今年もチャレンジしました - 2016年度センター試験の英語

はい。大学入試センター試験の英語です。(^_^)

実は2015年と2014年も自分で解いたあとで記事を書いてるんですよ。
2015年の記事 → 2015年度センター試験英語にチャレンジ
2014年の記事 → talk の他動詞用法
 
さて今回はどうかな。
前回はひとつ間違えたので、今回は満点を狙いたいところですが...。
残念。ポカミスで今回もいっこ間違えちゃった。
その箇所はあとで書きます。σ(^_^;)

ところで、私のブログの読者は社会人の方や翻訳者の方、また通訳者の方など多岐に渡っています。皆さんの中でセンター試験を解いてみた方がいらっしゃるでしょうか。大人になってからはもう興味ない?

私もかなり遠ざかっていたのですが、ここ数年はセンター試験を欠かさずに解いています。私は共通一次の世代なので、あの頃と問題の傾向が変わったのかどうかはわかりませんが、センター試験ってなかなか良問が揃っているように思います。奇をてらった問題はないし、高校でしっかり勉強していたら、素直に読んで解けるものばかりだと思います。社会人の方で英語をやり直そうと思っておられる方も、一度チャレンジしてみるとよいと思いますよ。

ということで、本記事では2016年度大学入試センター試験の英語を解いてみての感想を書きたいと思います。この問題ではここがひっかかりそうだなと思う箇所をピックアップしていきます。

ひとつお断りしておくと、大手予備校の解説のようなものではなく、翻訳者の ladysatin が個人的に感じた内容です。受験生の皆さんには、参考になるところがあれば参考にしていただけるとうれしいです。

それから今年のセンター試験をご覧になっていない方には、意味不明の箇所多しです。あしからず。m(_ _"m)ペコリ

ではいきます。
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<第1問>
発音の問題の選択肢にあげられた単語は、すべて必須単語だと思いました。英文を読むにあたりどれも頻出なので、理解しておく必要があります。

A - 問2
bounded, founded, surrounded, wounded の中で ou の発音が他と異なるもの。
wounded が正解ですが、この単語は発音問題でよく出ます。要注意。

A - 問3
church, curious, curtain, occur の中で ur の発音が他と異なるもの。
正解は curious ですね。私は一瞬、固まったんです。パッと読みですぐに curious を選ぶことができなかった。「落ち着いて、落ち着いて」と言い聞かせて選択できました。発音はすべてわかるのに、本番では舞い上がることってあるんですよね。

B - 問3
charity, continent, demonstrate, opponent の中で、第一アクセントの位置が他と異なるもの。
正解は opponent です。demonstrate を選択した人は多かったのではと推測します。de にアクセントがあることに違和感をもつ人が結構います。これも注意すべき単語です。

<第2問>
A は空欄に適語を入れる問題です。

A – 問6
We have made good progress, so we are already (ahead of) schedule.
順調に進んできたから、すでに予定の先を行ってるよ。

ahead of 以外の選択肢は、apart from, far from, out of でした。

「ahead of schedule(前倒しで、予定より早く)」はこの形で覚えたい。
反対を意味する「behind schedule(予定より遅れて)」も頻出。

A – 問8
(Until) you’ve completed this required class, you (won’t) be able to graduate.
この必修クラスを終えるまで卒業はできないよ。

私がポカミスをしたのはここでした。
残りの組み合わせは [If, won’t], [Unless, would], [While, would] だったのですが、私は[Unless, would]を選んでしまったんです。後ろの would をよく見てなくて、「この必修クラスを終えない限り、卒業はできないよ」と読んでしまったんです。だったら won’t でないといけませんよね。これはホントにポカミス。それと Until は文頭に来てもいいんだけど、私は Unless を使いたい気分だったんだなあ。(←苦しい言い訳)

A – 問10
(It is) so considerate (of) him to come and see his grandmother in the hospital every day.
入院している祖母の見舞いに毎日来るなんて、彼はとても思いやりがあるね。

この問題の狙いは of ですね。他の選択肢に [It is, for]があったので、こっちを選んだ人がいたと思いますよ。

★なんで (It is) so considerate (for) him to come and see...ではだめなんですかね。(・-・)・・・ん?

不定詞の用法の一つですがちょっとおさらいを。

次の二つの文を見てみましょう。
①It is dangerous for you to walk in the street at night.
②It is kind of you to give us such important information.

①と②の形の違いは、ご覧の通り to 不定詞の意味上の主語の前についている前置詞なんですよね。
for you と of you の違いです。

①It is + 形容詞 + for + 人 + to 不定詞
ある事柄についての判断を述べる形です。不定詞の名詞的用法になります。ここで使われる形容詞は、dangerous, difficult, safe, easy など、何らかの判断を意味する形容詞になります。

②It is + 形容詞 + of + 人 + to 不定詞
人物に対する主観的な評価を述べる形です。副詞的用法で判断の根拠を表します。ここでの形容詞は kind, rude, brave foolish のように人物評価を表す形容詞ですね。

このあたりを押さえておけば、今回のセンター試験の問題にある considerate も人物評価だから of を使うんだなとわかると思います。

さて、ここで to 不定詞の意味上の主語は for you の you、of you の you という理解で私自身これまできました。これが一般的に言われていることなので、この理解で問題ないと思います。一方、現代英文法講義をには少し違うことが書いてあり興味を引きました。

現代英文法講義には、②の構文は「主語が表現されていない場合」の項目に記載されています。

同書によると [It is good of you to come. = It’s good of you PRO to come.] と書かれています。「PROは表現されていない不定詞の主語」とのことです。理由を書くとまた長くなりますので書きませんが、私はこの説明に大いに納得したので書いておきたいと思いました。現代英文法講義をおもちの方は P221~222 を参照ください。

次にいきます。

B - 問3
カッコ内の並び替えの問題です。以下は正しい答え。
I (came to realize the need to manage ) my time more effectively.

ここでの出題者の意図は、need が名詞で使われていることが見抜けるか否かだったんじゃないかな。need を動詞と考えると、最後は need my time でつながりが良さそうだけど、それは早合点。そのほかがつながらない。need は動詞だけでなく名詞もあるということを知っていたら解ける問題でした。

C – 問3
Paul: You know, Yoko, there’s really nothing more I can teach our son on the piano.
   He plays better than I do now.
Yoko: Well, maybe we (should get) (someone else) (to teach him.)

ここは「get + 目的語 + to 不定詞」の理解を問う問題でした。
to teach him のところを teach him にしてはいけないよってこと。have だったら原形不定詞が正解。

<第3問>
A の問題はそんなに難しくなかったと思うので割愛します。

B の問1~3は、まとまりをよくするために取り除いた方がよい文を、①~④の中から一つ選べというもの。よく読めばわかりますが、全く関係がない文は入っていないので、これはやや時間かけないと解きにくいかもしれない。

例えば問3の emotional hunger のパラグラフは①を選ばないといけないんですが、これがあってもパラグラフ全体ではそんなに違和感がないんですよね。だけど、これを選ばなかったらどれを選ぶんだと考えたときに、②③④を選ぶ理由がないんです。②③④はすべて emotional hunger の特徴について述べていますからね。

どれを選んだらいいのかわからないときは、「このパラグラフは何を言いたいのか?」を落ち着いて考えることが大切ですね。私が高校生だったらすんなり選択できなかったと思います。結構難しいです。

C は「異文化理解」をテーマとして、大学で行われた授業のやりとりでした。
問題は3つあります。消去法で答えた人も多かったと思いますが、どれも本文のどこかに同じ内容があるんです。それに気づいた人はすいっと解けたかもしれません。

たとえば32は④が正解。
As you said, studying intercultural communication is useful because (④we can cope with cultural misunderstandings more easily and smoothly).

これと同じ内容が本文にあります。
→ Having an awareness of intercultural communication can help us understand and deal with misunderstandings when they arise.

ついでながら cope with = deal with ですね。

33と34も同じく言い換えの文が本文にありますよ。

<第4問>
A - グラフをともなう読解問題です。毎年出ています。

長文問題の解き方は人それぞれだと思うので、自分に合ったやり方で解けばいいと思います。しかし、制限時間内に解かないといけないので、できるだけ効率よくやりたいですね。

おそらく先に問題を読んでから英文を読んで解く人が多いのではないでしょうか。
そんな皆さんにここでひとつアドバイスを。

高校生の頃って英文を英文のまま理解できる人ってほとんどいないと思うんです。どうしても頭の中で日本語に置き換えてしまうのはやむをえないです。いいじゃないですか。それで。

でね。問題文を読んで、質問の内容を簡単にどこかに書いておいたらいいと思うんですよ。例えば問1は(A), (B), (C), (D) の国名を聞いているので、私だったらP20の第4問の上に「国名」と書いておく。問2は 「navel, Valencia 違い」、問3はパッセージの目的を問うているので「目的」、問4は最後のパラグラフに続くトピックについて聞いているので「最後」と書いておく。

「国名」、「navel, Valencia 違い」、「目的」、「最後」と一番上に殴り書きでいいから書いておいて、英文を読み始めます。そうすると何に注意しながら読めばいいのかがわかるので、英文が読みやすくなると思うんです。

さて、まず頭から読んでいきますが、最初の2つのパラグラフは、「オレンジの輸入が90年代から増えた」ということが書いてあるだけ。さらっと流そう。

最初の「国名」が関係しているのは、P21の一番上のパラグラフですね。Mexico is a longtime source とあるので、Mexico はすぐ特定できます。グラフの1990のところで Others とある国(B) があげられています。そう、(B)は longtime source の Mexico しか考えられないので、選択肢は②か④に絞られます。

次に Australia was the first such country, starting in the early 1990s とあります。真っ黒の(A) が登場したのは1992年だから、これが Australia なんだなとわかる。ここで答えは②に決まります。

気を付けてほしいのは、そのあとにある Australia was followed by South Africa in the late 1990s のところ。
A is followed by B. の文は「A のあとに B が続く」という意味です。これを逆に解釈する人がとっても多いのです。ご注意を。

先が長いので問2~4は割愛します。

B - ウェブサイトの問題です。昨年も同じような問題が出たような気がします。

問1は「暇で」の free と「無料」の free をひっかけているんじゃないかなあ。

問2は簡単すぎ。③ Short tour, $20 が正解なんですが、Short tour, $30 の選択肢があったらこれを選ぶ人がいたと思うんです。Admission Fee が Program Fee に入っていないと勘違いして。私が問題作っていたら、これを選択肢に必ず入れてるね。

問3は、① Advance booking is not necessary が No reservation is required. の言い換えになっているからこれを選びます。

<第5問>
物語文の問題です。「感動した」「良い話だった」という感想が SNS に投稿されたらしいですね。私は淡々と読んだだけで、感動まではいかなかった。純粋な高校生とおばはんでは受け止め方が違うんやろか?(S...sorry...)

問題自体は良問だったと思いました。第3問の C は、本文にある英文の言い換えが選択肢にあったんですが、第5問は「だから正しい選択肢はこれになるんだ」と、ロジカルな考えから結論を導くという感じだと思いました。

正しい選択肢を特定するためには、本文のどこを注意してみればよいのかを、私の視点でみてみます。

問1
本文パラ1) This dinner was his gift to me.
選択肢② making a special meal for Mike

問2
本文パラ2) But as bills kept piling up, the family got into trouble.
選択肢③ the family needed more money for living

本文には「お金が必要」なんて書いてないけど、「請求書がたまり続けて」とあるからこれを選ぶわけですね。

問3
本文パラ3) He began hanging out at the shopping mall with friends, sometimes skipping his classes.
選択肢② He lost interest in studying.

「友達と遊びほうけて、授業をさぼる」 → 「勉強への興味を失った」という展開

問4 と 問5に直接関連がある文は、最後のパラ8にあるんですね。

問4
本文パラ8) And that made all the difference in my life.
選択肢③ Making a connection with his father through cooking

父親が Uncle John にしてあげたことで、二人の関係が良くなり、そのことが Uncle John の人生を大きく変えたということですね。

問5
本文パラ8) But what makes me the happiest is to stand here with you, one of the people I care about, and talk
選択肢② having meaningful relationships with people close to him

ところでパラ4~7は関係なかったんかという疑問も出てくるでしょうが、問4と問5を確信もって答えるための裏付けの英文だと思ったらいいと思います。さっと読む必要はあります。

<第6問>
Opera についての問題です。きれいな英語で書かれていて読みやすい英文でした。

問1
正解は① Opera develops by adapting to new conditions.

これはパラ2の真ん中あたりの文から導き出せます。
Over the years, it has responded to various music and theatrical developments around the world and continues to do so.

adapt to と respond to がほぼ同じ意味ですね。

問2
But what about opera singers? を言い換えているものを選びます。その前の記述の「経営者やスポーツ選手には多額の金を支払うことを社会は容認しているようだ」に続くものなので、③ What are opera singers worth? が正解ですね。

問3
正解は① Opera singers are financially unstable.

パラ4の最終行にある insecurity がキーワードです。これが unstable と同義になります。

記事がかなり長くなってしまったので、残りの問題は割愛させてください。
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以上、2016年度のセンター試験英語について思うところを書きました。全部を網羅することはできませんでしたが、受験生の皆さん、来年受験する皆さんのお役に立てるとうれしいです。

また、ここは腑に落ちないぞと思うところがあればコメント欄にご記入くださいね。

あとから加筆するかもしれませんが、2016年度のセンター試験英語の記事ははこれにて一旦終了いたします。

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Commented by ファイト at 2016-01-19 21:03 x
こんばんは
おひさしぶりです。
あけました。おめでとうございました。
私は今朝、とても寒いと思いました。

さて、ヘンテコリンな挨拶はこれくらいにして、入試問題にチャレンジとはさすがですね♪高校中退の俺には無縁の世界。しかし!このセンター試験に真剣に立ち向かう高校生の姿を見た俺は自分を恥じた。そう、あれは俺が高校生達を「お子ちゃま」と思っていた去年のクリスマスイブ。俺の住んでいる宇部市には受験生達に勉強に打ち込めるスペースを提供している。そこに友達の娘さんも行っているらしいので行ってみる事にした。アーケード商店街の一画にあるプラザ。正面にはカップルが集まるイルミネーション。クリスマス気分Maxだね。エレベーターで4Fまで行き、正面のドアを開けて!
「メリークリスマス♪勉強ご苦労様っ。縁起物のキットカットのプレゼントだ!」
と、サンタさんを気どる予定だったんだが、ガラスドアの向こうを見た俺は愕然とした。キットカットが足らない…。クリスマスイブに勉強するお子ちゃまがこんなにいるなんて!さらに!友達の娘が判らない!写メでみただけだからねー。さ、さらにー!みんな真剣じゃん。中を覗いてガラスに映る俺はまるで作業着姿の変質者。人数を数えてキットカットを買い足しに行こう、そっと机の上に置いてあげよう。そう考えながらエレベーターを降りようとしたら目の前に市内1の進学校の制服を着た女の子がイルミネーションに照らされていた。その顔にピンときた俺は声をかけた。「チーちゃん?」「あ、はい、あのぅファイトさん?」この瞬間二人の間には山下達郎の例の曲が流れた。俺は青い光の中でチーちゃんにキットカットを渡し「頑張って」と一言。すると「ありがとうございます」と笑顔をみせた。

帰りながら、サンタの真似事は似合わないなー俺♪と思いながらも、真剣に勉強してる姿を見て日本はまだ大丈夫と思った。しっかりした学生もいるんだよね。でもなんでチーちゃんは俺って判ったんだろうねぇ~。
(後日聞いたんですが、変な人が来てもお母さんの友達だからと伝えていたそうよ)
Commented by ladysatin at 2016-01-20 01:34
ファイトさん
ご無沙汰しています。
お元気そうですね。安心しました。♪

久しぶりのコメントを読ませていただいて、「あ~、ファイトさんだ」とニンマリしてしまいましたよ。そう、受験生にクリスマスイブはないんですね。かわいそう...。でもお友達のお嬢さん、キットカットのプレゼント、きっとうれしかったと思いますよ。センターの次は2次試験ですよね。チーちゃん頑張ってほしいです。

ところでファイトさんは宇部市にお住まいなんですね。私は前職であちこち出張が多かったのですが、山口県は何度も行ってます。宇部はもちろん、徳山、下関、それと小郡も。とてもなつかしいです。

ファイトさんにとって、今年がより良き一年になりますように。
本年もよろしくお願いいたします。(^_^)
Commented at 2016-01-20 13:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2016-01-21 00:41
evergreen さん
いつもありがとうございます。

今度は高校の英文法のテキストを作成されているのですね。前回は中学生の英文法テキストでしたよね。素晴らしいです。このように続けて依頼がくるということは、evergreen さんへの信頼がいかに厚いかということを物語っていると思います。

センター試験の問題は、ここ数年ですが欠かさずに解くようにしています。新たな知識と遭遇したときはとてもうれしいです。

寒い日が続きますので、evergreen さんもお身体に気を付けてくださいね。
テキスト作成が無事に終わりますように。応援しています。
Commented at 2016-01-21 11:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2016-01-21 22:24
Thank you. (^_^)
by ladysatin | 2016-01-18 23:04 | 英語と私といろいろ | Comments(6)