without vs. with no

今日は、翻訳の勉強をしているお友達からメールが来ました。
これが鋭い質問だったので、またまた皆さんと共有したいと思います。

少し前になりますが no と not の違いについて記事を書きました。
ここ↓
No と Not のちょっとしたニュアンスの違い

ここからの発展問題です。
お友達の質問は。。。

よく仕事の中で使う言い回しで
On going with no problem.
と使いますが、
On going without problem.
ということもあります。
この場合の without with no とまるっきり同じと考えてもよいのでしょうか

これを読んだ瞬間思った。
「同じちゃうん。。。いやいや同じちゃうんちゃうん?。。。突っ込まれてしまったなあ。」

結局。。。

「わかりました。少々お時間ください。」

と一旦お返事。

しかし、難しいですよ。このニュアンスの違いは。
だって、辞書引いたら without = with no だって。
えー、同じ意味?
話が終わっちゃうやん。

ネットで調べてみると
Burger with no meat と Burger without meat
の違いでネィティブ同士で盛り上がってるし、ワロタ。
肉なしバーガーの話かよ~。( ̄◇ ̄)

はい、冗談はさておき with no と without はどちらも「...なしで、...なしの」と訳しますが、ニュアンスの違いはあるのかないのか。

私の答えは「ある!('◇')ゞ」です。

なぜならば、決定的に違うことがあるから。

それは、否定語があるかないか。

つまり no は否定語だけど without は否定語ではないということ。
否定語はフレーズや文を打ち消すんです。
否定語とは no, not, little, few, never などのことです
without は否定語のように見えるだけで、中身は違います。


このフレーズを見てみましょう。
A. process with no problem
B. process without problem

A は否定語の no が problem を打ち消しています。だから、「問題のない工程」と訳していいですね。
B は without となっていて、これも「問題のない工程」と訳してかまいません。
しかし、否定語ではない without はもっと奥が深いのです。

★ランダムハウス英和大辞典を引いてみると次の記載があります。
without – (困難・災害など)から免れて、がない
すなわち = free from, excludingと同義であると。


記載例)a world without hunger 「飢えることのない世の中」
この意味をもっと深く考えると「飢えという過酷な状況から解放された世の中」ということになるでしょう。よって、単なる hunger を打ち消した a world with no hunger と同義と考えることはできません。

もとに戻って、Bのフレーズをみてみます。
B. process without problem

これもfree from, excluding と考えると「問題があったのかもしれないがそれからは免れた」あるいは「問題を排除した」というニュアンスをもっていると考えられるのです。ゆえに、A と同じように「問題のない工程」と訳してもニュアンスの違いはおのずと存在すると考えられます。

これが当てはまるのは、ランダムハウスにあるように「困難・災害」と考えられる単語がきたときです。だから hunger と同じく problem も同様に当てはめて考えました。どんな単語がきても同じ考えが通用するということではありませんので、ご注意くださいね。

今日はこのことを考えながら、ずーっと昔にヒットした America というグループの Horse with No Name (名前のない馬)という歌が頭の中をめぐっていました。

で、お友達もこの説明に納得してくれたようです。

やれやれ。

(*'-'*)エヘヘ
by ladysatin | 2013-11-16 22:03 | 語法_English Usage | Comments(0)