省略できる?できない? - 中学英語の問題

ちょっと前のことですが、知り合いの家に遊びにいったときに、中学生の娘さんから質問を受けました。

結構トリッキーな問題なので書いてみますね。( ̄ー ̄; ヒヤリ

以下の同等比較の文です。

A) Land prices in Tokyo are as high as (land prices) in New York.
「東京の地価はニューヨークの地価と同じくらい高い。」

B) The climate of Japan is as mild as that of England.
「日本の気候はイギリスの気候と同じくらい穏やかだ。」

さて、その質問なのですが、その娘さんが言うには「A の land prices in New York の land prices は省略できるのだが、B の that of England の that は省略できない」と学校の先生から教わったそうです。そこで、何で B は省略できないのか納得できないというのです。学校の先生に聞いたら、まあそうなっているということで暗記せよと言われたとか。

さて、ここはどう考えたらいいでしょう。
私も、最初、はて?と思ったのですが、なるほどこういうことかなと思いました。

この問題は視点をちょっと変えてみるとわかるようです。
A の文と B の文の主語の考え方を明確にしましょう。

A の主語は Land prices です。A は以下のように書き換えられます。
C) Land prices are as high in Tokyo as in New York.
「地価は、東京とニューヨークでは同じくらい高い。」

この C の言い方を別の切り口で表現したのが A の文です。もう1回書きますね。
A) Land prices in Tokyo are as high as (land prices) in New York.

in Tokyoin New York は場所を表す副詞句で land prices との結びつきが低いため、場所を移動させることができます。A の文は C と比較してわかるように in Tokyo を前にもってきていますね。

一方の C の文では、Land prices は主語として機能し、in Tokyoin New York の二つの副詞句を抱え込んでいます。一つの主語が二つの副詞句を処理しているということです。だから、A の文においても land prices in New York の land prices はわざわざ付ける必要がないのだと考えて差し支えないと思います。つまり in Tokyo の位置がちょっと変わっただけということですね。

次に B の文です。
B) The climate of Japan is as mild as that of England.

主語は The climate of Japan であり of Japan は climate を限定的に修飾する形容詞句ですね。ということは、The climate of Japan でワンセットで考えるため分解できません。これに対応するのが that of England です。that は climate を意味する指示代名詞で of England が限定的に修飾しています。だから、 that を省略すると意味をなさない文になってしまうのです。

ゆえに「B の that は省略できない」という結論が導き出せます。

この質問、うむむ。。。と考えさせられました。
中学生の質問、時々、汗が出そうになります。

では。~(=^‥^A
by ladysatin | 2013-12-27 21:50 | 語法_English Usage | Comments(0)