訳詞の世界~Livin' On A Prayer – Bon Jovi(和訳&考察)

prayer には 希望 の意味がありました。

前回は文法の話に力が入りすぎたので、今回は軽~くに行きます。('-'*)フフ

久しぶりに Bon Jovi の3枚目のアルバム Slippery When Wet を聴いて、とても懐かしくなりました。
今まで言わなかったけど、サテンは Bon Jovi も好きなのです~♪

Bon Jovi は4枚目の New Jersey までの期間限定でしたが、よく聴いていました。ま、ご多分にもれず、Jon と Richie が大好きでした。あとのメンバーは影が薄かったのか名前を思い出せません。

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若き日の Jon & Richie

かわいいですね~♪











Livin' On A Prayer は あまりにも有名な曲なので、歌詞の内容もご存じの方が多いと思います。Tommy と Gina という若いカップルが、苦労しながらも「二人で力あわせて頑張っていこうぜ」っていう曲ですよね。

この曲で使われている英語は簡単な部類に入ると思うんですが、今回よく詞を読んでみたら、色々と考えさせられることがあったので、また皆さんと共有しようと思います。英語の勉強になるところも結構あります。

解説は下の方にあるよ。



この PV の冒頭でのメンバーの登場シーンは何度見てもカッコいい。
とってもさわやか。幸せな気持ちにしてくれるビデオです。
ここからスーパースターの階段を上っていったんですね。

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Livin’ On A Prayer
(Written by Jon Bon Jovi, Richie Sambora & Desmond Child)

Once upon a time…
Not so long ago…

昔々のお話…
なんてそんな昔じゃないけどさ…

Tommy used to work on the docks
Union's been on strike
He's down on his luck...it's tough, so tough

Tommy はその頃、港で働いていたんだ
組合のストライキが長引いて
運に見放されてしまったんだね
全くツイてない奴だ

Gina works the diner all day
Working for her man, she brings home her pay
For love - for love

今は Gina が朝から晩まで食堂で働いてる
ほれた男のために、稼いだ金をもって帰る生活さ
愛とやらのためにね

She says:
We've got to hold on to what we've got
It doesn't make a difference
If we make it or not
We've got each other and that's a lot
For love - we'll give it a shot

Gina は言うんだ:
あたし達は今あるものにしがみつくしかないねん
うまくいこうがいくまいが
何も変わらんのよ
二人でいればそれでええんちゃうの?
お互いが好きなんやから
やるしかないもん

We're half way there
Livin' on a prayer
Take my hand and we'll make it - I swear
Livin' on a prayer

あたし達はまだ道半ば
祈りながら生きてる
あたしの手を握ってくれる?
そしたらきっとうまくいくから
誓ってあげる
希望をもって生きていこうよ

Tommy's got his six string in hock
Now he's holding in what he used to make it talk
- so tough, it's tough

Tommy はギターを質に入れたんだ
今となってはだけど
あいつが弾くギターが奏でてくれた音色…
それをあきらめないきゃならないなんてね
辛かっただろうな

Gina dreams of running away
When she cries in the night
Tommy whispers: Baby it's okay, someday

Gina は逃避行を夢見てる
彼女が夜に泣いていると
Tommy がささやくんだ:
大丈夫やから泣かんでもええよ
いつかきっと…

We've got to hold on to what we've got
It doesn't make a difference
If we make it or not
We've got each other and that's a lot
For love - we'll give it a shot

俺達は今あるものにしがみつくしかないねん
うまくいこうがいくまいが
何も変わらんのやし
二人でいれば、それでええよ俺は
お互いが好きなんやから
やるしかない

We're half way there
Livin' on a prayer
Take my hand and we'll make it - I swear
Livin' on a prayer
Livin' on a prayer

俺達はまだ道半ば
祈りながら生きてる
俺の手を握ってくれよ
そしたらきっとうまくいくって
誓うさ
希望をもって生きていこうよ

We've got to hold on ready or not
You live for the fight when that's all that you've got

覚悟があろうがなかろうが
今あるものにしがみつくしかない
戦いしかないのなら
その戦いのために生きるしかない

We're half way there
Livin' on a prayer
Take my hand and we'll make it - I swear
Livin' on a prayer

やっと折り返し地点にきたよね
祈りながら生きてきたよね
俺の手を握ってくれよ
そしたらきっとうまくいくから
誓うさ
明日への希望をもって生きていこうよ

*******************************************************

訳詞は以上です。

なんで Tommy と Gina が関西弁なんだと思われるでしょうが、親しみを感じてのことです。
Sorry... 許しておくれやす。σ(^_^;)

さて、どこからいきましょう。

まず、Livin On A Prayer の物語は Tommy が失業するところから入ります。そういえば、この曲が入っている Slippery When Wet がリリースされたのは1986年でした。当時のアメリカはレーガン大統領でしたが、失業率が高かったんですよね。この曲にはそんな時代の空気が反映されているように思います。

★Livin’ On A Prayer というタイトルについて...
ここで prayer に不冠詞の a がついていることに注目です。

●現代英語冠詞事典より引用
prayer が不定冠詞をとらない場合は行為としての「祈り」を表し、不定冠詞をとる場合は、表現としての「祈りの言葉」を表す(引用ここまで)

なるほどと思いました。ここでの prayer は具体的な祈りの言葉なのです。例えば「二人に今後良きことがありますように」というような言葉です。一緒に使われている live on は「~に依存して生活する」という意味ですから、ここでは「その祈りの言葉をよりどころにして生きる」という意味で使われているのではないでしょうか。

※prayer には「祈り」のほかに「希望」の意味もあることが、あとでわかりました。
 この件について、一番下に追記しています。是非読んでくださいませ。



★Tommy used to work on the docks
- Tommy はその頃、港で働いていたんだ

ここで不思議だったのは docks と複数になっているところでした。彼は船荷を上げ下ろしする港湾労働者 (dockworker) で、複数の港で働いているという意味なのだろうか?ちょっとジーニアスを調べてみました。すると [通例 the docks] の形で「ドック地帯、造船所(dockyard)」という意味があることを発見。

●A dockyard is a place where ships are built, maintained, and repaired.(Collins COBUILD より引用)

Bon Jovi は New Jersey 出身のバンドですが、New Jersey には港湾があって造船所もいくつかあるようです。なので造船所で働いているという意味にもとれるかもしれません。ここではぼやかして「港で働いていた」としています。

★Union's been on strike - 組合のストライキが長引いて

なんで union が無冠詞なんだろう?決まった union だから the union となるはずです。かつ the を入れても字余りになりません。

おそらくこれは、普通名詞の固有名詞化の例だと思います。例えば、town, family, doctor など、身近な場所や人々など、身近なものに対して固有名詞化(愛称化)されるケースが多くあります。それと同様に考えるとよいでしょう。Tommy にとって、labor union は自分自身が所属している、とても身近なものですよね。

★He's down on his luck - 運に見放されてしまったんだね
●down on one's luck 運が傾いて、つきに見放されて(英辞郎より)

★Gina works the diner all day - 今は Gina が朝から晩まで食堂で働いてる

Tommy used to work の過去形に対して Gina works と現在形です。
ここでわかるのは Tommy が失業したので、Gina が今ではひとりで家計を背負っているということ。以前もパートで働いていたかもしれませんが、今や all day なのです。

ひとつ気になったのは works the diner は works at the diner ではないの?ということ。これもとっても引っかかって work の他動詞用法を調べました。でも当てはまる訳はみつかりませんでした。なので at は省略されたのだと思うことにしました。at があると字余りにもなりますしね。

★We've got to hold on to what we've got - あたし達は今あるものにしがみつくしかないねん

what we’ve got = what we have got = what we have = 今あるもの
さて、「今あるもの」って何でしょう?
答えがそのあと書いてありました。

We've got each other and that's a lot - 二人でいればそれでええんちゃうの?

ここでわかりますね。
what we’ve got = each other
つまり「お互いにしがみついていく」とは「お互いを支えあっていく、決して離れないでいる」ということだと思います。

★we'll give it a shot - やるしかないもん
●give it a shot 試してみる、試しにやってみる、挑戦してみる、一丁やってやる、腕試しする(英辞郎より)

★Tommy's got his six string in hock - Tommy はギターを質に入れたんだ
●put ~ in hock ~を質に入れる(英辞郎より)

six string はギターのことですね。

★Now he's holding in what he used to make it talk
- 今となってはだけど、あいつが弾くギターが奏でてくれた音色…それをあきらめないきゃならないなんてね

直訳すると「今や、彼(Tommy)がかつて、それ(ギター)に語らせていたことを封じこめている」ということです。

●hold in 〔人・動物などを動けないように〕押さえる、〔感情などを〕抑える(英辞郎より)
 例文)I couldn't hold in my anger anymore. : 私はもう怒りを抑え切れませんでした。

ここからなんですけど、Gina は「もうこんな生活は嫌だ」と思い、逃避行を夢見ます。
そして夜に泣くの。かわいそう...。(w_-; ウゥ・・

そんな彼女に Tommy が言うセリフがこれ
Baby it's okay, someday 「大丈夫やから泣かんでもええよ...いつかきっと…」

あのう... Tommy...それは 「お前が言うな」って話だと思うよ~
あんたが働かんから汗水たらして女房が働いて、もう逃げたいって言ってるのっ!
しっかりせんかい ε=(>ε<)

さて、最後のパートです。
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We've got to hold on ready or not
You live for the fight when that's all that you've got

覚悟があろうがなかろうが
今あるものにしがみつくしかない
戦いしかないのなら
その戦いのために生きるしかない
****************************

このパートは重要なんです。
You live for the fight when that's all that you've got

今度は We ではなくて You が初めて主語になっています。この You は一般論に言及するときの You ですね。ここでは、自分達も含めて「皆もそうだよね」と外部に向けての発信となっています。

that's all that you've got の that は その手前の fight を受けています。

そして、この部分は前の方に出てきた We've got to hold on to what we've got に対応する形で使われています。「俺達は今あるものにしがみつくしかない」のところの「今あるもの」とは each other のことでしたね。

しかし、ここでは You を主語にして「戦いだけが今あるものであるときは、その戦いのために生きるんだ」となっています。「今あるもの」を「戦い」になぞらえて、外部の人も巻き込んだ書き方になっています。Tommy と Gina にとっての戦いとは、今ある惨めな生活から抜け出すための戦いですよね。きっと。

以上、Livin’ On A Prayer の考察でした。
長かったですね。(*^.^*)

改めてこの曲の詞を読んでみて、日本人とは発想が違うなあと思いました。日本の演歌だったら「いつかお前を幸せにしてやる」となるのでしょうけれど、この歌は「二人で頑張ろう」という歌なんですよね。

Tommy ってたぶん母性本能をくすぐるタイプなんでしょうね~。
上のビデオの Jon みたいなキュートな人から、「苦労ばっかりかけてごめんね」って言われてごらんなさい。
まあ、大概の女性は「いいよ。私が頑張るからあなたは夢に向かってやりたいことをやってね。」ってなるって。

この辺にしときます。

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ついでながら...
Richie の記事も書いてます。
訳詞の世界~Rosie - Richie Sambora(和訳&考察)
この記事では、学校で教えない比較級を勉強することができます。
よかったら。 (;^ω^A

ではまた。001.gif

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追記)2015年8月25日

やはり Gina works the diner all day のところが引っかかっています。
もしかして Jon は Gina works at the diner all day と歌っているのではと思ったりもしています、



スローなアコースティックバージョンです。
さて、Jon はどっちで歌っているでしょうか?
皆さんの耳にはどちらに聞こえますか?
at は入ってる?それとも入ってない?
よかったらご意見をお聞かせ下さい。(*^_^*)

****************************
追記)2015年8月29日

コメントをくださった方からのご質問がきっかけで、prayer にはもう一つ重要な意味があることがわかりました。
記事の冒頭に書いた 希望 の意味です。しかも strong hope 強い希望 です。

まず、否定文では「かすかな望み」という意味があります。
--------------------------------
●Weblio の新英和中辞典より
[a prayer; 否定文に用いて] 《米口語》 わずかな見込み,かすかなチャンス
例文)We don’t have a prayer of winning a victory. 勝利が得られる見込みはない。

●ジーニアスにもありました。
《米略式》[通例否定文で;a~] かすかな望み
例文)He doesn’t have a prayer of winning the game. 彼がその試合に勝つ見込みはつゆほどもない。
--------------------------------

このように英和辞典には、否定文の「かすかなチャンス」という意味は載っています。しかし、私が調べた限り、肯定文ではそういう使われ方を見つけることができませんでした。

一方、英英辞典を調べました。すると、「チャンス、見込み」という消極的なものではではなくて、prayer にはまさしく「希望」の意味があるこがわかりました。

OALD と COBUILD から引用します。
--------------------------------
●OALD
[usually sing.] a thing that you hope for very much:
My prayer is that one day he will walk again. 私の望みは、いつか彼が再び歩くということだ。

●COBUILD
You can refer to a strong hope that you have as your prayer.
This drug could be the answer to our prayers. この薬が私たちの望みへの答えとなるかもしれない。
------------------------------

英英辞典にあるように prayer は「強い希望」を指していることがわかります。これを Livin’ on a prayer に当てはめると、「希望を拠り所にして生きる」という意味にとれると思います。簡単に「希望をもって生きる」でいいですよね。

若いカップルのとっても素直で飾らない気持ちが「希望をもって生きる」に表れています。一方の「祈りながら生きる」も捨てがたく、最終的はこの二つの文言を入れた訳で落ち着きました。考えてみれば、「祈り」と「希望」は相反するものではありません。

「希望をもって、その希望を実現できるよう祈りながら生きる」ということ。

Livin’ On A Prayer って本当にいい曲ですね。
Commented by Shira at 2015-08-24 00:41 x
関西ことばになるとがぜん生き生きしてくるように思います。
Commented by ladysatin at 2015-08-24 22:10
Shira さん
ありがとうございます。
ここに出てくる二人の会話は関西弁にしようと決めていました。
本当はもっとコテコテだったんですが、控えめにしてみました。
高評価をいただきうれしいです♪
Commented by mitch_hagane at 2015-08-24 22:35
みっちです。今晩わ。
>Gina works the diner all day...
確かにちょっと、引っかかります。

LongmanとCOBUILDを調べて、こういう所かしらん、というのを見つけましたが、どうでしょう?

Longman
work in an area [transitive]
if you work a particular area or type of place, you travel around the area for your job, or work in that type of place:
例:Markowitz works the Tri-State area.

COBUILD
If you work a particular area or type of place, you travel around that area or work in those places as part of your job, for example trying to sell something there.
例:Brand has been working the clubs and the pubs since 1986, developing her comedy act...
Commented by ladysatin at 2015-08-25 22:45
みっちさん
ありがとうございます。
やっぱり引っかかりますよね。
Longman と COBUILD の引用まで、お手数おかけしてすみません。

私も Longman を見たのですが、work in an area と書いてあるのが先に目についてしまい、diner のような特定の場所は目的語に来ないのかなと思い、あきらめたのです。
COBUILD の方はチェックしていませんでした。こちらは working the clubs and the pubs と diner に準じる場所がきていますね。このような用例があるとは知りませんでした。

英和にはどう書いてあるかと思いジーニアスを見てみました。すると、やはり area を伴って「受け持つ、担当する」という意味で使われることが書いてありました。その場所で働くという意味でとっていいのかなあ。

今日もずっと調べてみたのですが、インターネットではそれらしきものは見当たらず、もしかして Jon は works at the diner と歌っているのではないかと思い、もっとゆっくりしたアコースティックのバージョンを聴いてみました。なんか works at the diner と歌っているような気もします。音がつながって聞こえているだけなのかも。私の耳にはかすかに at が入っているような気もします。

せっかくなのでその映像も上にアップしました。
よろしかったら、聴いてみてくださいませんか。

重ね重ねお調べくださってありがとうございました。
Thank you so much.
Commented by mitch_hagane at 2015-08-25 23:36
>なんか works at the diner と歌っているような気も...
(笑)
これは難しいですねぇ。

こういう詮索はなかなか面白いです。あとちょっと気になったのは、ここかな。

>Tommy used to work on the docks...

まず歌詞の流れからすると、Tommyは造船工場の作業員よりは、波止場で働く港湾労働者の方が、合ってそうな感じがします。

ですから、dockは造船所の「船渠」なんかではなく、「波止場」の意味に取りたいです。
そういえば、オーティス・レディングの歌に、"sitting on the Dock of the Bay"ってのがありました。この歌の場合は、もう絶対に波止場です。造船所のドックの底に座っているんじゃ、歌になりません。(笑)
複数形になっているのは、ちょっとした港なら、仕事になる波止場がいくつもあるからなんでは。
COBUILDの用例にはこんなのがありました。
He's at ease speaking pidgin with the factory workers and guys on the docks.
Commented by yamato at 2015-08-26 21:22 x
こんにちは、2回目のコメントです
確か、前回はmore than wordsの記事でした。
いつも読ませてもらってます。ありがとうございます
最近ちょうど、この曲のブームが自分に来ていた所だったので嬉しかったです。

不躾ではありますが、今回の記事に関して1つ質問があります。
私はliving on a prayer を
「望みにかけて生きてる」
みたいな意味だと思っていました。
自分で不思議だったので調べてみたら、
---weblio辞書から引用---
[a prayer; 否定文に用いて] 《米口語》 わずかな見込み,かすかなチャンス
---引用ここまで---
これが原因だったようで。

weblioに書いてあるとおり、
肯定文だとチャンス、見込み、みたいな意味で使われないのでしょうか
ご存知でしたら教えていただけると嬉しいです
Commented by ladysatin at 2015-08-26 21:56
みっちさん
やっぱり波止場ですか。
そうですよね。きっと。(;^_^A
若い男性が一生懸命働いている姿をイメージするのは波止場ですよね。
Tommy はいくつかの波止場を担当していると考えたら落ち着きました。

Sitting on the Dock of the Bay...
オーティス・レディングはよく知りませんが、この曲は有名なので知ってました。

works at the diner はどうでしょうか。
私の中では今、 at を発音しているという考えにシフトしてきています。
他の方からのご意見も待ってみます。
Commented by ladysatin at 2015-08-26 22:27
yamato さん
いつも読んでくださってありがとうございます。
ご質問の件、少し調べてみますね。
明日か明後日にはお返事できると思いますので少々お待ちください。
Commented by ladysatin at 2015-08-28 07:13
yamato さん
今回のご指摘の件について調べましたので回答します。

結論から先に言うと、prayer には「希望」の意味があり、肯定文でも使われることがわかりました。
これは恥ずかしながら知りませんでした。私の勉強不足です。m(_ _)m

英和辞典には、否定文の「かすかなチャンス」という意味は載っていますが、肯定文での用法は載ってないようです。私のジーニアス英和大辞典にも、否定文の用法しかありませんでした。

一方、英英辞典を調べました。すると、「チャンス、見込み」という消極的なものではではなくて、prayer にはまさしく「希望」の意味があるこがわかりました。

OALD と COBUILD から引用します。
--------------------------------
●OALD
[usually sing.] a thing that you hope for very much:
My prayer is that one day he will walk again. 私の望みは、いつか彼が再び歩くということだ。

●COBUILD
You can refer to a strong hope that you have as your prayer.
This drug could be the answer to our prayers. この薬が私たちの望みへの答えとなるかもしれない。
------------------------------
このように prayer は「強い希望」を指していることがわかります。「神への祈り」ではありません。これを Livin’ on a prayer に当てはめると、「希望を拠り所にして生きる」という意味にとれると思います。簡単に「希望をもって生きる」でいいですよね。

「祈りながら生きる」もそれはそれでよいと思いますが、「希望をもって生きる」の方がより自然ですね。yamato さんの「望みにかけて生きてる」もおそらく同じ意図だと思いましたがいかがでしょうか。
Commented by yamato at 2015-08-29 00:13 x
おお!ありがとうございます!
指摘だなんてとんでもないです
勘違いが偶然あってたパターンです笑

「希望をもって生きる」、いいですね
ジョンに応援されながら今日もこの曲を聞こうと思います
お返事ありがとうございました!
Commented by ladysatin at 2015-08-29 14:28
You are welcome, yamato-san.
I'm impressed at your deep insight into this song. You made me realize that my observation on this song was not thorough enough. I have gained new knowledge through your comment. Thank you so much.
Commented by ladygreen at 2015-08-29 22:11 x
Bon Jovi、いいですね!
相変わらずの深い考察、興味深く拝見いたしました。

アコースティックの音源聞いてみましたが、私の耳にはかすかにatが入っているような気がします。どうでしょう?

ちなみに、ちょっとミーハーな話になってしまいますが、私、リッチーと一緒に写真を撮ってもらったことがあります。ほとんど話しは出来ませんでしたが、写真をお願いしたら笑顔で快く応じてくれました。確かソロアルバムのプロモーションで来日していた時だったでしょうか?若かりし日の思い出です(笑)
Commented by ladysatin at 2015-08-30 14:41
ladygreen さん
コメントをありがとうございます。

やっぱり at が入っているように聞こえますよね。
私もちょっとだけ at の名残があるように感じます。

リッチーと写真を撮ったんですか。♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!
ソロアルバムは Stranger In This Town ですよね。持ってます♪
あれはたぶん90年か91年頃かな。
あのハンサムな顔を目の前で見たんですね。
その写真は宝物ですね。うらやましすぎます。
Commented by みる。 at 2015-12-08 11:51 x
初めまして。"livin' on a prayer" の訳し方を調べていてこちらにたどりついた者です。
いろいろと詳しい解説や考察があって楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。

ところで、works the dinner ですが、私も最近似たような表現を調べていた時に、
次の説明を発見しました。ランダムハウス英語辞典のものです。

【6】{話}〈セールスマンなどが〉〈ある区域を〉担当する,仕事場にする;…の仕事を受け持つ;…を漁場にする;{俗}〈すりが〉…を稼ぎ場[縄張り]にする:
work the docks [the trains] 波止場[列車]で働く
work the Eastern States 東部の州を担当する.

ご参考になりましたら幸いです。
Commented by ladysatin at 2015-12-08 23:48
みる。さん
初めまして。コメントをありがとうございます。

みる。さんが調べてくださった内容を、私もずっと考えていました。
上の方に mitch hagane さんが Longman と COBUILD の記載を引用してくださっています。
おそらく同じご指摘かと思います。

work the diner で「食堂を担当する」という意味にとってよいものか思っていたのですが、その可能性ももしかしたらあるのかもしれません。再度、よく考えてみます。

ご意見とても参考になりました。
本当にありがとうございました。
Commented at 2016-03-31 23:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2016-04-01 01:01
ms さん
初めまして。コメントをありがとうございます。
(非公開のコメントでフルネームで書いてくださいましたので、イニシャルのみ書かせていただきました。)

楽しく読んでくださっているとのこと、とてもうれしいです。
歌詞の内容がわかると、ますますその曲に親しみを感じますよね。

リンクはコピペしてくださってかまいません。FB で紹介していただけるなんて、恐縮いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(*^_^*)
Commented by shobo at 2016-06-16 08:37 x
以前持っていた
懐かしい曲を聴きたくなりたどり着きました。
はじめまして。

私は幼少を海外で育ったのですが(身についたのは現地の小学生程度の英語)気になった点を挙げてみます。尚、文法的にどうかは解りませんが。


works at the diner
極端に言えばat the a 等要らない
日本語のら抜き言葉みたいなもの
深く考えずに普通にdinerで働いていたでいいと思います

2コーラス目Bメロの
You live for the fight when that's all that you've got
生きる為にはその時にあるもので抗うしかないんだ
と、解釈していました


小学5年には帰国しましたのでガキの解釈だったらごめんなさい。参考までにお耳に入れて欲しくて書き込みました。

関西弁アレンジ、その他の翻訳はステキだと思いました。これからも楽しみにしています!
Commented by ladysatin at 2016-06-16 17:02
shobo さん
コメントをありがとうございます。

「日本語のら抜き言葉みたいなもの」- なるほど、そういう考え方もありますね。
日本人も、常に正しい文法で日本語を話しているわけではないですものね。
文法ありきで考えていたので、とても新鮮な発想です。

You live for the fight... の箇所もご意見くださりありがとうございます。
参考にさせていただきます。

また是非、遊びに来てください。(^_^)
Commented by Ayako at 2016-11-27 20:23 x
コチラで記事を拝見してから、
初めてこの曲を聴きましたが、
はっきり at the diner と聴こえます
Commented by ladysatin at 2016-11-27 21:48
Ayako さん
コメントをありがとうございます。

at the diner とはっきり聞こえるのですね。皆様から意見をいただくたびに、自分の考えもころころ変わっていくのですが、やはり at the diner と言っていますよね。「はっきり」とおっしゃってくださってありがとうございます。私の心も決まりました。
Commented by chaos.doggy at 2017-01-18 01:30
はじめまして。
Tommy and Gina の関西弁に受けました。
サテンさんの考察が深くて勉強になります!
NEW JERSEY までしかご存知ないとの事ですが、It's my life にもトミー達は登場するので、サテンさんの訳詞をいつか読みたいです。
Commented by ladysatin at 2017-01-18 14:10
chaos.doggy さん
初めまして。コメントをありがとうございます。

Tommy と Gina の関西弁を喜んでくださってありがとうございます。
この部分は特に力が入りました。自分でも気に入っています。
It’s My Life にも二人が出てくるんですね。
いつか訳詞にチャレンジしてみたいです。

教えてくださりありがとうございました。(^_^)
Commented at 2017-02-28 07:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2017-02-28 15:07
匿名希望さん
コメントをありがとうございます。

>workを他動詞的に使うことで、その店を1人で回している=Ginaがダイナーの仕事を1人で任されている、というニュアンスになるそうです。

ネィティブの方に聞いてくださったのですね。お二人とも違和感が全くないとおっしゃったということですね。ということは、やっぱり at は発音されていなかったということになります。

「at the diner とはっきり聞こえる」というコメントもいただきましたので、そちらになびいていたのですが、やっぱり at は発音していないような気がします。

work の他動詞用法は辞書にもあったのですが、確信がもてないでおりました。匿名希望さんのコメントで、やっぱり他動詞用法で解釈するのがよさそうに思いました。匿名希望さん、大変有力な情報をありがとうございました。
Commented by 匿名希望 at 2017-03-05 12:19 x
この曲がヒットしてた当時、キリスト教教会で、この歌はロックである以上基本的に内容をディスっているのだと習いました。今の日本の保育園堕ちた日本死ねに通じる綱渡り生活のあり方を説教する曲でしたよ。
Commented by ladysatin at 2017-03-05 15:38
>ロックである以上基本的に内容をディスっている

ということは、ロックというジャンルの音楽はすべてがその内容をディスっているということになりますね。

私はロックから夢や希望をもらっていた人間なので、匿名希望さんのコメントは理解できかねます。この曲は共同作者である Desmond Child の個人的な経験を歌ったものだと聞いていますよ。
Commented by tiga at 2017-05-24 18:25 x
ずいぶん経った書き込みになってしまってすみません。

Dockは港だけでなく、大きなデパートやモールの裏側にある、
大きなトラックが直接荷を下ろせるようにバックで入れるタイプの倉庫の出っ張った部分を言います。
転じてそう言うエリアで荷を出したり積んだりする仕事、
体を使う仕事の象徴的な意味で使われているんだと思います。
港で働くよりも一般的なような気がします。
Dinerもその女性版ですよね。

www.thefreedictionary.comを見ると、
3. A platform or door at which trucks or trains load or unload cargo.
とあります。
Commented by ladysatin at 2017-05-26 15:14
tiga さん
コメントをありがとうございます。

dock にはそういう意味があるのですね。「体を使う仕事の象徴的な意味」ということは、Tommy が blue-collar worker だということを示唆していると考えられますね。私の解釈は、New Jersey には港が多いので、港湾労働者あたりが妥当かなと思ったのですが、tiga さんの解釈も納得しました。
Commented at 2017-06-05 22:35 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2017-06-06 13:23
yasu さん
コメントをありがとうございます。
読みました♪のお返事です。(^^)

このところブログをお休みしています。
あと1か月くらいしたら再開できそうです。
また来てくださいね。
Commented at 2017-06-06 16:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2017-06-06 22:01
コメント内に URL が貼り付けられませんでした?
たぶん仕様は変わってないと思うのですが、時間があるときに調べてみますね。

また宜しくお願いします♪
Commented at 2017-06-08 19:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2017-06-09 13:17
ブログ拝見しました♪
機械関係はよく翻訳をしますが、この分野は未知です。
家電と違って注文を受けて製作するようなものなのでしょうね。
興味深い分野です。過去の記事も拝見します。
ありがとうございます。
Commented at 2017-09-25 00:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ladysatin at 2017-09-25 16:01
非公開コメントをくださった方へ

コメントをありがとうございます。いただいたコメント内容は、Living on a prayer というフレーズに関するものでした。ここにはこの曲の大ファンの方々が多く来られます。タイトルの意味についてのことですので、すみませんがコメントを引用させていただいたうえで、私見を述べたいと思います。(お名前は伏せますね)

>Living on a prayer...は、何もなくて藁をもすがる思い。。。のほうが意味が合うのではないでしょうか。。。「祈り」「祈る人」という和訳が多くて、自分の解釈とずいぶん違うため、イギリス人(英北部出身。特に言語学と関係はない)とアメリカ人(米中部出身。言語学者。Bon Joviファン)に確認したのですが、a prayerは宗教的な意味を感じない、ほぼnothing というニュアンスとのことでした。母語話者2名だけだと少ないかもしれません「すごく宗教深い人が聞くと、解釈も変わることもあるだろう、でもBon Joviは、普通の英語の意味で歌っていると思うよ」とのことでした(米人)懐かしいBon Jovi会話に花が咲きました!(引用ここまで)

ここから私見を述べます。まず、日本語の「藁をもすがる思い」ですが、正しくは「藁にもすがる思い」です。「藁にもすがる」は、「人は万策が尽きて、どうにもならなくなったとき、まったく頼りにならないものにもすがろうとすることのたとえ」です。Living on a prayer が果たしてそういう意味になるでしょうか。
Commented by ladysatin at 2017-09-25 16:25
(上からの続きです)
このフレーズが出てくるのは以下です。
We're half way there
Livin' on a prayer
Take my hand and we'll make it - I swear
Livin' on a prayer

この箇所に、二人が力を合わせて頑張っていこうという思いが込められているのは明らかだと思います。ここに、万策が尽きてどうしたらいいのかわからない状況を、読み取ることはできないと思います。何故なら「We’re half way there – 私たちは道半ば」とあるからです。

「やっとここまで来た。私の手を握ってください。きっとうまくいくから。誓います。」

私には、貧しいながらも明日への希望を胸に生きている二人の姿が見てとれます。

ネィティブのお二人によると、prayer は nothing のニュアンスであって宗教的な意味はないとのことですが、これが「普通の英語の意味」という説明が私には理解できません。prayer に nothing の意味合いがあるのであれば、その根拠となるような文献をご提示いただければと思います。いくつかの辞書を見た限りでは、そういう意味合いの記載は発見できませんでした。
Commented by ladysatin at 2017-09-26 00:54
(上からの続きです)
以下のサイトでは Livin' on a prayer の意味についてネィティブが意見を述べています。これを読む限り、やはり「祈りながら生きる」「希望をもって生きる」という解釈で間違いないだろうと私は思うのです。

https://www.lyricinterpretations.com/bon-jovi/livin-on-a-prayer
https://forum.wordreference.com/threads/living-on-a-prayer.2118853/

WordReference で回答しているアメリカ人のネィティブはこう書いています。
It is used when your situation is not sure, certain, and safe, so you're living, hoping, praying that everything will work out.

私の解釈と同じでした。おそらくこれが一般的な解釈ではないでしょうか。

貴殿のコメントに対する反論になってしまい申し訳ありません。タイトルの解釈という需要度の高いものであったため、長いコメントバックとなりました。今後も忌憚のないご意見をいただければ幸いです。
by ladysatin | 2015-08-23 14:42 | Music & English_1 | Comments(39)