ガードン博士の言葉

少し古くなりましたが、ノーベル賞の話題です。山中博士のことはたくさん記事になっているので特に私が書くこともありませんネ。(*'-'*)今日はその相棒?のJohn Gurdon博士のことについて興味深いお話があったことを思い出しましたので引用します。

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ロイターの記事から
[ストックホルム 10月8日 ロイター]

あらゆる細胞に分化増殖できるiPS細胞の研究で、京都大学の山中伸弥教授(50)とともにノーベル医学・生理学賞を受賞した英ケンブリッジ大学名誉教授のジョン・ガードン博士(79)。学生時代はかなりの落ちこぼれで、教師に見放されるほどだったという。

ガードン博士は今なお、学生時代の学業報告を額に入れて机に置いている。その中で教師は、①「科学者になるという考えを彼は持っていると思う。これは全くばかげている」と指摘。さらに、②「彼にとっても、指導する必要がある側にとっても全く時間の無駄だ」と、若き日の博士を酷評している。

ガードン博士は一度科学から離れたが、大学でかつての夢に再び取り組み、1962年にその後のiPS細胞作製の原点になる実験に成功した。

ガードン博士は、今もその報告を持っている理由を聞かれ、③「例えば、実験がうまく行かないなどの問題が起きた時、結局自分はこの仕事に向いておらず、先生が多分正しかったと思い出すのは良いことだ」と語っている。(引用終わり)

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私の興味を引いたのが教師の発言①②とガードン博士の発言③です。

英語で何といったのかなあと思ったのです。

あまり難しい英文ではなさそうですね。高校生を教えてらっしゃる方だったら英作文の宿題に出すのにちょうどよいレベルです。

調べたら①と③がWikiにありましたので引用します。
http://en.wikipedia.org/wiki/John_Gurdon

①「科学者になるという考えを彼は持っていると思う。これは全くばかげている」
"I believe he has ideas about becoming a scientist; on his present showing this is quite ridiculous."


③「例えば、実験がうまく行かないなどの問題が起きた時、結局自分はこの仕事に向いておらず、先生が多分正しかったと思い出すのは良いことだ」
"When you have problems like an experiment doesn't work, which often happens, it's nice to remind yourself that perhaps after all you are not so good at this job and the schoolmaster may have been right."


これを読んでちょっとうれしくなったんですよ。だって、これらは私たちが中学高校で学ぶ文法や単語ばかりじゃないかって思ったから。学校で学ぶ英語は、オーソドックスな英語なんだということを再確認したのです。

学校英語(私はこの言葉がきらい)はこれまでも、読み書き偏重だと批判され続けてきたことは皆さんご存じの通りです。しかし、物事の一側面だけ見て批判するのはどうかといつも思います。学校で勉強する英語のほとんどは英語力の基盤を作るものだと私は思っています。だから、これらの英文を読んで安心したのです。

ついでに教師の発言②はどう訳すかな。試訳してみよう。

②「彼にとっても、指導する必要がある側にとっても全く時間の無駄だ」

My translation
It’s an absolute waste of time for him, and of course, for us too, having to give him instructions.

。。。まあ、無味乾燥な直訳しかできないなあ。
何かもっと上手な表現思いついたらどなたかお願いしますネ。

それにしてもガードン先生の言葉は、人間味にあふれていると思います。
思わずニコッとしちゃいました。
by ladysatin | 2013-03-04 21:45 | 日英 Translation | Comments(0)