was a guitar player. And, Axl and Izzy were in LA from Indiana, and met Duff who came from Seattle. And, we just had a bunch of different variations. You know, bands with Axl... and Izzy, bands with Axl. Steve and I, bands with Duff and Steve and I...Anyway, it’s just somehow...

わかった。(笑)最初、俺をギターに走らせたのはスティーブン・アドラーだよ。奴がドラマーになって俺がギタリストになった。で、アクセルとイジーはインディアナからロスに来ていて、シアトルから来ていたダフと会った。俺たち色んなバンドを作ってたんだ。アクセルとイジーのバンド、アクセルとスティーブンと俺のバンド、ダフとスティーブンと俺のバンドみたいな。ともかくそれが何ていうか。。。

L: Molded into one.
ひとつになった。

S: Yeah. It was the perfect combination of people. I think I always said that we were the only five people that could’ve made that band.
そう。完璧な組み合わせだった。俺はいつも言ってたよ。あのバンドを作れたのは、俺たち5人しかいなかっただろうなって。

L: Who named the band?
バンドの名前は誰が?

S: It was the name that came from L.A. Guns and Hollywood Rose. So, it was Tracy Guns and Axl Rose.
LAガンズとハリウッド・ローズからとったのさ。トレイシー・ガンズとアクセル・ローズ。

L: It’s a great name.
素晴らしい名前だね。

S: It’s a great name.
素晴らしい名前だよね。(←スラッシュうれしそう♪)

L: How long was the band together?
どのくらい一緒にいたの?

S: I’d see probably from...I think I was in…1984 to I was in until 1986. Oh, 1996.
えっと、俺がいたのは1984年から86年、あっ96年だったっけな。

L: 12 years. You made a lot of money, became famous. Why did you leave?
12年か。リッチになって有名になったのに。なんでやめたの?

S: It’s just a lot of...That’s even a longer story. Basically, you know, what it was is Axl took over the band, and reformed it under...Guns N’ Roses under his direction. And I chose not to join that configuration. So, that was that.

それはすごく。。。もっと長い話になっちゃうなあ。基本的にはさ、アクセルがバンドを支配するようになって自分のやりたい方向にバンドを変えちまったんだ。それで、俺はその形態には参加しない方を選んだ。そんなとこだね。

L: So you formed another group, right?
それで、別のグループを作ったんだろ?

S: I did a bunch of other bands since then.
いろんなバンドを作ったよ。それ以来。

L: Ever regret leaving?
やめたことを後悔することは?

S: No, ...no. It was really something that it was one of those kind of things it happened a way that it happened. And I think that probably was the smartest thing, a big decision I’ve ever made.

いや。。。ないね。ほんと起こるべくして起こったようなもんだね。たぶん、俺が決断したことの中ではもっとも利口で大きな決断だったと思うよ。

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はい、ここまでです。
今回は大きな聞きとりミスはないと思うけど、ちょろちょろ冠詞の間違いやら単数複数の聴き間違いやらありそうです。

ではいくつか表現のお勉強。

★How did Guns N’ Roses come about?
ガンズ・アンド・ローゼスの結成はどうやって?

●come about: <事が>起る、生じる(happen)(ジーニアスより)

come about がなぜ「起こる」という意味になるのかわかりませんが、口語ではとってもよく使います。come を使ったイディオムはとっても多いですね。come about はこれでしっかり身につきました。

★the guy who turned me on to the guitar was Steven Adler.
俺をギターに走らせたのはスティーブン・アドラーだよ。

●turn someone on to: (人)の関心を~に向けさせる、(人)に~について話す[教える] (英辞郎より)

★we were the only five people that could’ve made that band.
あのバンドを作れたのは、俺たち5人しかいなかっただろうな

027.gif この could’ve (could have) は要注意。過去の推量を表します。
直接法と比較してみましょう。

<直接法>
We were the only five people that could make that band.
俺達5人だけがあのバンドを作ることができた。
(←事実を述べている。)

<過去の推量>
We were the only five people that could have made that band.
俺達5人だけがあのバンドを作れたであろう。
(←他の連中にはできないことだっただろうよという含みがある)

こうやって比較するとわかりやすいですね。
まだ私、過去の推量を口語でうまく使えていません。
日本人には難易度高いです。

★Axl took over the band

take over と言えば、「引き継ぐ」という意味でよく使われますが、ここでは「支配権を得る」の意味が強いと思います。アクセルがボスになっちゃたってことかな。

~~~~~~~~~~~~~~
以上、スラッシュでリスニングやってみよう のシリーズはこれでおしまいです。(^^)

今回のパートを聴いていて思ったことは、いろいろあってもスラッシュはガンズのことを誇りにしているんだということでした。ふとしたところで垣間見る表情や話し方でその人の真意が見えるときってあるでしょう?

ラリーが It’s a great name って言ったら、スラッシュが思わず It’s a great name ってオウム返しのように、嬉々として言ってるところがあったでしょ。あ、スラッシュかわいいって思いましたよ。それと perfect combination って言いきっているところも、自分達の作り上げたことに対する自信の表れですよね。

私はいつか再結成するんじゃないかと思ってますね。だってこの数年でダフとイジーはアクセルと共演しているしね。スティーブンは元々、皆と仲良しなのね。おもしろかったのが、スティーブンのインタビューを YouTube で見ていたら、彼が「僕のおばあちゃんは時間が解決するっていってた」って言ってるの。

そっか~スティーブン。20年じゃまだ足らへんってことなんよね。^^
ええ、あなたのおばあちゃんの言う通り、時間が解決することを願いましょ。

では、このシリーズを読んでくださった皆さん。
おおきに。

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by ladysatin | 2014-07-19 18:35 | Music & English_1 | Comments(4)

今日は分詞構文のお話です。

英文法の中でも重要項目とされる分詞構文ですが、結構ややこしいと思っておられる方も多いのではと思います。
というのも分詞構文にはいろんな用法があるから。。。
文法書を見てみると「時、原因・理由、付帯状況、条件、譲歩」なんかが載っていると思います。

今日はこの中から「付帯状況」を取り上げようと思います。

というのもつい最近、近所の高校生のT君から付帯状況について質問されまして、これが難儀な内容だったのです。
なので英語が大好きな皆さんとシェアしようかと。

ではいきましょう。

072.gifまず分詞構文の付帯状況というと、思いつくのが「~しながら」と訳すやつでしょうか。
「主節の動作を補足する用法」ですね。2つの動作が同時に進行するというものです。

例文)
She was reading a newspaper, listening to music.
彼女は音楽を聴きながら新聞を読んでいた。

この用法は、とりわけ難しいものではないですね。

072.gif次に付帯状況には「動作や出来事が連続しておこる場合の用法」があります。

例文)
He approached me, asking me to help him move the desk.
彼は私に近づいてきて、机を動かすのを手伝ってくれと頼んだ。

この例文では「彼が私に近づいた → 机を動かすのを手伝ってくれと頼んだ」と時系列に並んでいることがわかります。

今日はこの「動作や出来事が連続しておこる場合の用法」について考えてみたいのです。

質問をくれたT君によると、ロイヤル英文法にこんな英文が書いてあったらしいです。
-------------------------
●This train starts at two, arriving in London at nine.
●This train starting at two, arrives in London at nine.
(この列車は2時に出発し、9時にロンドンに着きます)

*初めの文は出発を重視した言い方で、後の文は到着を重視した言い方。

--------------------------

確かに出来事が連続しておこっています。
上の2つの文を分詞を使わずに書くと、以下の文になるでしょう。
★This train starts at two, and arrives in London at nine.

ということは、接続詞の and で結ばれた英文から、上の2つの分詞構文ができたということになります。

そこでT君は不思議に思い、私に聞きました。
「1つの英文から2つの分詞構文ができるのはなぜですか?」

私はこう答えました。
「それはおそらく等位接続詞の and が関係してると思うよ。等位という言葉からわかるように、主節と従属節という関係はなく、主文2つを and で結び付けているの。普通は従属節を分詞構文にするけど、and を使った英文には従属節がないから、前でも後ろでも分詞構文にすることが可能なのね。」

T君は私の説明に「よくわかりました~」と言って帰りました。

*******************

さて、問題はここからです。
またまたT君が「やっぱりわからなくなりました。」というのです。
学校で以下の英文を分詞構文に書き換えなさいという問題が出たと。

★The problem had been solved, and they left.
 問題が解決され、彼らは立ち去った。

これを分詞構文にした場合の正解はこれだったとか。
 The problem having been solved, they left. (前半が分詞)

しかし、A君はこう書いて、×をもらったらしい。
× The problem had been solved, they leaving. (後半が分詞)

彼が「なぜ間違いなんですか」と英語の先生にきいたら、「この文をおかしいと思わないお前がおかしい」と言われたというのです。彼はロイヤルに書いてあるのをしっかり覚えていたので、先生の説得力のない説明では納得できませんでした。(そらそやろ。先生の説明は何のロジックもないもんね。そんなこと先生がゆーたらあかんやろ。プチ怒)

で、私のところに来たんですね。本当のところはどうなんでしょうかと。
「こりゃ困ったな~」と思いました。T君の答えは極めて不自然な英文に見えたのですが、だからといって間違いだという根拠を即座に説明することができず、「宿題にさせてね」と言って、しばらく考えました。

もう一度、元の文をよく読んでみました。
★The problem had been solved, and they left.

なるほど、確かに等位接続詞の and でつながっています。しかし、この文は動作や出来事の連続というよりも、この and は理由を表していると考えた方がしっくりくるようです。「問題が解決したので、彼らは立ち去った」と解釈するのが自然です。この解釈では問題が解決しなかったら立ち去らずに今もそこにいるだろうということになります。

ということは元の文は、以下のように書き換えることができるでしょう。
=Since the problem had been solved, they left.

すると従属節の Since the problem had been solved を分詞構文にするから正解は
 The problem having been solved, they left.

and には理由を表す用法があります。以前このことを書いたのでよかったら読んでみてくださいね。
→ 理由を表す and

さて、元の文は大過去を使っていますが、過去形でもよかったんですけどね。おそらく出題の意図は、The problem had been solved の大過去の部分を分詞構文で正しく書けるかを試すものだったのでしょう。ともかくこの正解の文についてはこれでいいと思います。

一方で、× となった The problem had been solved, they leaving. は出来事の連続と考えれば、間違いにすることはできないだろうという人もいるかもしれません。

確かに、時間の推移という観点から見れば、出来事が連続しているように見えます。しかし、それは屁理屈になると私は思う。接続詞でつながった文の後半部分を、何でもかんでも連続を表す分詞構文にできるかといったらそうではないです。

文末の分詞構文というのは、主節から論理的かつ自然に結びつく内容でなくてはなりません。
This train starts at two, arriving in London at nine.
ロイヤルにあったこの文は、2時の出発があって、次は到着時間に関する内容が無理なく自然に展開されています。

もうひとつ、連続を表す分詞構文の例をあげてみましょう。
The typhoon hit the city, causing (= and caused) massive damage to farm lands.
台風が市を襲い、その成り行きとして農地に被害を与えたという展開が、読む側に何の違和感も与えません。
ロジックが素直だからです。

今回の問題文をみてみましょう。
★The problem had been solved, and they left.
この元の英文を動作の連続と見ることができるかというと、できないとまではいいきれません。しかし、そのように考えたとしても、後半を分詞にすることに強い違和感を覚えます。

よく見るとわかりますが、問題が解決したというひとつの事象と、彼らが去ったという事象の間には、そもそも何の関連性もありません。それを、ただ and でつながっているという理由で無理やり後半部分を分詞構文にしてしまうと、とても不自然なのです。The problem had been solved まで読んで、ふむふむと思っていたところに they leaving がくると、あれっという感じがします。いきなり何なの?という感じです。

この意味において、The problem had been solved, they leaving. は、「台風が来る→被害を与える」、「電車が2時に出る→9時に到着する」と同じ論理の自然さが伺えないと思うのです。

一方、前半を The problem having been solved にすると、ここは主文をサポートする箇所で、次に言いたいことが出てくるんだなと直観的にわかるんです。主文は they left なので、この分詞構文は理由を表しているんだなという無理のない思考を呼び起こします。

よく理解しておかなくてはならないのは、分詞構文における主役は常に主節であって、その主役をサポートするのが分詞を含む副詞句だということです。ということは分詞の箇所は、主節と密接な関係が想起される使い方をしなくてはならないと言えると思います。

分詞構文って難しいです。これは間違いだと決めつけることも難しいです。しかし、何か変な文だなと思うには何らかの理由があります。Google で「分詞構文 不自然」で検索すると、おもしろいのがいろいろ出てきます。それだけ微妙なケースが多いと言うことなのかもしれません。

今回の高校生の質問で、また深く考えさせられました。
皆さんはどう思われたでしょうか。

ではまた。

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by ladysatin | 2014-07-12 19:25 | 英文法_English Grammar | Comments(0)

今日は Listening のトピックです。

ちょっと前にやりましたが、Slash のインタビューの Part 2 です。

前回のインタビューは、ガンズの再結成に関するものでした。
今回は Is rock and roll dying? と Larry が聞いています。
さて Slash は何と答えたのでしょうか。

実は今回も、と~っても聞き取りにくい箇所があって泣きそうだったんです。(T-T*)
そこはどこでしょう。

では皆さんもよかったら一緒に聞いてみてください。
1分ちょっとだからすぐ終わっちゃいます。

This is the second part of the Slash interview with Larry King Live. I could catch most of what they talked, but some parts were difficult to understand because Slash talked fast. Anyway, Larry asked Slash, “Is rock and roll dying?” Hmm. I'm curious about his response to it. Let’s listen to their conversation.^^





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いかがでしたか?

内容はそんなに難しくなかったですね。

では発表会です。
L は Larry、S は Slash ね。

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L: Is rock and roll dying?
ロックは死にかけてるのかい?

S: Ah...you know. That’s a question that’s been put to me a couple of times. I don’t think rock 'n' roll ever dies. It’s more of an attitude, you know, to me.

う~ん。その質問は何回か聞かれたけどね。ロックが死ぬなんてことはないと思う。俺が思うに姿勢の問題さ。

I think in the industry and the music business right now, a lot of what makes rock 'n' roll great has been sort of snuffed out.

今の業界や音楽ビジネスでは、ロックを偉大なものにしてきたものの多くが消滅してきてるんだと思う。

In popular music, I think there are a lot of kids who are putting together bands all the time, but you can’t necessarily get a leg up in this business right now playing rock 'n' roll.

ポピュラー音楽ってことでは、若い連中がいつだってバンドを作ってはいるんだ。だけど、このビジネスでロックを演奏してサポートが受けられるかというと必ずしもそうじゃない。

You have to be playing Top 40, have to have a first single has to be hit or you know you are not going to get any backing to sort of further your career.

トップ40に入って最初のシングルでヒットを飛ばさなくちゃならない。そうでなければ、ミュージシャンとしてのその後のキャリアに対して何のバックアップも得られないんだ。

So it’s a very sort of strange time right now, but at the same time we go on to these concerts. You know, I mean, I’m obviously a rock guy and I’m touring all the time. And the fans are just as love it and just are into it and will ever have them.

だから今はすごく変な時代さ。だが同時に俺たちはコンサートをやってる。見ての通り俺はロックガイだし、ツアーばっかりやってるよ。それにファンは気に入ってくれてるし熱中してる。これからもね。

So, I think we’ll see sort of creative revolution coming at some point not too far from now.

だから何かクリエイティブな革命みたいなのが、そのうちにやってくるんじゃないかと思ってる。そう遠くないうちにね。

L: Anything like the era that the Sunset Strip was in the 80’s?
80年代のサンセット大通りみたいな時代?

S: You never know. There is no scene in Los Angeles when it comes to music right now.
どうかな。ロサンゼルスには今のところシーンがないからね。音楽に限って言うとね。

L: No scene?
シーンがないって?

S: No. In the 80’s, there was definitely a scene. In the 70’s there was a scene. In the 60’s there was a scene. Right now, there is no scene. No.

そう。80年代には明らかにあった。70年代も60年代もシーンはあったんだ。今はないよ。全くね。

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さ~て。今回はどうかな~。
いくつか注意したい表現がありました。
ピンクでハイライトしたところを解説します。

★That’s a question that’s been put to me a couple of times.
その質問は何回か聞かれたけどね。

Slash の表現にもありますが、put to は question と一緒に使うことが多いです。
●put to: (質問)をする、(申込み)をする (ジーニアスより)

★It’s more of an attitude, you know, to me.
俺が思うに姿勢の問題さ。

この場合の attitude はいろんな含みがあるように思います。
ミュージシャンの音楽への姿勢や取り組み方もだけど、音楽業界がロックに注力していないことが問題だってスラッシュは言いたいんじゃないかな。

★a lot of what makes rock 'n' roll great has been sort of snuffed out.
ロックを偉大なものにしてきたものの多くが消滅してきてる

●sunff out: (俗)(生命)を奪う、(敵など)を殺す、鎮圧する(ジーニアスより)

snuff は、「ろうそく[ランプ]のしんの焦げて黒くなった部分」のことなんですって。
今回調べて知りました。snuff out はそこから転じてできた成句なんですね。
勉強になるわ~。

★there are a lot of kids who are putting together bands all the time
若い連中がいつだってバンドを作ってはいるんだ。

●put together: (チームなどを)編成する(ジーニアスより)
put a team together チームを作る

put together には「組み立てる、集める」という意味でよく使われると思うのですが、「グループを作る」という意味でも使うんですね。つい make や create を使いたくなりますが、put together も覚えておきたいですな。

★you can’t necessarily get a leg up in this business right now playing rock 'n' roll.
ロックを演奏してサポートが受けられるかというと必ずしもそうじゃない。

問題の箇所はここでした。027.gif
最初、leg up と発音されているのがさっぱりわからなかったんです。
lake up, lay cup...なんていろいろ単語を組み合わせてみたけどまるでだめ。
話の流れから「サポート、援助」みたいな意味になるんじゃないかと思ったんです。

もしかして leg up? って思いついて英辞郎をみたら、何とありました。

●leg up: 援助、手助け。。。そのものズバリです。ヽ(^◇^*)/

これわかったときめちゃうれしかったんですよ。
こうやって必死でたどりついたフレーズは絶対忘れません。うふふ。

★You have to be playing Top 40

Top 40 は有名ですね。
American Top 40 というアメリカのラジオ番組です。1970年にスタートだとか。

★the fans are just as love it and just are into it and will ever have them.
それにファンは気に入ってくれてるし熱中してる。これからもね。

この箇所のリスニングは完璧でないと思う。
言ってることは合ってると思うんですが 「Slash もっとゆっくりしゃべって~」と言いたい箇所です。
何度聴き直しても自信がないです。。。

とりあえずここで大切な表現は into it - すごくよく使います。

●into: (物・事)に熱中[没頭]して(keen on)、関心をもって(ジーニアスより)
She’s very much into jazz. 彼女はジャズに夢中になっている。

★Anything like the era that the Sunset Strip was in the 80’s?

サンセット・ストリップは地名ですね。英辞郎の説明を引用します。
●Sunset Strip
《the ~》サンセット・ストリップ◆サンセット大通り(Sunset Boulevard)の一部の、両脇のビル一面に取り付けられた派手な看板で有名な、ブティック、レストラン、クラブなどが立ち並ぶ、約2.4kmの通り

サンセット・ストリップはハリウッドにあるんです。行ったことないけど。ははっ。( ̄∇ ̄;)
80年代はすごく賑やかな場所でロックミュージシャンもいっぱいいたんでしょうね。
あの頃みたいにロックに活気が戻ってくるかなって Larry は言ってるんですね。

★ There is no scene in Los Angeles
ロサンゼルスにはシーンがない

この場合の scene は、そのままでいいと思います。
「ロックが盛り上がっている場面なんて何もない」って Slash は言ってるのではないかな。

~~~~~~~~~~~~~~

はい。Part 2 はここまで。

またしても、たった1分ちょっとの会話の間に、勉強になったフレーズが結構ありました。
やっぱり英語はナマに限るわね。

もう1回このシリーズやろうかなと思っています。
ガンズの結成の頃と Slash が脱退したときのことしゃべってたわ。

ではまた。001.gif
by ladysatin | 2014-07-01 22:52 | Music & English_1 | Comments(0)