Listening Practice: Stevie Nicks Talks about Tom Petty

昨日、Tom Petty の訃報が飛び込んできました。
またロック界のスターがいなくなってしまいましたね。

Tom Petty & The Heartbreakers というバンドは日本ではあんまり人気が出なかったのですが、アメリカではスーパースターです。グラミー賞も受賞したと思います。飾りけのないストレートなロックバンドでした。私はベストアルバムを1枚持っているくらいなので、大ファンとまではいかないのですが、今日は、Tom Petty のことを書こうと思います。というのも私が一番好きな女性アーティストと深い関係があるから。

その女性アーティストとは Fleetwood Mac Stevie Nicks です。これ前にも書いたことがあるんですよ。下の記事を読んでいただくと、私が Stevie をいかに好きかわかっていただけると思います。ちょっと恥ずかしいくらいですが、Stevie Nicks の話を始めたら徹夜になっちゃうねってくらい好きです。

Tom と Stevie の接点は、Stevie が1981年に出した Bella Donna という初ソロアルバムでした。その中の Stop Draggin’ My Heart Around(邦題「嘆きの天使」)は、Tom Petty と、Heartbreakers のギタリスト Mike Cambell によるものなのです。この曲は Stevie の代表曲の一つで、私も大好きな曲です。

この曲をきっかけに Tom と Stevie はアーティストとしての交流を深め、今日に至るまで親友であり続けたのです。だから、Stevie はTom の家族と同じくらいに、今 Tom の死を悲しんでいると思います。

今日はリスニングの練習として、Stevie が Tom について語っているものを題材として選んだのですが、実はこれ、1年ほど前にブログの記事としてアップしようとして取り組んでいたものでした。しかし、ディクテーションをしながら、1箇所どうしても意味不明のところがあって、置き去りにしていたのです。

Tom の訃報を受けた瞬間に、この未完の記事を思い出し、もう一度トライしてアップすることにしました。Stevie の Tom への想いがつまっているものだから。そして、今でなければ意味がないと思いました。



Stevie Nicks: Stop Draggin' My Heart Around (With Audio Commentary)


今回の題材のビデオです。このビデオの元は、1981年の Stop Draggin’ My Heart Around の PV です。Stevie と Tom がデュエットしています。この PV を見ながら Stevie が当時を振り返って解説しています。ちょうど10年前の2007年に作られたビデオです。Stevie がいかに Tom のことを大切にしていたかがわかります。最後に言った "Thank you, Tom. I love you, Tom." の言葉を、Stevie は今まさに、かみしめているのではないかと思うのです。

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1) 0:03
So, the really crazy thing about this video is, right now in 2007, I have just come off the road with Tom Petty & The Heartbreakers. For 4 months for Tom’s 30th anniversary, 27 shows I got to be on stage with the Heartbreakers, a real honorary Heartbreaker.

まず、このビデオについては実にクレイジーなことがあるの。2007年の今、私、Tom Petty & The Heartbreakers のツアーを抜けたばかりなの。4か月の間に27回のショー。Tom の30周年記念のショーだったんだけど、Heartbreakers と一緒にステージに立ってたの。本当に名誉な Heartbreaker だったわ。

2) 0:24
And this video was my first foray into being an honorary Heartbreaker. I was just reminded that this was the first video that we really ever did. Um…there was certainly video done with Fleetwood Mac, but that was always shot live. So this was the first real MTV Ask Video.

そしてこのビデオは、私が名誉なる Heartbreaker となる最初の一歩だったのよ。思い出したわ。私たちが一緒にやった最初のビデオだったわね。Fleetwood Mac のときも、もちろんビデオは撮ったけど、全部ライブの映像ばかりだったわ。だから、このビデオが、本当の意味で最初の MTV 用のビデオになるわね。

3) 0:49
I didn’t know Tom too well when we did this. So I’m looking at us right now going…let’s see, we’ve been friends for since 1980. It’s 2007, but right here we hardly knew each other. And I’m also thinking that he could’ve changed history if he’d just asked me to be in the Heartbreakers then. And we could’ve avoided all the rest of the problems with Fleetwood Mac.

このとき、私まだ Tom のことをよく知らなかったの。だから今の私達を見ると…そうね、1980年からずっと友達なのよね。今は2007年だけど、このビデオのときはお互いのことをほとんど知らなかったわ。思うんだけど、もし彼があのとき私に、Heartbreakers に入ってくれって言ってたなら、歴史が変わっていたかもしれないわ。そしたらそれ以降に Fleetwood Mac でおきた問題全部を避けることだってできてたと思うのよ(笑)。

4) 1:19
OK, um…this video was hysterical because like I said, we’ve never done a real video before and that pushes you into ‘you would be an actress’ which I always said even as a little girl I never wanted to be an actress because I didn’t think I would be a good actress.

さてと、このビデオは笑えるわよ。さっき言ったけど、本物のビデオってやつをそれまで作ったことがなかったの。でも(ビデオの中で)女優にならなくちゃいけない。私はいつも言ってたんだけど、子供の時すら女優になりたいなんて思わなかったわ。だっていい女優になれるなんて思えなかったし。

5) 1:36
So trying to pretend your feelings certain way usually doesn’t fly, but Tom and I were like doing a really good job pretending here.

自分の感情を何らかの方法で装おうとしても、普通はうまくいかないわ。でも、Tom と私はこのビデオの中でそれをうまいことやってるのよ。

6) 1:49
The words were good, too. “And you buckle with the weight of the word”, you know, it’s like we were kind of we were already on a journey to the rock’n’roll world. I don’t know if we were ready for what was to come over the next 30 years, but we’re still alive and we made it.

歌詞もよかったわ。“And you buckle with the weight of the word (そして言葉の重みにあなたは押しつぶされる)”
私たちはすでに、ロックンロールの世界へ旅しているみたいだった。その後の30年の中で起こることに準備が出来ていたかどうか。それは私にはわからない。でも二人ともまだ生きてる。そして私たちはやり遂げたんだわ。

7) 2:07
Right there, it’s an interesting little thing. See dozen jewels earring things stuck to the sides of my head. Every time I would twirled, they would hit me in the face. And it would upset me so much we had to stop filming and start again at that point. They were braided into my hair so we couldn’t get them out.

このビデオにはちょっと面白いことがあるの。見て、私の頭の両側に、宝石やらイヤリングやらたくさんへばりついてるでしょ。私が回るたびに、それが私の顔を直撃するのよ。すごく頭にきちゃって、その箇所になると撮影をストップしてやり直さなくてはならなかった。その飾り物は私の髪に編みこまれていたから、取り外すことができなかったのよ。

8) 2:36
As you can see my lip syncing, it’s the worst lip syncing I ever did. It’s good that it was the first video I ever did because I have an excuse. That’s like I know your song. I didn’t know this song, and it’s pretty obvious I didn’t know it. So I just start all this frill with Tom. And people won’t notice the horrible mistakes I’m making lip syncing.

私のリップシンクを見るとわかると思うけど、今までやった中で最悪のリップシンクだっわ。初めてのビデオでよかったわ。だって言い訳できるもの。あなたの歌知ってますって感じだけど、私この歌知らなかったのよ。見たら丸わかりよ。私は気取ってリップシンクをしたわ。Tom とね。でもリップシンクしてるときに、私ったら恐ろしい間違いをしたんだけど、誰も気づかないの(笑)。

9) 3:03
I totally didn’t know the words, but what I did know was that something big was happening here. And I knew in my heart of hearts that Tom Petty and Stevie Nick would be friends forever.

全く歌詞を知らなくてね(笑)。でもわかってたことがあった。それは何だか大きなことがここで起きているって。そして、心の底からわかったの。Tom Petty と Stevie Nicks は永遠に友達でい続けるだろうって。

10) 3:21
And if there is anything really to say about time, real love doesn’t die because Tom and I are still really really dear friends.

時間について言うことがあるとすれば、本物の愛は死なないということね。だって、Tom と私は今もなお本物の大切な親友だから。

11) 3:31
And I haven’t had as much fun on the road as I had this summer with him, both of us are now 50s, as I ever had the road ever. So what we had here never changed, and never stopped, and just continues now.

今年の夏、彼と一緒に過ごしたけど、こんな楽しいツアーは初めてだったわ。二人とも今50代だけど、これまでのツアーの中で本当に今回が一番。だから、このビデオで得たものは、決して変わらなかったし、止まることもなかったということね。今も続いているのよ。

Thank you, Tom. I love you, Tom.

ありがとう Tom 愛しています Tom…

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終わり

大体は聞き取れたとのですが、どうしても意味不明だったところとがありました。0:43頃の "So this was the first real MTV Ask Video." のところです。私には "Ask" としか聞こえないのですが、そうなると意味が分かりません。何か意味があるんでしょうか。それとも違う単語なのでしょうか。わかった方は教えて頂けるとうれしいです。その他小さな間違いがあると思います。「ここ間違ってるよ」って気付いたところはお知らせください。すぐ訂正しますね。

★追記 2017年10月18日
 上のビデオが視聴できなくなってる。
 なんでやね~ん 145.png

Stevie Nicks のファンの方のコメントお待ちしています。


Commented at 2017-11-11 17:10
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Commented by ladysatin at 2017-11-12 16:27
yasu さん
お久しぶりです。新しいビデオのお知らせありがとうございます。

Grenn Frey の息子さんなんですね。よく似ています。歌も上手ですね。
訳も自然ですごくよかったです。yasu さんますます腕を上げましたね。(^^)

Grenn Frey が作って歌っている曲の中では、New Kid In Town が大好きでした。
いつか訳詞にチャレンジするかも。

また何か作ったら教えてくださいね。
Commented at 2017-11-13 21:08
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Commented at 2017-11-13 21:09
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Commented by ladysatin at 2017-11-14 16:57
yasu さん
Lyala は、Eric Clapton の Patti Boyd への想いを歌った曲ですね。割と最近の Patti Boyd のインタビューを聴いたのですが、振り返ってみて一番好きだったのは George Harrison だったと言ってたんですよ。女心はわからないものですね。

訳は一箇所気付いた点があります。「それと俺の愛は無駄だと教えてくれ」のところは「俺の愛は無駄だなんて言わないでくれ」になると思います。その前の don’t が tell にもかかっていると思います。
あとは良かったです。(^^)♪
Commented at 2017-11-14 18:58
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Commented by ladysatin at 2017-11-15 03:05
こちらこそ。yasu さんのおかげで元気が出ました。
ありがとうございます。

※この前の私のコメントで Layla のスペルが間違っていました。Sorry...
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by ladysatin | 2017-10-04 21:21 | Music & English_3 | Comments(7)