2013年 09月 20日
ボランティア翻訳(1回目)
ちょうど3年前、2010年の秋だったでしょうか。被爆者の方々の手記の英訳をサイトに載せるということで、朝日新聞がボランティアの英訳者を募集していました。翻訳の仕事をしている私は、何か運命的なものを感じ、早速、このサイトに行って応募しました。
私が翻訳の仕事をしていることを応募の際に書きましたところ、翻訳2件のほかにプルーフリードもやってほしいと依頼され、他の方が訳された英語のプルーフリードを、6件担当させていただきました。もちろんネィティブの方のチェックも入っています。
最近は、このサイトを訪れることが少なくなっていたのですが、たまに見るたびに内容が深くなっているようで、翻訳に関わった者としては感慨深いものがあります。
よかったら皆さんもこちらのサイトをご覧になってくださいね。
私の英訳もどこかにあります。
→ 広島・長崎の記憶~被爆者からのメッセージ
さて、今日このことをトピックにしたのは理由がありました。
9月10日、このサイトのご担当者から久しぶりにメールが来たからです。何かしらと思って読むと、また新しい企画があってボランティア翻訳を依頼したいとのことでした。
内容は、被爆者のインタビューをもとに被爆体験やその後の人生をたどる記事、広島版の「聞きたかったこと」、長崎版の「ナガサキノート」を日本語と英語で収録することにしたとのことでした。
私はすぐに、「協力できることは何でもする」とお返事しました。そして数日前、実際に翻訳する原稿をいただきました。2000文字程度なのですが、被爆された方のインタビューを読んだだけで、涙があふれてしまいました。
私には大したことなどできない。だけど、ほんの少しでも世界の人が、原爆の悲惨さに目を向けてくれたらと思い、心を込めて英訳したいと思っています。
再度いただいたこの機会を大切にしたいと思っています。