2014年 04月 17日
過去完了と大過去 (1)
この文を見てくださいね。
①He left the table before I finished eating dinner.
「彼は、私が夕食を食べ終わる前にテーブルを立った。」
難しくない文ですね。
では、これと同じ意味(事実関係)を表すために「had + 過去分詞」を使って書きます。
②He had left the table before I finished eating dinner.
この文は、私が食べ終わる前に、彼はすでにテーブルを立っていたという意味になりますから、この had left は完了を表しています。もうひとつ、彼がテーブルを立ったのは、私が食べ終わる前だという時間的な前後を単に明確にしたと考えれば、大過去の用法だともとれます。
さて、②の文が書けたところで、もう一つ①と同じ意味(事実関係)を表す英文を作りたいの。
「had + 過去分詞」を使って...
あと残っているのは...
had finished ですかね。
こうなります。
③He left the table before I had finished eating dinner.
これも①と事実関係は同じです。
②の had left は完了あるいは大過去でした。
③の had finished は完了です。
③の意味は
「彼は、私が夕食を食べ終わってしまう前にテーブルを立った。」
ということは、before を使った文は以下の3つが可能だということになります。
①主節・従属節ともに過去形
He left the table before I finished eating dinner.
before は時間関係を明確に表しているので、わざわざ大過去を使う必要はない。
②主節を過去完了の形にする。(完了または大過去の用法)
He had left the table before I finished eating dinner.
私が食べ終わる前に、彼はすでにテーブルを立っていたという完了、あるいは前後関係を明確に示すための大過去。
③従属節を過去完了にする。(完了の意味)
He left the table before I had finished eating dinner.
「私が食事を終わってしまわないうちに彼はテーブルを立った。」
私が食事を終えるという行為が完了していないことが強調されています。
これら3つの微妙なニュアンスは異なりますが、事実関係はすべて同じです。
今回は大過去についてちょっとだけしか書いていませんが、いずれまた詳しく書きたいと思っています。
ではまた。