when の盲点 - 形容詞節の用法

今日は when のお話です。

以前、ある英語学習サイトでみた高校英語の質問です。
大切な構文なので皆さんとシェアしたいと思います。

以下の文です。

Language is a tool. It is like a hammer when you build a house.

訳はこのようになるでしょう。
「言語は道具である。それは家を建てるときのハンマーのようなものだ。」

正しい訳です。さて、この質問をされた方はこの文における「when 節の機能は何なのでしょうか」という質問をされていました。この訳からいくと when 節が後ろから a hammer を修飾しているように見えますね。ということで、この when 節は形容詞節でいいのかどうかが知りたいということでした。

結論から先に言えばその通りで、この when 節は「形容詞節」です。

これでおしまいなのですが、気になることがありました。

私の場合は、常々この構文を仕事の中で使うので、目新しいものではないのですが、驚いたことにこの用法は英語が上級レベルの方でもご存じないようなのです。

まず、このご質問者がおっしゃるには、高校英語では when 節が形容詞の役割をするのは、関係副詞の場合しか教えないとのこと。だから、関係副詞としてではなく when が形容詞節の働きをすることは本当に可能なのかという疑問をもっておられたのです。

なるほど。高校英語では確かにこのあたりまでカバーされていません。

ちょっとこのへんでややこしくなりそうなので「関係副詞の when」をおさらいしましょう。
関係副詞の when は先行詞に「時」を表す名詞を使いますね。

例文1)
The time will come when you will regret it
「それを後悔する時がくるだろう。」

例文2)
Now is the time when you make up your mind.
今こそ決心する時だ。

上記例文では2つとも when 節が time を修飾していますので、形容詞節です。
※「形容詞節なのに、なんで関係副詞と言うねん ヾ(・ε・。)」という疑問を持たれた方がいらっしゃると思いますが、この説明は別の機会にしますね。ごめりんこ。ヾ(^-^;)

そして、time と when は両方とも「時」を表していますから「関係」しています。
ここまで押さえて元の文を再度見てみましょう。

Language is a tool. It is like a hammer when you build a house.

この文において、a hammer と when は全く別物で、何の関係もありません。
だから関係副詞における形容詞節ではないのです。

では何なの?ということで、何人かの方が答えておられたのですが、皆さんがこれは「副詞節」だとおっしゃっていました。その中のおひとりは高校の先生でした。ということは、この用法は一般的にはあまり知られていないのでしょう。

今、この記事を読まれている方の中にも、関係副詞以外で when が形容詞節になるなんて初めて聞いたと言われるかたもいらっしゃるかもしれません。

しかし、この when は、名詞の hammer を修飾する「形容詞節」以外の何物でもありません。

その根拠は何じゃ? (¬¬)ホント?????

実はこれについてどの辞書にも載っているわけではないようです。私の愛用、ランダムハウス英和大辞典には載っていませんでした。あれだけ詳しい辞書なのに残念。。。しかし、ジーニアスのおっきいやつには載っていました。

when の接続詞の項目の一番最後にありました。
抜粋します。

[形容詞節として直前の名詞を修飾して]
...する[した]時の

例文)
I can imagine his astonishment when she asked him to marry her.
「彼女が彼に結婚してほしいと言った時の彼の驚きを想像できる。」


ね。まぎれもなく形容詞節と書いてありました。
よかったら皆さんも手持ちの辞書で when を引いてみてくださいね。

ということで、when は「時を表す副詞節」で有名ですが、「形容詞節としての when 」の用法もとても重要なのです。私の場合は、日々、この表現を使って日英翻訳をしています。

今日の例はこれ。
「エラーが起きたときの処理」
これはまさしく → Processing when an error occurs となります。

A when B = B のときの A

是非、皆様の when の用法に追加してくださいね。
by ladysatin | 2014-01-09 22:33 | 語法_English Usage | Comments(0)