訳詞の世界~Stairway To Heaven - Led Zeppelin(和訳)

今日のお題は Led ZeppelinStairway To Heaven です。

この曲は大好きなので、以前から訳したいと思っていたのですが、ちょっと詞を読んだだけではよくわからない歌なので、なかなかチャレンジできませんでした。とっても難解なんですよ。

でもいつかは私なりの結論を出したいと思っていました。そこで、満を持しているわけではないけれど今回やってみることに。だってここ2週間ほど、Stairway To Heaven に関する文献をいろいろ読んでいたら、夢にまででてくる始末なんですもの。(ホントに)

I’m totally obsessed…という感じです。

ということでやってみます。

訳詞の考察はこちらです。→ Stairway To Heaven – Led Zeppelin 訳詞考察

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Stairway To Heaven は Led Zeppelin の1971年発表の4枚目のアルバムに入っています。シングルカットされたことはありませんが、とっても有名。ハードロックは苦手でも Stairway To Heaven は好きっていう人も結構います。Rolling Stone 誌による The 500 Greatest Songs of All Time で31位、The 100 Greatest Guitar Songs of All Time で8位というから音楽的評価も大変高い曲ですね。

さて、この歌の解釈については、これまでもリスナーの間では結構な論争になっていました。

色んな説があります。たとえば…
物質文明への警告、麻薬賛美の歌、悪魔崇拝の歌…などなど。

悪魔崇拝の説はかなり根強いです。Backmasking の手法を使ってレコーディングされていて、レコードを逆再生すると Satanic message が流れるという話があります。実際に YouTube ではこれを検証している動画も見られます。

この歌の意味について、詞を書いた Robert Plant はほとんど話していません。しかし、Backmasking については、過去の Musician 誌のインタビューできっぱりと否定しています。彼は、歌の解釈は聴く人に委ねるといっています。自分でも日によって解釈が変わると。

ただ、彼は過去に Stairway To Heaven について、次の2つのことを述べています。

"about a woman getting everything she wanted all the time without giving back any thought or consideration"
欲しいものを何でも手に入れるくせに何の思いも返さない女についての歌

"I think this a song of hope."
希望の歌


私自身は、上にあげたいろんな説は一旦リセットして、Robert 自身が語ったこの2つの情報をたよりに、訳および解釈をしていきたいと思いました。そして読み解くために、Led Zeppelin が 様々なコンサートで Stairway To Heaven を演奏している動画を見ました。

そしたらね。ひとつ大きなことを発見したのです。

ある時期を境に Robert Plant が1箇所歌詞を変えて歌っているんです。1ワードだけ。それを発見したら、胸のつかえがとれて「もしかしたらこんな意味だったのかな」って自分なりに思ったことがありました。

あと、この歌の中にある It makes me wonder. はどういう意味なんだろうとずっと思っていました。ここはわざと不可解な書き方になっています。wonder の後に何が続くのか興味をそそられるんです。考えられるのは that 節か Wh-節ですね。そのあたりも考察していきます。

う~ん、それにしても難解な歌だ。
頑張るぞ。



これは2007年の Celebration Day コンサートの模様。
画質はいまいちですが、1箇所歌詞が変わってるのがわかるんですよ。さてドコでしょう?

(以下の詞は変更される前のオリジナルです。)
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Stairway To Heaven
written by Jimmy Page and Robert Plant

There’s a lady who’s sure all that glitters is gold
And she’s buying a stairway to heaven.
When she gets there she knows, if the stores are all closed
With a word she can get what she came for.
Ooh, ooh, and she’s buying a stairway to heaven.

ある貴婦人がいてね
彼女は光り輝くものは全てが黄金だと信じているんだ
彼女は天国への階段を買おうとしているよ

彼女は知ってるんだ
天国に着くだろ
そこで店が全部閉まっていたとしても
ある言葉を唱えると目的のものを手に入れることができるんだって
だから彼女は天国への階段を買いたいのさ

There’s a sign on the wall but she wants to be sure
‘Cause you know sometimes words have two meanings.
In a tree by the brook, there’s a songbird who sings,
Sometimes all of our thoughts are misgiven.

壁には何かの掲示がある
でも彼女は確信がほしい
なぜなら言葉には2つの意味があったりするだろ

小川のそばの木に鳴き鳥が止まって歌っているよ
時に僕らの考えることすべてが疑わしくなると

Ooh, it makes me wonder,
Ooh, it makes me wonder.

何なんだろう
どこにあるんだろう

There’s a feeling I get when I look to the west,
And my spirit is crying for leaving.
In my thoughts I have seen rings of smoke through the trees,
And the voices of those who stand looking.

西の方を向くとある感情を覚える
そして僕の魂がここを離れようと叫んでいる

木々の間を抜けていく煙の輪を見たんだ
僕の思考の中でね
そしてそれを立って眺めている人々の声も聞こえた

Ooh, it makes me wonder,
Ooh, it really makes me wonder.

ああ何なんだろう
どこにあるんだろう

And it’s whispered that soon if we all call the tune
Then the piper will lead us to reason.
And a new day will dawn for those who stand long,
And the forests will echo with laughter.

そしてこんな囁きが聞こえる
僕らが調べを吹いてくれと求めればすぐに
笛吹きが僕らを理性へと導いてくれるだろうと
そして長い間待ち続けていた者には新たな日が幕を開け
森に笑い声がこだまするだろうと

If there’s a bustle in your hedgerow, don’t be alarmed now,
It’s just a spring clean for the May queen.
Yes, there are two paths you can go by, but in the long run
There’s still time to change the road you’re on.
And it makes me wonder.

君の生垣の中でざわめきが起こったとしても
心配することはないよ
5月の女王を迎えるための春の大掃除の音なんだから

そう、君には2つの道が用意されている
でも長い目で見れば、君が選んだ道を変える時間はまだあるよ

君はどうするんだろう

Your head is humming and it won’t go, in case you don’t know,
The piper’s calling you to join him,
Dear lady, can you hear the wind blow, and did you know
Your stairway lies on the whispering wind?

君の頭の中でガヤガヤと音がしていても
君が気づかなければそれはずっと続くんだ
笛吹きが、仲間にお入りって君を誘っているんだよ

親愛なる貴婦人よ
風の音が聞えるかい
そして君は知ってた?
天国への階段は風の囁きに沿って続いているのだと

And as we wind on down the road
Our shadows taller than our soul.
There walks a lady we all know
Who shines white light and wants to show
How everything still turns to gold.
And if you listen very hard
The tune will come to you at last.
When all is one and one is all
To be a rock and not to roll.

そして僕らが曲がりくねった道を進むにつれ
僕らの影が僕らの魂を隠そうとするんだ
そこへ僕らが知る貴婦人が歩いていてくる
白い光をあてながらね
あらゆるものが今でも金に変わるそのさまを
彼女は示したいのさ

だけど耳をすませしてよく聞けば
その調べが最後には君に聞こえるようになるんだよ

すべてのものが一つになり
一つのものがすべてになる
そして一つの岩になり揺らぐことはなくなるときに
聞こえるようになるんだ

And she’s buying a stairway to heaven.

それでも彼女は天国への階段を買おうとしているんだ

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訳詞は以上です。

私の解釈の大意はこんな感じです。
金さえあれば何でも手に入ると思っている女性がいる。その金で彼女は天国への階段を買おうとしている。天国へ行けばまた金は手に入ると彼女は信じているのだ。作者もまた天国(幸福の国)へいきたいと考える。しかし、天国への階段はどこにあるのか。森のささやきがそれを暗示する。作者は女性にもそれを教えるが、強欲な彼女は従わない。作者と仲間が天国への道を歩む中で、またあの女性が登場し、金をひけらかす。最後の力を振りしぼって作者は彼女を説得しようするが、彼女はやはり天国への階段を買うという気持ちを変えない

ではここから考察していこうと思っていますが、すでに A4 で6ページになってしまいました。
考察はもっと長くなると思うので別の記事にします。

せっかくなので Robert Plant が若かった時のバージョンもご紹介。
たぶん1973年の MSG のコンサートだと思います。

美しすぎてめまいがしそう
ロックスターになるべくしてなった人だと思います。
カバが100人かかってもロバにはかないません。(←わかる人にはわかるギャグ)

あとついでながら...
Jimmy ちゃんの超レアな記事をお披露目します。
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これは 1978年12月の MUSIC LIFE大臨時増刊号 の Jimmy Page のページをスキャンしたものです。

当時は MUSIC LIFE を毎月買っていたのですが、全部処分してしまいました。でも、この本だけは記念にとっておこうと大切にしまっておいたのです。たぶん日本でもっている人はほとんどいないと思いますよ。

本のタイトルは PROFESSIONAL Rock Machine - 内外プロ 1001人の㊙使用楽器 といいます。1300円もしたんですよ。当時の MUSIC LIFE は 480円だったかな。

記事の内容が読めるように、大き目にアップしました。Jimmy のファンの方用です。

Jimmy Page はギターをした~の方に下げてもつんですけど、長身で足が長いからカッコよく決まるんですね。この白の上下のステージ衣装、当時よく着てはったわ。

久々にこの本みたら、やっぱりしびれるわ~。





よかったら訳詞の考察も読んでくださいね。→ Stairway To Heaven – Led Zeppelin 訳詞考察

Commented by obayamafight at 2016-05-23 22:48
こんばんは♪元パンク少年のファイトです。
この曲聞いてなんとなく映画、地獄の黙示録を思い出しました。映画に使われたドアーズの曲もこんな感じだったようなとYouTubeで確認。…そうでもなかった。
時代的に反戦、薬、君主等をそのまんま書けなかったのでしょうか?
素直に叫びだしたのがパンクなのでしょうか?
どちらも考えさせられるよね~
Commented by ladysatin at 2016-05-24 00:09
ファイトさん
お久しぶりです。コメントありがとうございます♪

地獄の黙示録は私も映画館に見に行きました。懐かしいです。
The Doors の The End ですよね。イントロのところちょっとだけ雰囲気似てますね。

Stairway To Heaven は色んな解釈をしようと思えばできる曲なので、それがまた魅力なのかもしれません。

パンクロックと言えば、私は77年頃のイギリスのバンドを思い出すのですが、社会に対する憤りが爆発して、それがストレートに言葉になっていたように思います。失業率が高かったのが背景にあったんじゃないかな。
Commented by Southern Man at 2016-05-25 01:14 x
機は熟したということで、まるでロック少女のようにはしゃいでるladysatinさん。いつものとは別人のようですね。総天然色(古い!)のページから、気合いがひしひしと伝わってきます。私も「ミュージック・ライフ」と「スクリーン」がSalad Daysの愛読書でした。
ブリティシュ・ハードロックの名曲ということで一言居士も多いと思いますが、私は解釈の大意に賛成です。考察を楽しみにしています。リラックスして取り組んでください。

今日はもう遅いのでお薦め曲はまたにして、後ひと言だけにします。
ディープ・パープルも二代目のボーカルでないとダメですから。

Commented by ladysatin at 2016-05-25 14:29
Southern Man さん
こんにちは♪ いつもコメントをありがとうございます。

今回はロック少女に完全に戻っています。(*^_^*)

Southern Man さんもミュージックライフ読まれてたんですね。スクリーンといえば、もうひとつロードショーという雑誌もありましたね。なつかしいです。

Stairway To Heaven の訳は、検索してみると本当に多くの方がされています。私の解釈はちょっと異質かもしれませんが、色んな解釈があった方が楽しいと思っています。考察も近々アップしますね。

Deep Purple は、2期の Ian Gillan がいた頃がピークでしたね。良い曲が揃っていたし。
アルバムは In Rock と Live In Japan が私のお気に入りです。
Commented by Lady Green at 2016-05-28 14:21 x
カバが100人かかってもロバにはかないません。←ウケました(笑)

Music Lifeは私も学生時代に愛読していました。
今はもうなくなってしまったんですよね。残念です。
HR/HM系の洋楽雑誌はBurrnが人気でしたが、私はMusic Lifeの方が扱うアーティストの幅が広くて好きでした。
洋楽ロックを聴くようになったきっかけは、私の場合Poisonやマイケル・モンローだったりします。
完全にルックスから入っています(笑)
マイケル・モンローは別として、PoisonなんかはBurrnでは結構叩かれることも多くて悲しかったですね。
ああいうパーティー・ロックも悪くないと思うんですけどね・・・。
Commented by ladysatin at 2016-05-28 22:10
Lady Green さん
こんにちは。コメントをありがとうございます。

カバとロバの件、受けてくださってありがとうございます。うれしいです♪ カバちゃんも大好きなんですが、カバはやっぱり声でしびれさすタイプですね。若い時のロバは、顔がきれいな上にプラチナブロンド、身長も185 cm あって足も長く、少女マンガから出てきたような感じでした。

Music Life よかったですよね。Burrn は記事に偏りがあってちょっとなあという感じです。
Poison に Michael Monroe…実は私もCDをもってるんですよ。Poison は Bret Michaels がきれいでしたね。歌はノーコメントですが。Michael Monroe は Hanoi Rocks の頃から好きでした。彼はストレートなロックンロールで歌も結構よかったんだけど、あまり売れなかったですね。今は、こういう華やかなロックバンドが出てこないのがさびしいですね。
by ladysatin | 2016-05-20 22:42 | Music & English_1 | Comments(6)