めずらしく訳詞の記事を2回続けて書きます。

今回だけ特別です。^^

というのは、絶対無理だと思っていたことが、何とかできたからなのです。

以前、AKB48 の「
365日の紙飛行機」を英訳しました。日本語の歌詞と内容をできるだけ変えずに、英語の歌にするという試みは、思った以上に難しいことだと知りました。でも、とてもやりがいがあって、出来上がったときの喜びは何とも代えがたいものがありました。


今回は、いきものがかりの「ありがとう」にチャレンジしました。実は「365日の紙飛行機」の英訳が終わってすぐに、「ありがとう」の英訳を始めたのですが、最初のフレーズから全く太刀打ちできず、完全にあきらめていたのです。色んな英訳を考えてはみるのですが、字余りだったり字足らずだったり、なかなかメロディにのらないのです。こんなとき、自分のボキャブラリーの貧困さに愕然とします。


それから1年近くたって、先日、再チャレンジしてみました。そしたら不思議なことに、訳が浮かび上がってきたのです。しかも、ちゃんとメロディにのる訳が。これはもう、気分が乗っているときに一気にやるしかないと思いたったが吉日です。3日間かかりましたが、何とか完成しました。


私は日本のポップスはほとんど聴きませんが、たまにこんな素晴らしい曲に巡り合うとうれしくなります。この曲を書いた、いきものがかりの水野さんの感性と才能にも脱帽します。


英訳は一番だけですけど、以下に公開します。

よかったらメロディに合わせて歌ってみてください。(*^_^*)




この動画はありがとうのカバーをされた方のものです。素晴らしい歌声です。

(本物の音源は見つかりませんでした。おそらく著作権の関係でしょうか。)

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ありがとう

Written by Yoshiki Mizuno



"ありがとう"って伝えたくて あなたを見つめるけど


"Thank you for your love"

Every time I see your smile

Unspoken words try to reach inside your heart


繋がれた右手は 誰よりも優しく ほら この声を受けとめている


But I know you hear them every day

When we walk our way just hand in hand

Gentle…

Your warm and gentle hand feels my love for you


まぶしい朝に 苦笑いしてさ あなたが窓を開ける


When morning brings us sunshine

With future from the window

You open it with a rather bitter smile


舞い込んだ未来が 始まりを教えて またいつもの街へ出かけるよ


How beautiful our brand new day

We will share together in our way

While searching for another face of our familiar town


でこぼこなまま 積み上げてきた ふたりの淡い日々は


Our days we spent together are shining now with pride

Although we had to get through hard times


こぼれたひかりを 大事にあつめて いま輝いているんだ


We’ve treasured every tiny light

I know they were the gift from you

And now…

All the lights are shining out


"あなたの夢"がいつからか "ふたりの夢"に変わっていた


You’ve lived your life with your dream

Just one and only

But in time it has turned to something precious for me


今日だって いつか 大切な 瞬間(おもいで)

あおぞらも 泣き空も 晴れわたるように


We’ll build up our memories

We’ll remember today in our memories

We will have good times, and also bad times

Our mind will be clear like the blue sky


"ありがとう"って伝えたくて あなたを見つめるけど


"Thank you for your love"

Every time I see your smile

Unspoken words try to reach inside your heart


繋がれた右手が まっすぐな想いを 不器用に伝えている


But I know you hear them every day

When we walk our way just hand in hand

My clumsy hand conveys my love for you


いつまでも ただ いつまでも あなたと笑っていたいから


I want to see your smile every day and for all time

And show my smile whenever I’m with you


信じたこの道を 確かめていくように 今 ゆっくりと 歩いていこう


Just believe in the road we choose

And this is the one we trust

We know…

We will take our time to go in our way


★Translated by ladysatin★


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ここから先は、私の英訳を日本語にしてみます。
オリジナルの日本語にどのくらい近づくことができたかな。


"Thank you for your love"

Every time I see your smile

Unspoken words try to reach inside your heart


"愛をありがとう"

あなたの笑顔をみるたびに

口にしない言葉があなたの心の内側に届こうとしている


But I know you hear them every day

When we walk our way just hand in hand

Gentle

Your warm and gentle hand feels my love for you


でもあなたには毎日聞こえてるよね

手をつないで一緒に歩くと

優しい

あなたの温かくて優しい手が、あなたへの私の愛を感じとってくれてる


When morning brings us sunshine

With future from the window

You open it with a rather bitter smile


朝が太陽の光を私達に届けてくれる

窓から未来をつれて

そしてあなたはちょっぴり苦笑いして窓を開ける


How beautiful our brand new day

We will share together in our way

While searching for another face of our familiar town


真新しい日の何という美しさ

私達のやり方で一緒に過ごそう

見慣れた町の別の顔を探しながら


Our days we spent together are shining now with pride

Although we had to get through hard times


私達が過ごしてきた日々は、誇り高く今輝いている

つらい時期を乗り越えなくてはならなかったけど


Weve treasured every tiny light

I know they were the gift from you

And now

All the lights are shining out


どんなちっぽけな光でも私達は大切にしてきた

それらはあなたからの贈り物だって私は知ってる

そして今

すべての光が輝きを放っている


Youve lived your life with your dream

Just one and only

But in time it has turned to something precious for me


あなたはあなたの夢と共に人生を歩んできた

それはかけがえのないもの

でもいつしかあなたの夢は私にとって大切なものになった


Well build up our memories

Well remember today in our memories

We will have good times, and also bad times

Our mind will be clear like the blue sky


私達は思い出を築いていく

今日という日が私達の思い出として記憶にとどまる

いい時もつらいときもあるだろうけど

私達の心は青空のように晴れわたっていくでしょう


"Thank you for your love"

Every time I see your smile

Unspoken words try to reach inside your heart


"愛をありがとう"

あなたの笑顔をみるたびに

口にしない言葉があなたの心の内側に届こうとしている


But I know you hear them every day

When we walk our way just hand in hand

My clumsy hand conveys my love for you


でもあなたには毎日聞こえてるよね

手をつないで一緒に歩くと

私の不器用な手があなたへの愛を伝えてる


I want to see your smile every day and for all time

And show my smile whenever Im with you


毎日そしてずっとあなたの笑顔に会いたい

そしてあなたといるときはいつも私の笑顔を見せてあげたい


Just believe in the road we choose

And this is the one we trust

We know

We will take our time to go in our way


二人が選んだ道をただ信じて

私達が信じる道はこれだってこと

私達にはわかってる

時間をかけて私たちのやり方で歩いていこう


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以上が、私の英訳の日本語訳です。

こうやって見ると、英語で歌う時は、情報量が少なくとも1.5倍くらいにはなっているのがわかりますね。


メロディには乗せることが出来たと思っていますが、自分としてはやっぱり...

もっと詞的表現を磨く必要があると痛感しています。

これからも練習していきたいです。


最後は、いきものがかりのコンサートから。


何度でも聴いていたいです。

本当に良い曲ですね。


emoticon-0142-happy.gif



# by ladysatin | 2017-02-25 00:20 | Music & English_3 | Comments(4)

ちょっと重たい内容が続きましたので、今日は訳詞の記事にしました。(*^_^*)


誰にでも人生の中で忘れられない曲があると思います。私にもたくさんあります。中学、高校、大学そして社会人になってから出会った曲の数々は、私の人生を彩ってくれました。ただ、その当時好きで聴いていた曲を今でも聴いているかと聞かれたら、そうでもないです。たまに思い出して聴いてみるという感じでしょうか。


その一方で、今もずっと聴き続けている曲があります。決して多くはないですが、そういう曲は、おそらく私が死ぬまで聴き続けるんだろうと思います。今回訳した Culture Club Time は、そんな数少ない特別な曲の中のひとつです。


この Time (Clock of the Heart) という曲はずっと前から訳したかったのです。が、難しいところが2箇所あって、長いこと頓挫していました。もう一度チャレンジしようと思い、詞をじっくり吟味してみました。そして、やっと自分なりに解読できたかなと思えるくらいになったので、アップすることにしました。


その難しかった箇所については最後に解説しますね。




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Time (Clock of the Heart)

Written by Culture Club


Don't put your head on my shoulder

Sink me in a river of tears

This could be the best place yet

But you must overcome your fears


僕の肩にもたれてこないで

僕なんか涙の川に沈んだほうがいい

今も君にはここが一番心地いいのかもしれないけど

自分の恐れを克服しなくちゃだめさ


In time it could have been so much more

The time is precious I know

In time it could have been so much more

The time has nothing to show


時の流れの中で

もっと大切にできたはずさ

僕達の時間は貴重なものだもの


時の流れの中で

もっと大切にしておけばよかった

二人の時間が教えてくれるものは何もないなんて


Because time won't give me time

And time makes lovers feel

Like they've got something real

But you and me we know

They've got nothing but time

And time won't give me time

Won't give me time


なぜなら時はただ僕の前を過ぎていくだけだからさ

時は恋人達に本物だと思えるものを手に入れた気分にさせる


だけど君と僕は知ってるんだ

恋人達が共有するのは時間だけなのだと

時は僕に時間など与えてなどくれない

決して


Don't make me feel any colder

Time is like a clock in my heart

Touch we touch was the heat too much

I felt I lost you from the start


もうこれ以上僕を凍えさせないで

時は僕の心を刻む時計みたいなもの

僕達の触れ合いはあまりにも激しい情熱を帯びていた

最初から僕は君のことを失っている気がしてたんだ


In time it could have been so much more

The time is precious I know

In time it could have been so much more

The time has nothing to show


時の流れの中で

もっと大切にできたはずさ

僕達の時間は貴重なものだもの

時の流れの中で

もっと大切にしておけばよかった

二人の時間が教えてくれるものは何もないなんて


Because time won't give me time

And time makes lovers feel

Like they've got something real

But you and me we know

They've got nothing but time

And time won't give me time

Won't give me time


なぜなら時はただ僕の前を過ぎていくだけだからさ

時は恋人達に本物だと思えるものを手に入れたような気にさせる


だけど君と僕は知ってるんだ

恋人達が共有するのは時間だけなのだと

時は僕に時間など与えてなどくれない

決して


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ここから考察をします。


まず、この曲には、冠詞なしの time と 定冠詞付きの the time が出てきます。

無冠詞の time は、言うまでもなく空間に対する時間です。定冠詞が付くと特定の時間になります。

私は無冠詞の time を「時(とき)」、定冠詞付きの the time を「二人の時間」として訳し分けをしました。


emoticon-0171-star.gifでは解釈が難しかったところについて書きます。


その箇所とはここです。

In time it could have been so much more


疑問は二つです。

●この文の it は何を指すのか?

●この文の構造はどうなっているのか?


普通、it は「先行する名詞や文の内容」を受けて[前方照応的]に使いますよね。しかし、この曲の詞には it が受けているとみられるものが、その前の verse に見当たりません。以下が前の verse です。


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Don't put your head on my shoulder

Sink me in a river of tears

This could be the best place yet

But you must overcome your fears


僕の肩にもたれてこないで

僕なんか涙の川に沈んだほうがいい

今も君にはここが一番心地いいのかもしれないけど

自分の恐れを克服しなくちゃだめさ

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では次に、「漠然と周囲の環境を指示する it」 だと考えられないかとアプローチを変えてみました。例えば It's hot in here. とか It's raining now. などで使われる it は、「環境の it」と呼ばれるものです。ただ、この it は漠然としたものなので、日本語には訳しませんよね。


一方、In time it could have been so much more における it は、漠然とした何かを指しているのではなく、明らかなる何かを指しています。というのは、「何かが so much more であったはずだ」という文なので、「何か」が明らかでないと文の意味が通らなくなってしまうと思うのです。ということで、環境の it という考え方もできないと思われます。


悩んだあげく、私にはひとつの考えが浮かびました。


もう一度このフレーズが入っている箇所を抜き出してみます。

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In time it could have been so much more

The time is precious I know

In time it could have been so much more

The time has nothing to show


時の流れの中で

もっと大切にできたはずさ

僕達の時間は貴重なものだもの


時の流れの中で

もっと大切にしておけばよかった

二人の時間が教えてくれるものは何もないなんて

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私が最終的に出した結論は、この it は、[後方照応的]に使われているのではないかというものです。


In time it could have been so much more が出てきた時点では、it は何のことだかわかりません。しかし、そのあとに The time is precious I know とあります。つまり、この it は The time を指していると思うに至りました。。


こう考えることで、2つめの疑問「この文の構造はどうなっているのか?」も一緒に解決できます。


In time it could have been so much more は完全な文ではありません。so much more のあとに何かが省略されています。おそらく形容詞でしょう。


その形容詞とは... precious です。これは、it が後方照応的に The time を受けていると考えればこそ、自然に導き出される理屈です。となると、省略しない文はこんな感じではではないでしょうか。


→ In time it (=the time) could have been so much more (precious than we thought it was).

直訳すると「時の流れの中で、僕達の時間は、僕達が思う以上に大切なものであったはずである」」となります。


そしてこのあとに The time is precious I know僕達の時間は大切なものだよね)と続くのです。


以上の解釈は、it の用法を私が検討した結果、一番しっくりくると思ったものです。


ところで、後方照応の it にすることにより、どのような効果があるのかまでは、私にはうまく解説ができません。しかし、修辞的な効果があるのは確かでしょう。先に it があるわけですから、聞き手は「おやっ、何のことだろう」と思います。次に it が示す the time が出てきて、「ああ、そういうこと」って思うんですね。


※現代英文法講義には「後方照応」ではなく、「順行照応」という言葉で説明されています。

例文)It's a nuisance, this delay. (困っちゃうな、こんなに遅れて)


考察は以上です。


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最後にですが、この歌の詞の中にこんなフレーズがあります。


Time makes lovers feel like they've got something real.

時は恋人達に本物だと思えるものを手に入れた気分にさせる


言い得て妙だと思いませんか?


George は詞の中で核心をついた表現をするのがすごく上手いと思います。

Black Money という曲の中には Somebody else's life cannot be mine. という表現があります。

「おっしゃる通り」って思いながらいつも聴いてます。


現在の George です。

おじさんになっても素敵



# by ladysatin | 2017-02-18 22:35 | Music & English_2 | Comments(4)