of で名詞をひっくり返すのはなぜ?

今日は以前、質問された内容を取り上げてみます。

その質問がこれです。

072.gif spirit of Samurai や spirit of challenge は Samurai spirit や challenge spirit ともいえると思います。
  これって、まるっきり同じ意味なのでしょうか?また、なぜ、ひっくりかえるのでしょうか?


このご質問者はアポストロフィsを使った表現はすでに理解されています。
Marry’s chocolate と chocolate of Marry
これは所有格を of でひっくり返していますね。

そうではなく「名詞を of で単純にひっくり返すのはなぜ?」という質問なのです。

この問題に入る前に spirit of challenge と challenge spirit についてご注意していただきたいことがあります。

日本語で「チャレンジ精神」という言葉があります。それを訳したものなのですが、英語では spirit of challenge とか challenge spirit という表現は実はしないんです。google で検索するとわかりますが、日本語のサイトばかりヒットします。日本人は何事も精神力に結びつけたがるので、こういう和製英語が出てくるのかもしれません。ゆえに、「チャレンジ精神旺盛な人」を訳すとしたら、まず内容を咀嚼した上で challenge spirit というフレーズを使うことなく英語訳をする必要があります。今回は趣旨が違うのでしませんが、和製英語にはご注意くださいね。

今回は spirit of Samurai と Samurai spirit で考えることにします。

spirit of Samurai で使われている of は「由来・所有・特徴」を表すと考えられます。訳としては「サムライに由来する精神」、「サムライがもつ精神」、「サムライに特徴的な精神」などいくつかの訳が考えられるでしょう。

一方の Samurai spirit も上記と同じような訳が考えられます。

では、何が違うの?といいうことになりますが spirit of Samurai でわざわざ spirit を前に出しているということは spirit が強調されていると考えられそうです。私は武士道のことは何もわからないのですが、Samurai に関係するであろうものには「作法、礼儀、習わし」などいろいろあると思います。それらの中の特に「精神」に言及するときに spirit of Samurai を使うだろうと考えました。

この of については Longman のオンライン辞書の記載がわかりやすかったのでリンクを張ります。
http://www.ldoceonline.com/dictionary/of

ここでの8番目の記載がこれに相当するようです。
used to state specifically which thing of the general type mentioned you are referring to:
「一般的に言われている種類の特にどれについて言及している」ということを述べるときに使う。

例1)the city of New York
例2)the art of painting
例3)the problem of unemployment

例1)はNew York city と言わず、わざわざ city を前に出しています。おしゃれな感じもしますが、必ずしもそうではなさそうです。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、New York city の中には New York county があります。Bronx や Quees などと同格で、New York city の5つの行政区の中のひとつです。例ですが、このNew York county とは違うことを言いたいときは例1)のような言い方をして city を強調すると思います。

例2)や例3)も同様に考えることができるでしょう。

この of については色々な可能性を考えてみました。その結果、強調するときの of と考えるのが最もわかりやすいかなと思いました。

皆さんはどう思われますか?
ではまた。001.gif
by ladysatin | 2013-04-29 22:53 | 語法_English Usage | Comments(0)