rewarding の意味

これまでも何度か書いていますが、知っているつもりの単語でも改めて辞書を引いてみると、「こんな意味があったなんて」と驚くことがあります。何十年も英語の旅をしている私ですが、語法の勉強が一番奥が深いと感じます。

さて、本日のテーマ rewarding は名詞の reward から派生した形容詞です。

reward -(奉仕・功労などに対する)報酬、報奨、報い、ほうび
これはジーニアスからの引用ですが、他の辞書も概ね同じ内容かと思います。

ということは、形容詞の rewarding の意味は名詞の reward から大体推測がつきますね。
英和辞典を引いてみました。

Rewarding の意味
★ジーニアス英和大辞典
(…する)価値のある、有益な、ためになる、謝礼としての
用例:a rewarding job (もうけは多くないが)やりがいのある仕事

★ウィズダム英和辞典
<仕事・経験などが>やりがい[価値]のある;<本などが>ためになる

★英辞郎(辞書ではないけれど^^)
報いのある、報いる、報われる、得るところのある、かいのある、実りある、報酬の良い、働きがいのある、読み応えのある、読みがいのある

このように英和辞典の意味はどれも似たり寄ったりですが、概ね「何かをすることで何らかの見返り(心理的または物理的なもの)をもたらす」という含みが rewarding にはあるように思います。

ところが、英英辞典の定義ではニュアンスがかなり違うようです。
調べてみて勉強になったので書いておきます。

★Longman
making you feel happy and satisfied because you feel you are doing something useful or important, even if you do not earn much money
多額の報酬を得るわけではなくとも、有益あるいは重要なことに取り組んでいると自分が感じるため、幸福感や満足感が得られるということ

★COBUILD
An experience or action that is rewarding gives you satisfaction or brings you benefits.
rewarding な経験や行動は、あなたに満足感を与え利益をもたらす

この二つの辞書の定義を見て何か気づきませんか?
英和辞書にある「価値のある、やりがいのある」 に相当する記述がないのです。むしろ satisfied, satisfaction つまり「満足が得られる= satisfying」 の意味が強いように思います。

英和辞典では「満足」という言葉自体、rewarding の定義の中には入っていないんですね。もちろん、この場合の満足は、やりがいがあるまたは有益であるからこその満足なのですが、英英と英和での定義の違いには驚きました。

もうひとつ OXFORD も調べてみました。
★OXFORD
worth doing; that makes you happy because you think it is useful or important
やりがいのある; 有益あるいは重要だと自分が思うので幸福感が得られる

OXFORD には「worth doing やりがいのある」の記載があります。また rewarding は satisfying の類語の1つとして挙げられていました。

もうひとつ fulfilling も含めて類語として使い分けのヒントの記載もあったので記しておきます。

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satisfying, rewarding or fulfilling?
Almost any experience, important or very brief, can be satisfying. Rewarding and fulfilling are used more for longer, more serious activities, such as jobs or careers. Satisfying and fulfilling are more about your personal satisfaction or happiness; rewarding is more about your sense of doing something important and being useful to others. (Oxford Learner's Dictionary より引用ここまで)

重要な経験やと短い経験に関係なく、ほとんどの経験は満足を与えうるものだ。rewarding と fulfilling は、仕事や職業など長期的で重要度の高い活動に多く使われる。satisfying と fulfilling は、個人的な満足感や幸福感に関するものである。rewarding は、重要なことを行っているという感覚、あるいは他人にとって有益となっているという感覚についていう。
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このように見てくると、同じ満足感を得るという意味でも、状況によって適切な単語を選択する必要があることがわかります。

このことを友人と話していたら、友人はオーレックス英和辞典の記載を教えてくれました。
こう書いてあったらしいです。
rewarding:①満足[利益]が得られる,報われる,(…する)価値がある ②報酬の,返礼の

おっと、オーレックスでは最初に「満足」がきていますね。友人所有のオーレックスは、2013年発行のものだそうです。辞書は新しいものがいいといいますが、もしかしたらそれも関係しているのかもしれません。

いずれにしても、単語の意味を考察するにはいくつかの辞書を見比べてみるということが大切だと思います。
辞書を何冊も買うのも費用がかかりますが、今の時代、多くの辞書はインターネットでフリー検索できます。
英和辞典と英英辞典の両方をうまく活用していきたいです。

では。
Commented by Yu at 2014-07-07 23:03 x
こんばんは。おひさしぶりです。中学、高校のときに英英辞書を使っていたらもっと違った勉強ができたのではないかと思うことがあります。今は授業で使う単語をネットの複数の英英辞書で調べています。オーレックス英和辞典はとてもいいと思います。新しい辞書はいろいろ工夫されていて、読むだけでも面白いですよね。
Commented by ladysatin at 2014-07-08 22:42
Yuさん
お久しぶりです(^^)
英英辞典を使い始めたのは、私は社会人になってからです。最初はとても敷居が高かったのですが、使ってみると英和ではわからなかったニュアンスがわかり、すごく感激したのを覚えています。オーレックスはよいのですね。現場の先生の感想は説得力があります。ウィズダムはどうでしょう。コーパスを使って編纂されている辞書のようです。

私はランダムハウスとジーニアスのでかいやつばかり使っていますが、古さを感じることもあります。辞書は新しいものがよいといいますし、買い換えようか検討中です。電子辞書もSEIKOからよいのが出ているようです。外出先ではやっぱり電子辞書は便利ですね。

英和辞典と英英辞典を上手に組み合わせて使いこなしたいです。
Commented by Yu at 2014-07-14 22:47 x
こんばんは。ウィズダムは三省堂ですね。最近のものは見ていないので分からないですね。同じ三省堂から出ているエースクラウンは進学校向けではないかもしれませんが、とても好きですね。説明が分かりやすいです。最近の辞書は、日本語で同じ意味を持つ複数の英単語の違いが説明されていたり、読んでいると勉強になります。
Commented by ladysatin at 2014-07-15 22:29
三省堂と言えば、私は昔「コンサイス」というのをもっていました。使いにくかったです。
今は辞書もずいぶんよくなっているんですね。私は紙の辞書が好きなので、ひとつ何かを調べたら、ついでにその周辺の単語も読んでいます。引いたついでに、おまけの知識もいただけてちょっとうれしいです。
by ladysatin | 2014-06-28 14:27 | 語法_English Usage | Comments(4)